量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2013年07月

残忍な手口で四人の女性を殺害したとして死刑判決を受けたダリアン・クレイから、しがない小説家のハリーに手紙が届く。死刑執行を目前にしたダリアンが事件の全貌を語る本の執筆を依頼してきたのだ。世間を震撼させた殺人鬼の告白本! ベストセラー間違いなし! だが刑務所に面会に赴いたハリーは思いもかけぬ条件を突きつけられる……
『ミステリが読みたい!』をはじめ三大ベストテンの第一位を完全制覇した超話題作

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
(2013/01/25)
デイヴィッド・ゴードン

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最近キリンの生茶がネズミーキャンペーンをやっているようです。著作権がうるさそうなのでモザイク入れましたが、個人が特定できますね(笑)



NEWSWEEK電子版に今公開中の「風立ちぬ」のストーリーについて、なかなかに面白い評が載っていました。映画の全てを語っているわけではありませんが、登場人物の名前と堀辰雄の作品の関連、そして恐らく宮崎駿がこだわったであろう点について、興味深い説明がされています。曰く、「風立ちぬ」のヒロインは原作では「節子」だが、映画では「菜穂子」になっている。これは同じ堀辰雄の「菜穂子」という小説のヒロインの名前であり、小説では菜穂子は節子よりも自立した女性として描かれているので、宮崎駿はこの菜穂子のイメージを映画に取り込みたかったのだ、と。映画をぱっとみてこんな評が浮かぶようになれば本当に面白いでしょうね。

この冷泉さんという書き手に少し興味が湧いたので検索してみると、少し前のことになりますがオバマ大統領とイチローの対面に関してこんなエッセイも書いています。これは、オバマ大統領にイチローがサインをねだったのではないかという疑惑があり、テレビでの写り方も含めてオバマ氏にイチローが食われていた、というもの。これも日米文化比較的で興味深い内容です。しかし普通の大リーガーならば大統領に対してはどういう態度をとるんでしょうかね?

さて本題。海外ミステリ自体久々なので、目線が狂ってるかもしれないが。
日本で上川達也主演で映画化もされるに至ったこの「二流小説家」。ストーリーはさておき、主人公が作中で時々もらす小説家としての本音みたいなところが結構面白い。主人公は複数のペンネームを使い分けてそれなりにカルトなファンもいるという設定なのだが、その虚構の世界(作中での)と事件の虚構(トリックなので)がかみ合わさって、いかにもB級なテイストを醸し出している。まさに邦題は言いえて妙なのだ。(原題は「Serialist=連続殺人犯) その猥雑な世界に、いかにも怪しそうな登場人物たちが出たり入ったりしてその世界の密度をさらに高めている。作者自身がかなり投影されていると見た。「デビッド・ゴードン」もいかにも適当なペンネームだし。

ストーリー自体はAmazonでも結構酷評されているように、いかにも見え透いたメインストーリーに、敢えてのつけたしストーリーが付加されている。この全体のテイストで気持ちいいと思う人には、まあこれでもいいかという感じのストーリー。純粋にミステリーとして楽しみたい人にはかなり物足りないかも。自分は猥褻・グロテスクな部分も含めてこの600ページ弱のストーリーを楽しませて頂きました。しかし作中作で出てくるバンパイア物小説は、本体ストーリーがフィーチャーされているようにも見えるが、SFの方は? 

確かに「このミステリが凄い」で1位になる作品ではないかも。翻訳も良かったのでそれも加味して☆☆☆。

先日注文した焼酎が一本足りなかった件ですが、無事届きました。ショップの方、迅速に対応いただきありがとうございました。



我が家では来週のキャンプ週間に向けて、足りないグッズの最後の詰めをやっとります。
まずはこちら。前回は妻の実家にカセットコンロを借りたのですが、やはり借りっぱなしはいかんだろうということで、これを購入。ユニフレームのシングルバーナーです。ランタンとボンベが共用できます。



続いて購入したのがこちら。



キャンプに出掛ける際に意外に面倒なのが車への荷物の積み降ろしです。我が家はマンション住まいなので駐車場までカートで運ばなければなりませんが、細かいものをポロポロ落としたりします。
このコンテナがあれば、現地でも整理整頓できるかと。アイリスオーヤマです。ま、現地での収納は色々課題がありそうなので、しばらく使ってみて工夫したいと思います。

そしてこれ。キャンプでの朝食を楽にするために、妻から「どうしても」と要求されました。これは私も大いに楽しみです。普段でも使えますし。


サンドイッチ・トースター  ニュー・バウルー(ダブル) BW02サンドイッチ・トースター ニュー・バウルー(ダブル) BW02
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イタリア商事

