量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

19世紀の南太平洋を船で旅するサンフランシスコ出身の公証人。第二次大戦前のベルギーで天才作曲家に師事する若き音楽家。1970年代のアメリカ西海岸で原発の不正を追及する女性ジャーナリスト。現代ロンドンでインチキ出版社を営む老編集者。近未来の韓国でウエイトレスとして生きるファブリカント。遠い未来のハワイで人類絶滅の危機を迎える文明の守り手。身体のどこかに不思議な彗星のあざを持つ主人公たちが、支配と暴力と抑圧に抗して叫びをあげる。現代英語圏屈指のストーリーテラーの代表作。

クラウド・アトラス 上クラウド・アトラス 上
(2013/01/22)
デイヴィッド・ミッチェル

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壮大な統一されたテーマの下に6つの物語が進行していく。かつ6つの物語はどこかでつながっている。
とはいえ、おのおのの物語がそれぞれ難解なので、何が共通しているのか必ずしもはっきりとは認識できない。自分の備忘のためにも各物語の要点を書き出してみる。

1.アダム・ユーイングの太平洋航海日誌
19世紀半ば。ニュージーランドからハワイに向かう船中の物語。公証人ユーイングは、水夫たちに嬲者にされ自死する青年や、偽医者に殺されかける自分の経験から、世の中は自分に関係ないと思うことでも、悪を放置すれば自分に必ずはね返ってくると悟り、最後には奴隷解放に身を投じることを決意する。ユーイング自身の日記形式。

2.ゼデルゲムからの手紙
20世紀初頭、ベルギーの大作曲家の書生として住み込んだフロビシャーは、自分の創作が剽窃されていることを知り、作曲家の下を去る。3にも登場するシックススミス宛の手紙形式。

3.半減期--ルイーザ・レイの最初の事件
70年代。ジャーナリストのルイーザは核実験施設に致命的な欠陥があることを知り、命をつけねらわれながら亡き父の友人の力を借りて巨悪を暴くことに成功する。グリシャムばりの小説仕立て。

4.ティモシー・キャベンディッシュのおぞましき試練
恐らく現代。ちょっとしたことから追われる身となった編集者キャベンディッシュは、牢獄のような老人ホームに紛れ込み自由を失うが、脱出に成功、すべてを取り戻す。一人称の自伝形式。

5.ソンミ~451のオリゾン
近未来。クローン人間のソンミ451は大きな力に突き動かされて、人間世界に飛び込み「組合」という名のレジスタンス運動に与する。しかしすべては仕組まれた罠であり、ソンミはクローンの真実を知ってしまい、「宣言」を書き上げて投獄される。処刑直前の尋問官との対話形式。フォログラムで6の主人公がこれを見る。

6.スルーシャの渡しとそん後すべて
5のさらに数十~数百年後。終末戦争もしくは疫病により人類の大半が死滅し、ハワイ島など一部の島に原住民が残されるが、その中でも部族間闘争は激しく、主人公ザッカリーも自分の卑怯な振舞いのために父を亡くし兄を奪われる。文明人の生き残りであるメロニムはザッカリーを助けマウイ島へと脱出する。
ザッカリーの息子が父から伝え聞いた話を息子たちに焚き火のそばで語る。

通して眺めてみると、虐げる者と虐げられる者の構図が常にあり、同じ魂を受け継ぐ印の「流星の痣」を持つ者がその中心にいて打ち勝ったり打ちのめされたりするが、その志は常に受け継がれている、というプロットである。そこにさらに、近世から未来にわたる人類の運命という大きな物語が背後に存在している。そんな中での人類の営みを淡々とつづった、というところであろうか。各章、二回は読まないと理解困難。☆☆☆☆。

