2週間ものランオフからの復活で、
以前の走りにすぐ戻れるかどうか自分でも危ぶんだが、
結構すんなり以前の感覚を取り戻せた。
夏の故障明け以降はなかなか出なかったキロ4切りも久々に出た。
脚のキレ自体はかなり戻ってきている。タメはほとんどないが。
すぐに取り戻せたポイントは、多分着地点を意識したから。
☆☆
一時、踵着地かForefoot着地か、という議論がにぎやかなことがあった。
以前も少しだけ触れたが、足の関節や人間の体の構造から考えて、
「これってこういうことじゃないの」というオレなりの理屈を書いてみたい。
なんでそんなことを考えたかというと、考えれば考えるほど、
これって理論とかじゃなくてただの「理屈」なんじゃないの?
とも思えてきたので、ここでご披露申し上げる。
以前書いたことと重複することもあるかもしれないがそこはご容赦を。
今日は明日の大会に備えてフルランオフなので、
こんなことをシコシコ考えたりしている。
☆☆
forefoot着地を提唱する人の多くがおっしゃるのが、
「踵着地だとブレーキが掛かり非効率」というもの。
じゃあブレーキってどうやって掛かるのか、確認しよう。
結論を先に書くと本当は、「どこで」着地するかではなく、
「どこに」着地するかだと思う。
踵着地ってこんなイメージ。
でもこれ、踵で着地しているからブレーキが掛かってるんじゃなく、
上から見て重心よりも前に着地してるからブレーキが掛かってる。
なぜなら、足首の角度をもっと伸ばすと、forefoot着地になるから。
つまり、forefoot着地だけどブレーキが掛かる、という現象が起こる。
足首の角度次第で踵着地だったりforefoot着地だったりする。
これはブレーキとは関係ない。
逆に重心より少し後ろに着地しても、足首を90度より曲げれば
かかと着地することは可能だ。
(自分はふくらはぎが弱いので実際これに近いイメージで走っている)
裏返して言うなら、足首の角度に関係なく(=踵着地かforefootかに関係なく)
ブレーキの掛からない走りをすることは可能だと思う。
それはとにかく、(上から見て)重心の真上に着地すること。
やってみれば分かるが、これってつんのめるのと紙一重だ。
着地点が上から見て重心よりも後ろ過ぎるとつんのめる。
つんのめりそうになるちょっとだけ前に着地すると、
びっくりするくらい軽く脚が回る。
以前ランニングフォームの撮影会に参加したことがあるが、
ブレーキの掛からない走りって相当意識しないとできない。
そしてうまくいった時って、確かにforefootというかmidfootで着地できてる。
その感覚は、足首の角度だけでforefoot着地した時とは明らかに違う。
普通のジョグでも、同じ負荷の感覚でキロ20~30秒くらい速くなる。
重心よりも前に着地すると、着地時に一旦着地衝撃が来て、
さらに足が後ろに行ったときに体を前に進めるための力が要る。
着地と推進を別々にやってる感じだ。
ところが重心の真上に着地すると、
着地の衝撃をそのまま前への推進力に変えることができる。
その時に膝が伸びているとなお、効率的に前に進む。
以上、かかとかforefootか、よりも着地点が重要だと思うゆえん。
厳密には前方へのモーメントがあるので、
上から見たときの重心の真上に着地すると
体を支えきれずに前に転倒する。
よって、重心の少しだけ前に着地するのが正しいらしい。
でも話が複雑になるので、これを重心の真上とみなす。
☆☆
ついでに言うと、forefootってふくらはぎへの負荷は相当なものだと思う。
特に重心より前にforefootで着地すると、ふくらはぎでブレーキを掛ける
ことになるので、故障すること間違いなしだ。
確かに、着地衝撃を吸収することは大事なんだけど、それを
ふくらはぎで吸収するのって相当な負荷だと思う。
それにforefootで走っていると言ってる人って、
最初から最後まで踵は浮いてる?
あくまで「最初に着地する箇所」なのでは?