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行き先は今のところ前半が御殿場の欅平キャンプ場、1日おいて後半が福島県の羽鳥湖レジーナの森です。
いずれもトイレがキレイらしいという噂で選びましたが、さあどうなるか。なにしろまだまだ初心者なので、できるだけ同じキャンプ場に繰返し行かないで幅を広げたいとは思ってるんですが。

昨日はたまたま早く帰宅したので、息子が寝るのに付き合いました。その時に息子も「キャンプ楽しみだね~」と言ってました。今でこそ一緒に寝たりしていますが、ほんの1年くらい前までは、なかなかパパには寄り付いてくれなかったのですが、最近はこうやって色々話しかけてくれます。なおのこと楽しいキャンプにしなければ、と思ってます。といっても新しい道具を買うだけなんですが(汗)



ああ、癒される(´Д`)

ドーピング、隠ぺい、手段を選ばぬ勝利の追求―自転車レースを支配するシリアスな闇の世界に、ランス・アームストロングのマイヨジョーヌに貢献した元プロ自転車選手のタイラー・ハミルトンとノンフィクション作家のダニエル・コイルがメスを入れる。煌びやかなプロ自転車競技界の裏側にある幾重にもつらなった腐敗を暴き、かつ恐ろしいまでに不穏な世界を暴きだす。元プロ自転車選手ならではの心理を克明に描いた傑作ノンフィクション。

シークレット・レース (小学館文庫)シークレット・レース (小学館文庫)
(2013/05/08)
タイラー ハミルトン、ダニエル コイル 他

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さて、今日はツールドフランスをめぐるドーピングの実態を、参加していた有力選手自らが生々しく描いた衝撃の問題作「シークレット・レース」。著者は主にUSポスタルチームでランス・アームストロングのサポート選手として活躍しアテネオリンピックのロードレースで金メダルも獲得したかなりの実力選手。

この人です。なかなかいい男ですね。
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作品中ではランス・アームストロングがいかにロードレース界を支配していたか、どの程度までドーピングが選手の間に蔓延していたかが克明に描かれている。これを読むと、なぜ今年の初めにアームストロングがテレビ出演して自らの罪を認めるにいたったのかがよく理解できる。

ランス・アームストロングはこちら。
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いわく、アームストロングはUCI(国際自転車競技連合)とかなり深く関わっており、ドーピングが明るみに出そうになったときも共謀してもみ消すことができた。逆に自分のポジションを脅かす選手が台頭すると、UCIを使って(当然だれでもやっている)ドーピングの疑いを掛けることによってけん制することができた。

チーム内においてもランスは絶対君主であり、気に入らない選手はすぐに無視され、やがてチームにいられなくなった。ドーピングを批判した人物を、嫌がらせによってレースから追い出したことさえある。実はタイラーもこのイジメ側に加わっており、後に相手に公式に謝罪している。

これを読んで、タイガー・ウッズのコーチだったハンク・ヘイニーが書いた「Big Miss(日本語版未出版)」を思い出した。タイガー・ウッズも自分の取り巻きをしっかりと作り、何かで彼の気に障ることがあると、予告なしで突然チームを追い出される。当然周囲にはイエスマンしか残らなくなる。

とはいえランスもウッズも、そんなわがままを言いながらも結果は出している。しかも余人では到達できないレベルで。

ドーピングについては世間一般からは非道な行為とみなされてもやむをえないが、この本を読むとツールドフランスという競技の中ではドーピングと言う行為が不正行為ではなかった、むしろ競技に参加するための前提条件であったことがわかる。

違う見方をすれば、そういった「ドーピングが常識の状態」を作り出したのはランス自身でもある。今になって「ドーピングしていたことは仕方なかったが後悔している」と懺悔されても、「何をいまさら」という感じなのであろう。他の選手がいわゆる校則違反をする不良高校生だとしたら、ランスは校長先生まで取り込んで悪事を働く一見優等生という感じか。

昨年秋以降、米国で過去の実績剥奪という動きがあった時、ランスは事態をコントロールできていないことに我慢ができなかったようだ。とにかく自分の存在感を知らしめるためにオプラ・ウィンフリーの番組に出演したというのが著者の見たてである。要は子供なのだ。

先日のチェスの名人ボビー・フィッシャーの清廉さと比較すると、何もかもコントロールしようとしたランスと、言うべきことだけ言って結果には拘泥しなかった(ように見える)ボビーとでは、大いに差がある。何しろボビーは、米国政府に抗議するためにホームレス寸前にまでなったのだから。