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先週の100kmペース走に続き、今週も江戸川CRにトレーニグライド。今日は30kmペース走、目標は一応一時間だがどうなることか。きっかり4時半に起きて、今週はハートレートセンサーも忘れず、5時に家を出発。今日は行徳橋まで最短距離で。と、先週購入したヴァームを飲み忘れたことに気がつきましたが、もう家から30分くらいきていたので諦めます。私は見かけはスリムなのですが、お腹だけみると立派な40台です。これを何とかするのも自転車に乗っている理由の一つなんですが…
ポニーランドの前からタイム計測開始。ガーミンは5km自動ラップにセット。
最初の5kmは28kphとそこそこ快調だったが、次の5kmは26.5kph、その次も26.3kphに低下。最後の2ラップは25kphも割り込んでしまい結局25.8kph。この日は東京柴又100kmマラソンがあるので江戸川CRも7時半には通行禁止になるようなので早速引き返す。引き返す時も一応タム計測はしており、最初こそ24kph台だったが、その後26kph、28kphと尻上がりに回復。往路は多少向かい風だったようです。

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7時半になったので土手道から外れ一般道へ。飲料を求めてさまよいます。土手道はどうしても補給がしにくくなるので、どこかのコンビニに決めておいた方が便利なので、今日は河口から40km地点にある春日部のコンビニを地図で見つけておいたのですが、30km走ではそこまで届かず。結局辺りの自販機を探します。するとたまたま見つけたこんなドリンク。アミノサプリの文字が疲労回復を期待させます。飲んでみると、

懐かしいアセロラ味でした(笑

一般道沿いにダラダラ行くとちょうど8時前、柴又付近でまさに100kmマラソンがスタートしようとしていました。スタート10分前には、名前をよく知らない歌手の人がこの大会のために作ったという歌を披露。
「かつーしか、かつーしか♪」
ふんふん、葛飾区だからね、ここは。
「勝つーしか、ないーんだ♪」
えっ、ダジャレ? 私も実は出戻りランナーでして、10年前には一応サブフォーでした。しかし、いくら最近マラソンが人気とはいえ100kmはねえ… 調べたら参加費も18kらしい。



今日はなかなかの疲労感でしたが、しばらくはこういう平地で追い込むトレーニングを継続したいと思います。ヴァームも忘れずに! (とか言ってると、翌日左ふくらはぎをきっちり肉離れです。クソッ。)

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クリステンセン教授がすべてのビジネスマンに贈る人生のジレンマを乗り越えるための1冊! 本書は『イノベーションのジレンマ』をはじめ、多数の名著を著した技術経営の大家クレイトン・クリステンセンが、これまで自身が教えてきた経営戦略を人生訓に落としこんで語る1冊。2007年に心臓発作、そして2年後にガン(悪性腫瘍)、さらに2010年には脳卒中で倒れたクリステンセン教授。戦略論や経営学の分野では最高峰にある教授が、抗がん剤と戦って髪が抜け落ちた体に鞭打ち、最後の授業で何を伝えたかったのか。本書のもととなった「HOW WILL YOU MEASURE YOUR LIFE?」(HBSに掲載された論文)は、HBS史上最多のダウンロード数を獲得した。 (日本語版より)

How Will You Measure Your Life?How Will You Measure Your Life?
(2012/05/01)
Clayton M. Christensen

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「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン教授が、人生のイノベーションについて書きました。原書で読んだのですが、邦題は「イノベーション・オブ・ライフ」。ビジネススクールを卒業するときは前途洋々だった学生たちが、何年もたたないうちに結婚生活を破綻させたり、牢獄に入ったりしている。そうならないために、どうやって人生を組み立てていくのか。

例えば、企業が成長していくためには、よいカルチャーを定着させて成功する行動様式を社員に取らせる必要があるが、家庭においてもカルチャーを定着させることにより、子どもたちにはよい行動様式が備わり、自分で考えて行動するようになる。

企業においては世の中が革新的に変化するときは限界利益を最大化させるだけでなく、総コストを圧縮するような行動の変化が求められるが、人生においても限界的な効用を最大化させていたのでは、長期的な視点から見て必ずしも最適にはならない、などなど企業経営になぞらえて個人の人生設計を語っています。

ただ人生で必要なものはこれですべてかというと、クリステンセン教授が企業活動になぞらえることができたことだけがここに記載されているようにも思えます。そういう意味では、教授が経営学の研究の傍らで産み出した人生訓と捉えたほうがいいでしょう。それでも、随所にクリステンセン教授ならではの鋭い洞察や、教授個人の半生について「おっ」と思うようなエピソードも紹介されていますので、お勧めです。☆☆☆☆。

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