でないと、フルマラソンを爪先立ちで走ることになる。
それって意味はあるのか。
あくまで着地衝撃吸収の一つの方法として、
「最初に拇指球で着地」してるだけではないのか。
確かに踵でガンガン着地するよりは膝に優しそうだけど、
だったらシューズのクッションをもっと使ったらとも思う。
それに太腿よりはふくらはぎの方が明らかに細くて壊れやすそうだし。
☆☆
とかグチグチ考えていたら、なんとそのままズバリ答えているブログがあった。
あの木村東吉さんのブログだ。
もともと有名なモデルだった東吉さん。
山中湖畔に自分で家を建てて今やアウトドアライフのカリスマ。
キャンプの世界では超有名人だが、トレイルランニングなどもこなす。
ここで彼も「forefootにするにはフォームを変えないと故障する」
「着地点よりも、着地する足が体より前に出ないことが大事」
とおっしゃっている。
でもこれって、forefootか踵着地かという議論に関係なく大事だと思う。
無論、裸足かシューズはいているかにも関係ない(笑
それからforefootだから故障しない、踵着地だから故障しやすい、
というのも違うと思う。
故障って、体全体の重さ、あるいは体にかかる着地衝撃をうまく支えられない
から起きるのだと思うんだが、着地衝撃の吸収って着地する箇所だけで
解決できるほど単純か?
上半身も含めて体全体をいかにうまく使って吸収するか、
ということじゃないんだろうか。
☆☆
色々と好き勝手なことを書きましたが、まあ素人の独り言なので、
気に入らなければ聞き流していただくのがよろしいかと思います。
ただ「意味が分からない!」という点があればぜひご意見いただければ。
明日は、真下着地で頑張るぞ!!!
にほんブログ村
以前の走りにすぐ戻れるかどうか自分でも危ぶんだが、
結構すんなり以前の感覚を取り戻せた。
夏の故障明け以降はなかなか出なかったキロ4切りも久々に出た。
脚のキレ自体はかなり戻ってきている。タメはほとんどないが。
すぐに取り戻せたポイントは、多分着地点を意識したから。
☆☆
一時、踵着地かForefoot着地か、という議論がにぎやかなことがあった。
以前も少しだけ触れたが、足の関節や人間の体の構造から考えて、
「これってこういうことじゃないの」というオレなりの理屈を書いてみたい。
なんでそんなことを考えたかというと、考えれば考えるほど、
これって理論とかじゃなくてただの「理屈」なんじゃないの?
とも思えてきたので、ここでご披露申し上げる。
以前書いたことと重複することもあるかもしれないがそこはご容赦を。
今日は明日の大会に備えてフルランオフなので、
こんなことをシコシコ考えたりしている。
☆☆
forefoot着地を提唱する人の多くがおっしゃるのが、
「踵着地だとブレーキが掛かり非効率」というもの。
じゃあブレーキってどうやって掛かるのか、確認しよう。
結論を先に書くと本当は、「どこで」着地するかではなく、
「どこに」着地するかだと思う。
踵着地ってこんなイメージ。
でもこれ、踵で着地しているからブレーキが掛かってるんじゃなく、
上から見て重心よりも前に着地してるからブレーキが掛かってる。
なぜなら、足首の角度をもっと伸ばすと、forefoot着地になるから。
つまり、forefoot着地だけどブレーキが掛かる、という現象が起こる。
足首の角度次第で踵着地だったりforefoot着地だったりする。
これはブレーキとは関係ない。
逆に重心より少し後ろに着地しても、足首を90度より曲げれば
かかと着地することは可能だ。
(自分はふくらはぎが弱いので実際これに近いイメージで走っている)
裏返して言うなら、足首の角度に関係なく(=踵着地かforefootかに関係なく)
ブレーキの掛からない走りをすることは可能だと思う。
それはとにかく、(上から見て)重心の真上に着地すること。
やってみれば分かるが、これってつんのめるのと紙一重だ。
着地点が上から見て重心よりも後ろ過ぎるとつんのめる。
つんのめりそうになるちょっとだけ前に着地すると、
びっくりするくらい軽く脚が回る。
以前ランニングフォームの撮影会に参加したことがあるが、
