量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

東京でモデルとして活躍していた著者がアメリカで出会った理想の生活。それを実現させるために、彼は河口湖畔に移り住む決意をした!家の建築費を浮かせるために自分でモルタルを塗った壁。妻や子供たち、母親への思い。アウトドア評論家として知られる著者が、「家」へのこだわり、その周りの大自然、家族のあり方を描く心温まるエッセイ。


森と湖の生活―ボクが自然の中での暮らしを選んだ理由(わけ) (知恵の森文庫)森と湖の生活―ボクが自然の中での暮らしを選んだ理由(わけ) (知恵の森文庫)
(2001/03)
木村 東吉

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我々が20代のころに「ポパイ」や「メンズクラブ」に颯爽と登場し、アウトドア生活の似合う爽やかマッチョなモデルの木村東吉さん。現在はキャンプ場も経営するなどマルチに活躍されている。そんな木村さんが書いた「僕が河口湖畔に家を建てるまで」。気に入った場所を探し家を設計し建材や建具も自分で調達、壁は自分で塗ってしまった。それもこれも自分の気に入る家を自分の納得する予算で建てるためだ。

木村さんは大阪出身なので、値切ったりすることに抵抗感はなかったり、気に入らないテレビ番組は自分から降りたり、かなり見た感じの爽やかなイメージとは違うようだ。それに文章がうまい上に、偉ぶったところが全くない。

面倒なことははしょって書いているのかも知れないが、単に爽やかでおしゃれなアウトドアライフを送ってまーす、という本ではない。読めば木村さんのファンになること請け合いだ。西湖のほとりでキャンプ場も主催しているそうなので、一度行ってみたくなった。自分の生活と趣味をいかに共存させていくか、そんなヒントが満載。☆☆☆。

移住後の日々の暮らしを綴ったエッセイ「こんな暮らしがしたかった」も絶賛発売中♪


こんな暮らしがしたかった―木村東吉ファミリーの湖畔の四季こんな暮らしがしたかった―木村東吉ファミリーの湖畔の四季
(2001/03)
木村 東吉

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以前買った鉈、あんまり活躍していません(笑)



理由としては、重さが足りないせいか厚い薪は割れないんです。やはり細い枝落とし用と考えるべきなんでしょう。最近は手斧に関心があります。


Hultafors(ハルタホース) スカウト 840025 H006SVHultafors(ハルタホース) スカウト 840025 H006SV
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Hultafors(ハルタホース)

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でも斧!ちょっと大袈裟かも。実際に欲しいのは、長めの薪を焚き火台に収まるように切る道具。つまり木目に対して横に切ることに。これは斧ではなく鋸ですね♪ ということで、買っちゃいました、シルキー・ゴムボーイ♪

ゴムボーイ 210mm【木工具 のこぎり】B08-0041ゴムボーイ 210mm【木工具 のこぎり】B08-0041
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学校教材の専門店 美工社

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「木材すべて!」(笑)
心強い♪

刃渡りは20cm強。ひろげるとなかなかの大きさです。刃も本格的な鋸となんら遜色ありません。



実はこの鋸、ソロキャンパーのDancing Horseさんのサイトで紹介されてました。何でも、某業界では携帯必須の道具とのこと。何業界でしょうか…



構えやすいように、刃の背中の2ヶ所の切れ込みが、ラチェットにはまることで、二段階に折れ角を調整できます。



値段からは考えられない作りのよさ、さすがはプロの道具ですね。次の流星キャンプでデビューです。

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空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして―。世界は本当に終わってしまったのか?現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。


ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)
(2010/05/30)
コーマック・マッカーシー

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世紀末、人類はほぼ死滅し、父と子は南を目指して歩いていく。なんの希望もない殺伐とした世界に取り残された親子の愛情を描いた傑作。著者が本作の着想を得たのは、当時4歳の息子と過ごしている時だったそうだ。ちょうど私の息子と同い年。作中の少年はもう少し歳上だが、この父が息子に感じる狂おしさは、まさに4歳くらいのあどけない息子に対する感情にぴったり一致する。

人が人を食らう世界に取り残され、そこに愛する息子と二人きり。一緒にいることが果てしなく哀しく切ない。ただただ息子の柔らかい頬に自分の頬を寄せ、その髪の毛の匂いを嗅ぐ。極限の状況に置かれているからこそ、いとおしさが何倍にもつのる。そんな状況で父も試され、息子の信頼を失ったり、また取り戻したり。息子もそんな父の姿を見ながら、純粋さは保ちつつも、人間として成長していく。

そして父は、自分の死を予感する。こんな不条理な世界で息子より先に死ねば息子はきっと生きられない。幼い息子をひとり残して自分は死ねるのか。しかし息子は唯一の希望だ。息子を守りきることが自分が人の親であることの証になる。この切なさや、息子を守るためだけに生きようという父の決意、余りにリアルで100%感情移入してしまった。

ネタバレになるのでこれ以上は書けません。ハッピーエンドとも不条理な終わりとも言えません。それを言ってしまうと、この切なさが半減してしまうからです。でもその苦しさが最後のカタルシスにつながるということだけは申し上げられます。そしてきっとあなたも、この本を読み終えたとき息子を抱き締めたくなります。手をつないで歩きたくなります。似たテーマの小説は時々ありますが、マッカーシーの筆力により、風景の寂寥感と子供の純真さのコントラストが見事で、息子を持つ父親必読です。それにしても、ただ親子が歩いて旅をするだけなのに、こんなに重厚な物語になるのが驚き。☆☆☆☆☆。

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