私自身は、ドーピングについては否定も肯定も難しいと考えている。ドーピングに分類されなくても健康に害のあるトレーニングはあると思うし、勝つために最善を尽くすのも当たり前だと思う。自分の健康への害を覚悟してまでドーピングすると言われたら、どう説得できるのか。

健康のために摂取していても、禁止薬物になったとたんにドーピングだ。何がクリーンなのか境目はどんどん変わっていくだろうし、これからも違反者は出るだろう。ドーピングをしないで清廉を保っている選手もいるので、じゃあドーピングをした選手を認めるのか?と聞かれればもちろんそうではないのだが。

サイクルロードレースを理解するためには欠かせない本です。☆☆☆☆。

昨日はお台場にこの4月にできたばかりというアウトドア用品店「Wild-1お台場店」に行ってきました。我が家ではキャンプ道具は主として蘇我のスポーツXでそろえてきたのですが、今日はちょっと様子見です。
店舗自体はお台場のDECKSの中にあり、2000平米はあろうかという広い店舗。

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キャンプ用具やテント以外にも、アウトドアウェア、フィッシング用品など目がくらみそうな品揃えです。一旦入ったらとても無傷では出てこれません(笑)

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別のフロアでコールマンのテントが10張ほど張ってありましたが、来月は小川キャンパルのテントに変わるらしい。
ちなみに左に写っているオレンジの少年が、Yoshi-Tの息子こーすけです。よく見ると上の二枚にもちゃんと写ってますね。こーすけを探せ(笑)

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店舗の一角にはスノーピークのコーナーもあったのですが、その看板のまん前になぜかその小川キャンパルのチラシが(笑 店長はスノピ嫌いなのでしょうか。



結局我が家では食器や息子のライフジャケットを購入。店員さんの対応は可もなく不可もなく。さすがにスポーツX のフレンドリーさには負けますね。
その後ついでにお台場海浜公園でちょっとだけ海に親しみました。写真は海を前にしておののく少年(笑


タイトルの「DNF」とは、自転車競技でdid not finish(途中棄権)の意味です。

昨日は朝から雨の予報もあったので、あまり遠くまで行けずネズミ市内を自転車でウロウロ。ネズミーランドの回りを何周かすることにした。



まずはネズミーランドホテルの前。平日には通勤列車がこのホテルの前を通過するのだが、午前7時以降なら従業員の人たちが列車に向かって手を振ってくれる。毎朝ご苦労なことだ。

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そして多分いろんな雑誌やサイトで有名なディズニーの滝。ネズミーリゾートの北西の角にある。もしや風水を意識してこんなものを置いているのか? 地図をよく見たら、ここがネズミーリゾートの北の端だった。

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そしてここがネズミーランドの駐車場の入り口。連休初日などにはここに自動車が列をなす。今日は夏休みとはいえ普通の土曜日、しかも7時前なのでこんなもの。

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ネズミーオフィシャルホテル群。これは多分オークラ。なんだかんだで、40㎞ほど走って自宅へ。

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この後、夜の花火大会に向けて場所取りに行く。もちろん場所取りはグランドシートで。ペグダウンもばっちり。これが朝9時過ぎ。朝の時点で夕方に豪雨の予報が出ていたのだが、浦安市は「本日の開催」を決定してしまった。これ以前に中止すれば翌日開催が可能だったようだが、開催を決めたのでもう順延はなし。やるしかなくなった。



沖には台船が。ここから花火を発射するのだ。ネズミー市の中央を貫くシンボルロードよりもやや東寄り。

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そして夕刻。お隣のSさん一家と合同で観覧。打ち上げ開始は19:30だが、18:30には現地に到着してカンパーイ! ロゴスのロールテーブルはこういうときに本当に便利。飲み物が置ける。



全体はこんな感じ。コールマンのインフレータブルマットが重宝しましたが、次回からは敷物の下に入れます。焼き鳥のタレとかが垂れちゃった。



朝からヤバかった天気、19:20の段階ですでにこんな感じ。豪雨はそこまで来ている!



この15分後、明らかに北からの風に風向きが変わり、風の中に若干の雨しぶきが混じり始めた。周りの人たちは花火に集中していたが、我々家族はこの時点で撤収を決定。急いで食べ物を片付けたり、マットをたたんだりする。



この場所自体は自宅から徒歩15分の場所。撤収後直ちに徒歩で自宅に向かうが、自宅から100mのところで豪雨に遭遇。あっというまに濡れ鼠に。ネズミ市だけに!!
周囲の人に比べると、多分雨の損害は最小限だった。速めに警報を出し始めた自分としては狼少年にならなかっただけよかった。息子は帰宅後「早く引き上げてよかったね!」と30回くらい言っていたように思う。
そうだ、そのとおり。パパは凄いんだぞ!!

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