量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

日曜日の30km+10km走は相当にダメージがあったようで、水曜日くらいにようやく疲労が抜けてきて、それでも軽く(笑)キロ4前後で走ってみようとしたら2kmで終了。

毎週の30km走でとにかくタメを付けるのが今の課題なのだが、一方でキレはほとんどない気がする。日本刀の例えは何度も出しているので我ながら食傷気味だが、「とにかく距離を踏む=真っ赤に焼けた鋼を槌でガンガン叩いて鍛える=タメを付ける」だと捉えている一方、「スピード練習=刀身に砥石で刃を付ける=キレをよくする」だと思っている。

刀身が鍛えられてないのに刃ばっかり付けてもだめだし、かといってガンガン叩いてばかりだといつまでたってもキレが出ない。去年はこの季節はキレ重視でハーフ大会の合間にインターバルばっかりやっていた。今年はそれを踏まえてタメ優先で走ってきた。

そろそろ本番加古川の5週間くらい前になってきたのでキレを付けることを考えなければ。フルマラソンに向けてはとにかくこのタメを付けるのが本当に大変で、途中で折れることも考えられる。タメが付かないのにキレを付けることを考えてもしょうがない。

といっても実際にはインターバルよりはジョグの最後の流しくらいだと思う。それでキロ4を楽に感じられるかどうか。

今シーズンのもう一つの課題は着地&接地。着地は地面にいかに荷重するかで、接地は足の裏をいかに地面に着けるか。よく似ているが全く別物。着地に関しては接地から離地にかけてジワリと荷重をかける感じはだいぶこなれてきた。この話はまた。



今週は土曜日に30km走をやる予定。もしかすると加古川に向けてはこれが最後かも。あとはキレを出すためのスピード練習に切り替える予定。さて、どうなることやら。
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TEAM50のユキ総統(笑)の50T再販です。
【業務連絡】TEAM50Tシャツ再販5開始
村の集会等では圧倒的な着用率を誇るTシャツ。
しかもブルー1択!
買おう。

いやー、予想外にINポイント頂戴してビックリしてます。でもランニングにも関係ないのでさすがに3回目で止めときます。本当はずっとこれ書いていてもいいんですが(笑)


クイーンあるいはフレディに関してはもう1枚お勧めのDVDがあって、フレディが亡くなってから半年後に行われた追悼コンサートの模様を収めたこの1枚(2枚組だが)。
フレディ・マーキュリー追悼コンサート [DVD]
クイーン
EMIミュージック・ジャパン
2002-07-10

メンバーが凄い。日本で有名な人だけ抜いてもデビッド・ボウイ、エルトン・ジョン、アクセル・ローズ、ロバート・プラント、ライザ・ミネリ。彼らが次々にクイーンの楽曲をクイーンの3人の伴奏で歌っていく。

なかでも群を抜いてフレディっぽかったのはジョージ・マイケルの「愛こそすべて」。声質がかなり近い上に歌い方がフレディそっくり。子供の頃からジョージはフレディに憧れていたそうで、本人にとっても夢のステージになった。
 
「Sex! Sex!」ばっかり言ってたのにこんな実力派だったんだね(笑)

こういうプロフェッショナル達がフレディの何に惹かれたかって、人柄とかじゃないですよね、プロなんだから。やっぱりエンターテイナーとしてのプロフェッショナリティに魅力を感じたからこそ、彼の名を冠したステージに立ちたいという気持ちがあったに違いない。

オレもかつては楽曲そのものが好きだったけど、DVDでその映像を見られるようになってやはりクイーンはステージのパフォーマンスが凄いと思うようになった。フレディ自身がそう思っていたであろうことは色んなインタビューを聞いても分かる。彼はステージが大好きだった。観客を喜ばせるのを何よりも楽しんでいた。

ネタバレにならないように書くが映画ではフレディがHIVに感染していることを認識したタイミングやバンドメンバーがそれを認識した経緯が描かれている。映画らしくドラマチックに。

ここが自分がこの映画に最も違和感があるところなのだ。あそこまでステージのプロフェッショナルだったフレディが、自分の病気という個人的な事柄を果たしてステージと絡めていたんだろうか。完全に切り離してたんじゃないかと思うんですよね。(フレディのそういう具体的な描写があるわけではなく、あくまでも演出としてそう見えるということです)

といいながら映画のクライマックスである「ライブエイド」の翌年に行われたクイーンとしても最後になったウェンブリースタジアムでのコンサートのDVDを観るたびに「この時にはフレディは病気のことを知ってたんだよな」と思いながら観てしまう。

多分それでフレディと病気の関係について免疫ができてしまったのか、映画の感動的な演出に対しては意外と平常心でいられた。まあそりゃグッとは来ますよ。例えば「RADIO GAGA」で観客が一生懸命手を上に上げて手拍子しているのとか見れば。

ただフレディ本人は多分この時に最高にハッピーな気分だったと思うし、病気のことなんて考えもしなかったのではないだろうか。そしてプロフェッショナルらしくその時にできる最高のパフォーマンスを見せることだけに集中していたに違いない。

そしてフレディの願い通り、彼のパフォーマンスは文字通り永遠に生き続ける。本人が亡くなってもう四半世紀が経つというのに、当時のDVDを見ると色あせないフレディの姿を見ることができる。映画を観たらなら是非とも本物のフレディのパフォーマンスも観てほしい。You-tubeでも見られます。

自分が一番のファンみたいな顔で調子づいて書いてしまったが、読んで頂いてありがとうございました。自分が好きなものが他の人にも注目されるっていうのは本当にうれしいものですねえ。

本日の走行距離:11.4km
今月の走行距離:115.2km
本日の最低体重:60.4kg
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昨日書いていた映画のオープニングの21世紀FOXのファンファーレ。やはりロジャー・テイラーとブライアン・メイによるものだそうだ。これぞクイーンというサウンド!