ブレーキの掛からない走りって相当意識しないとできない。
そしてうまくいった時って、確かにforefootというかmidfootで着地できてる。
その感覚は、足首の角度だけでforefoot着地した時とは明らかに違う。
普通のジョグでも、同じ負荷の感覚でキロ20~30秒くらい速くなる。
重心よりも前に着地すると、着地時に一旦着地衝撃が来て、
さらに足が後ろに行ったときに体を前に進めるための力が要る。
着地と推進を別々にやってる感じだ。
ところが重心の真上に着地すると、
着地の衝撃をそのまま前への推進力に変えることができる。
その時に膝が伸びているとなお、効率的に前に進む。
以上、かかとかforefootか、よりも着地点が重要だと思うゆえん。
厳密には前方へのモーメントがあるので、
上から見たときの重心の真上に着地すると
体を支えきれずに前に転倒する。
よって、重心の少しだけ前に着地するのが正しいらしい。
でも話が複雑になるので、これを重心の真上とみなす。
☆☆
ついでに言うと、forefootってふくらはぎへの負荷は相当なものだと思う。
特に重心より前にforefootで着地すると、ふくらはぎでブレーキを掛ける
ことになるので、故障すること間違いなしだ。
確かに、着地衝撃を吸収することは大事なんだけど、それを
ふくらはぎで吸収するのって相当な負荷だと思う。
それにforefootで走っていると言ってる人って、
最初から最後まで踵は浮いてる?
あくまで「最初に着地する箇所」なのでは?
でないと、フルマラソンを爪先立ちで走ることになる。
それって意味はあるのか。
あくまで着地衝撃吸収の一つの方法として、
「最初に拇指球で着地」してるだけではないのか。
確かに踵でガンガン着地するよりは膝に優しそうだけど、
だったらシューズのクッションをもっと使ったらとも思う。
それに太腿よりはふくらはぎの方が明らかに細くて壊れやすそうだし。
☆☆
とかグチグチ考えていたら、なんとそのままズバリ答えているブログがあった。
あの木村東吉さんのブログだ。
もともと有名なモデルだった東吉さん。
山中湖畔に自分で家を建てて今やアウトドアライフのカリスマ。
キャンプの世界では超有名人だが、トレイルランニングなどもこなす。
ここで彼も「forefootにするにはフォームを変えないと故障する」
「着地点よりも、着地する足が体より前に出ないことが大事」
とおっしゃっている。
でもこれって、forefootか踵着地かという議論に関係なく大事だと思う。
無論、裸足かシューズはいているかにも関係ない(笑
それからforefootだから故障しない、踵着地だから故障しやすい、
というのも違うと思う。
故障って、体全体の重さ、あるいは体にかかる着地衝撃をうまく支えられない
から起きるのだと思うんだが、着地衝撃の吸収って着地する箇所だけで
解決できるほど単純か?
上半身も含めて体全体をいかにうまく使って吸収するか、
ということじゃないんだろうか。
☆☆
色々と好き勝手なことを書きましたが、まあ素人の独り言なので、
気に入らなければ聞き流していただくのがよろしいかと思います。
ただ「意味が分からない!」という点があればぜひご意見いただければ。
明日は、真下着地で頑張るぞ!!!
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コメント
コメント一覧 (2)
つくばお疲れ様でした。
>「どこで」着地するかではなく、「どこに」着地するか
コレ見て、なるほど!と大変参考になりました。
初めまして。おうわさはかねがね(笑
ブログにお邪魔したのですがなぜかコメントが入らなかったのでここに書きますね。
ファーさんのフォームを見たことがないのでなんなのですが、膝が落ちてるから足首も利いてしまってふくらはぎにダメージが来るというのは十分ありそうですね。今日また私も追加記事書いてますが、たのくるさんのエクササイズとやりたいことは同じです。
それからフォーム的には、腰高なフォームを維持すると膝も落ちなくなって脚が楽になるんじゃないかと思います。