生きるか死ぬかの極限状況で、肉体的な「人間の限界」を著者自身も体を張って果敢に調べ抜いた驚異の生理学。人間はどのくらい高く登れるのか、どのくらい深く潜れるのか、暑さと寒さ、速さの限界は?果ては宇宙まで、生命の生存限界まで、徹底的に極限世界を科学したベストセラー。


人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
(2008/05/02)
フランセス アッシュクロフト

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人間が与えられ得る苦痛 ー 暑さ、寒さ、高山の薄い空気、深い海の圧力…
これらについて語っているのだが、注目すべきは、「知らずにやったら命の危険があること」。

スキューバダイビングを何度かやったあとに飛行機に乗ると潜水病を引き起こすリスクがある。暑い場所では発汗を妨げてはいけない。高山では100メートル進むのに1時間掛かることがある。冷たい海に取り残されたら、絶対に着ているものを脱いではいけない…などなど。特に若者は勢いでいろんなことをやっちゃうから要注意だ。

しかし最終章では深海の熱水流の近くで生息する生物の話になるなど正直著者の狙いがわからん。カタログ的に人間の限界を並べたかっただけなのか?ちなみに原題はSciense of survival。生存の科学、か。科学ノンフィクションなのだが、邦題からは「実際に死にそうになった人の話」を期待してしまった。実例はほとんど書かれていない。罪作りなタイトルだ。☆☆。