昨日はあんまり天気が良かったので、皇居外苑で職場の皆さんと花見ランチとシャレこんだキミ兄です。




3月30日に行われた佐倉健康マラソン。タイムは3時間35分とふるわなかったが、一応PB更新。しかも10年ぶりだった。速報は既にお伝えしているが、今日はもう少し詳細にレポートしたい。心に余裕がなかったので写真はない。

佐倉の前一ヶ月くらいは「絶対に3時間半を切ってやる」という思いがかなり強かったと思う。毎週60kmの目標もほぼ着実にクリア。酒もほとんど飲まなかった。この生活は精神的には結構きつく「この大会が終わったら、当分記録を狙う走りはしない」とまで思っていた。

それまでのストレスが強かったぶん、大会が終わったらほんとに解放された気分に浸れた。なぜかその勢いで次の大会にも申し込んでしまった(笑)ほどである。

今回は岩本コーチの「非常識マラソンマネジメント」を徹底的に守ることにしたので、前日もテントを買いにいったくらいしか歩いてない(笑)当日も朝からお餅をたっぷり食べ、前日の夕食から胃薬を服用した。京成佐倉の駅ではシャトルバスに長蛇の列だったが、15分並んで乗った。競技場につくまでは完璧。

岩名運動公園ではスタート地点が陸上競技場内なので、スタート直前までトラックでウォームアップができる。これはなかなか良かった。そして3時間~3時間半の前の方に並び、いよいよ9:30にスタートだ。

競技場の丘を一気に下っていき、すぐに登り。そして京成佐倉駅に向かってまた下り。このあたりは道幅も広く、押し合いになることは無い。そして5km地点からまた一気に下り、田園風景の中に突入。このあたりで少し道幅が狭くなるが、風も無く、15km地点まで平坦なコースが続く。ピッチはしり上がりに上がっていく。

【0~5km】 25:00
【5~10km】 24:29
【10~15km】 24:12

10kmを過ぎたあたりのアンダーパス付近で、3時間半のペースランナー集団に後ろに付かれた。これにつかまるということは、3時間半切りが遠のくことを意味するので、15kmの急坂で頑張って引き離した。この坂は意外と短かったという印象なのだが、このダメージが結構残っていた気がする。この後コースが下りになったので分からなかったが、確実にペースが落ちていた。

【15~20km】 24:41

そして橋を渡ってコースが南に向いたとたんに風が強まった。ペースが特に落ちたとは思わなかったが、これが結構ボディブローのように効いていた。でも20km過ぎ付近で、雨にも負けずピンクの合羽を着た4歳くらいの女の子が大きな声で一生懸命応援してくれていて、本当に力が湧いてきた。思わずコースケ、さらには嫁様を思い出し、心の中で二人の名前を掛け声にして進む(笑)これは意外と効果があった。

【20~25km】 25:22

そして25km付近から雨が激しくなってきたが、冷たくはなく快適なシャワーという感じ。しかし歩道を走る箇所では、路上の泥で足元が滑って走りにくい。風と雨を受けながら、サイクリングロードに入り、風車の横を通って30km地点へ。道幅も狭くなり、次第にキロ5分を保つのがつらくなってくる。そしてまた胃のあたりが重くなって、体幹がうまく使えず、スピードに乗ることができない。

【25~30km】 25:32

この距離でとにかく気をつけなければならないのは、脚の運びと上体のフォーム。脚の運びは、ペースが落ちてもあせって膝を振り上げず、しっかり踏むことを考える。またちょっと気を抜くとすぐに上半身が起き上がってしまい、前に体重が乗っていかずペースが落ちる。体重を前に乗せて腰から足の上に乗っていくようにすると、何とか5分と一桁秒台にペースが保てた。

【30~35km】 25:51

30km過ぎでは、再び迫ってきたペースランナー軍団に、ついに追いつかれる。奇しくも最初に追いつかれたのと同じアンダーパス付近。35kmで時間はちょうど2時間55分。すなわちぴったりキロ5分のタイムだ。残り7.2kmをキロ4分50秒ペースで行かないと3時間半は切れないことに。

ここで勝負あったか。この計算を頭の中でした途端にペースがじりじり落ちていき、キロ5分半になった。さらには38km過ぎの未舗装道路。雨のせいでぬかるんでさらにタイムロス。

【35~40km】 28:00

こうなってくるともうジリ貧なのだが、歯止めの意味で新たに3時間35分に目標を置く。しかしこれも結構ハードルが高い。そしてようやく40kmのポストに到達。ここからは頑張って最後の力を振り絞った。はずだった・・・

最後の500mから始まる競技場の丘へ登る坂のきつさは尋常ではなかった。最初にグッと来て、一旦緩やかになってまたグッと来る。坂が終わったところで力を使い果たし、競技場に入ってもスピードが上がらなかった。

【40~42.195km】 12:31

でも最後なので大きな声で「ヨシッ!!」と自分に気合を入れてラストスパート。ところがその時、背後に人の気配が! なんとゴールスプリントを仕掛けてきた若者がいるではないか!!

こちらはオヤジだが、望むところだ!!
持てる力を振り絞って、最後のひと踏み!!!

そして一瞬並ばれかけたものの、わずかな差を保ったままでゴール!!!!

ゴールラインを超える瞬間に思わず雄叫び2回。しかもガッツポーズ付き。スピードダウンしながら、思わず相手もこちらを見て苦笑いである。いったいこのオヤジ何者なのかと(笑)こちらもあまりに興奮していて、ストップウォッチを止めるのを忘れる(笑)

ゴールすると、地元の子らしい中学生の集団がICチップを靴から外したり、バナナを配ったり、記録証を印刷したりと甲斐甲斐しい活躍ぶり。そういえばコースの途中にいた交通整理のボランティアのお母さん方も、雨にもかかわらずしっかり持ち場を守っておられた。本当に地元が一体になった大会であると感じた。


そんなわけでタイム的には目標に5分「も」足りなかったのだが、気分的には最後の7km「だけ」がちゃんと走れなかったと感じている。もちろんそこが大変なんだけど、20kmからズルズル落ちていった若潮マラソンに比べれば大きな進歩だ。

事前の練習ではビルドアップ走もロング走も目標を上回るレベルで走れていた。1~3月は月間走行距離200kmをキープ。何が足りなかったのか。結果を見るとやはり終盤の粘り、スタミナが足りない。

たぶん超ロング走あるいは3時間半続けて走る練習が足りないのだ。今回も前回も結局ロング走は30kmまでしかやっていないし、3時間以上のLSDもやってない。最後の粘りを生み出すためには、インターバルでもなくビルドアップでもなく、ロング走またはLSDなのだと思う。それで、今回喜多マラソンに申し込んだ。秋からも記録狙いではない練習ランとしてのフルマラソンに何度か申し込みたいと考えている。

来年のこの大会での雪辱を誓い、レポートを終了したい。大会が終わった今が一番燃えてたりして(笑)


(余談)沿道で応援している中に、違う場所4ヶ所で同じ人を見掛けた。背が高く(多分180cm以上)茶色のジャケットを着た、目が印象的な男前。あの方はブログ村人だろうか…