8月上旬に行った岩手旅行で、宿の人にもらったメスのクワガタ。
我が家では彼女を「クワ子」と名付けて、ケースに入れて飼っていた。
カラダも小さく見えたので、まだ幼いから長生きするって想像し、
「一人だと寂しいよねえ」とかいいながら伴侶を見つけようかとか
相談していた。
あるいは、いっそ自然に返そうかなんて話もしていた。



ブログ村の人からも、相方を見つける場所とか、
自然に返す場所を教えてもらったりした。
おっとさん、かるりーのさん、ありがとうございました。

実際、つく天の前日にクワ子を森に帰そうかって話にもなったんだが、
コースケが「9月になってからにしよう」って言ったんで、この話は沙汰止みに。

でもコースケはさすがに7歳児。
もらってきてから一週間もすると面倒を見るのに飽きてきて、
ここしばらくはクワ子のようすを見ていなかったようだ。
最近はトモコが面倒を見ていた。

だから異変に気が付いたのはトモコ。
原因は不明。

オレがその「異変」を聞いたのは、「つく天」の前日。
21時までに寝ないと、と焦っている中で、突然聞かされた。
今からコースケにその話をするのはちょっと厳しいと思った。
だから「明日帰ってから相談しよう」ってことにした。

翌日、つく天から帰ってきてもコースケは異変に気付いた様子はない。
トモコとどっちがその事実をコースケに伝えるか小一時間相談し、
結局、こういう伝え方をすることを選んだ。
以下は、トモコにあとで聞いた話だ。




月曜日の朝、ラジオ体操から帰ってきたコースケにトモコが、
「コーちゃん、最近クワ子どうしてる?ちょっと様子見て来て」
と問いかける。無邪気に「はーい」と答えベランダに見に行くコースケ。

しばらくのちに、トモコのところにちょっと悲しそうな顔で
「クワ子、動いてないよ」って報告に来たコースケ。

コースケと一緒にトモコがケースを見に行く。
「動かないね。」
コースケとトモコの視線が交差する。

そしてトモコ。
「クワ子、死んじゃったんじゃない?ママに任せて最近見てなかったでしょ」
黙り込むコースケ。
「もうちょっと遊んであげればよかったね」





部屋に戻ってからしばらくして、コースケがトモコに言った。
「クワ子、お墓にいれてあげようよ」
どうしたらいいか、ずっと考えていたらしい。

そのあとで、コースケとトモコは近所の公園にクワ子を埋めに行った。
コースケ、人生初のお弔い。



コースケ。
運動とかでは根性は無いけど、優しい子でよかった。
この話を会社でラインで聞いて、ちょっと泣けた。

我が家は一人っ子なので、オレもトモコもコースケにこんな感じで弔ってもらうのか。
まあ、それならいいや。

こうして、クワ子の夏が終わった。



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