自分が初めてクイーンの楽曲に触れたのは初期のシングル「キラー・クイーン」。姉が好きで結構聴いていたようだ。その時はまったくオレの琴線には触れなかった。

それから数年して中学3年のとき、突然ラジオから流れてきたこの曲に出合い頭にノックアウトされた。まずイントロが死ぬほどカッコいい!!

そしてこれがあのオカマファッションのフレディか?というほどマッチョな感じに仕上がったボーカル。まさにエルヴィスプレスリーを思わせるジャイヴ感。これがそれから40年もオレを支配したクイーンのサウンドとの出会いだった。

この後高校入試に合格したオレはイトコの佳子ネーちゃんに入学祝にクイーンのアルバムをねだった。その時の現物がこれ。左ね。右は同じ年に発売された「ザ・ゲーム」。くだんの「愛という名の欲望」が収められている。
IMG_2898
ちなみにオレが今持っているクイーン関係のメディア類。
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LPレコードが9枚、DVD10枚、CDが6枚。「オペラ座の夜」(ボヘミアンラプソディ収録)が無いのが悔やまれる。DVDではオレの一押しはこれ。
ラスト・ツアー/クイーン1986 [DVD]
クイーン
EMIミュージック・ジャパン
2003-08-06

オレが買ったのは15年前だが最近「25周年」と銘打って再販されているらしい。かのライブエイドとおなじウェンブリースタジアムでのライブだがデビュー作から当時最新作の「One Vision」までカバー範囲が広い。今改めて見直すとステージ上のフレディはちょと声は苦しそうだが、サービス精神満点で凄くイイ。最後の観客による「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」の合唱も感動もの。



「戦慄の王女」はクイーンのデビューアルバム。この冒頭に収められている「Keep Yourself Alive」がこれまた死ぬほどカッコいい!クイーンは最初からブライアン・メイの超絶ギターテクが有名だったが、この曲もそれを前面に出していて、ギター好きだったオレもどっちかというとそこに注目していたほど。

しかしながら次第にフレディマーキュリーのカッコよさに痺れていく。フレディは何をやっても絵になるのだ。といっても当時は映像なんて見る機会は無かったのだが、ライブ盤アルバムからも彼のパフォーマンスのすごさは伝わってきた。

そして何より、美に対するあくなき追及心、探求心。前回書いた「自分の容姿にコンプレックス」に違和感があったのは、どう見てもフレディは自分の見た目が大好きで、多分何よりも自分の外見が美しいと思っていたと思われること。そうじゃないとあんなタイツみたいな服は着られない(笑)

デビュー以降はどっちかといとオカマっぽい服装が多かった。たぶん少年フレディはたまにママの化粧品とかをこっそり使ってメイキャップするような子だったに違いない。当時のフレディの写真からはその気配がプンプンしてくる。まあそもそも「Queen」というバンド名自体、ゲイの匂いがプンプンする。



「ザ・ゲーム」のときにそれまでの長髪からガラリと変わって髪が短くなって口ひげを蓄えやたらとマッチョな感じになったが、それは当時のゲイファッションの最先端。そういえば同じころの映画「クルージング」もやたらレザーファッションが前面に出ていた。
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現実のフレディは映画のように自分にまつわる評判をいちいち気にする人ではなく、そんなのに関係なく自分のやりたいことをやりたいようにやる人だったという気がする。騒いでいる周囲の反応を逆に楽しんだりして。まさに「ブレイク・フリー」。

演奏する楽曲のスタイルも本当にバラエティに富んでいる。ただのハードロックだけではない。まあその辺は聴いて下さい。



こういうバンド、あるいはアーチストとしての奥行や構図を支えていたのは知性であったという気がする。映画の中でも出てくるがメンバーはみんな大学卒、あるいは博士課程なんていうのもいるインテリバンドだ。デビューアルバムから順に聞いて行くと、成り上がりパワーで作品を作っているのではなくきちんと議論しながら前に進んでいるように思える。そういう意味ではその頃のパンクバンドとかグラムロックバンドとはまったく異質だ。

だからこそ長年にわたってヒット曲を送り出し続けられたし、一方でその知性であふれ出る芸術性をコントロールして圧倒的なパフォーマンスを作り出していたのだと思える。表には見えてこないがここがクイーンというバンドの魅力の根源の一つだと思う。


昨日書きたかった「この辺が映画になってれば」というところを書いてみた。明日は最終回「リヴ・フォーエヴァー」。マジでOUTポイント少なくて呼吸困難になりそう(笑)

本日の走行距離:7.0km
今月の走行距離:103.8km
本日の最低体重:60.5kg
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