量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2013年11月

生きるか死ぬかの極限状況で、肉体的な「人間の限界」を著者自身も体を張って果敢に調べ抜いた驚異の生理学。人間はどのくらい高く登れるのか、どのくらい深く潜れるのか、暑さと寒さ、速さの限界は?果ては宇宙まで、生命の生存限界まで、徹底的に極限世界を科学したベストセラー。


人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
(2008/05/02)
フランセス アッシュクロフト

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人間が与えられ得る苦痛 ー 暑さ、寒さ、高山の薄い空気、深い海の圧力…
これらについて語っているのだが、注目すべきは、「知らずにやったら命の危険があること」。

スキューバダイビングを何度かやったあとに飛行機に乗ると潜水病を引き起こすリスクがある。暑い場所では発汗を妨げてはいけない。高山では100メートル進むのに1時間掛かることがある。冷たい海に取り残されたら、絶対に着ているものを脱いではいけない…などなど。特に若者は勢いでいろんなことをやっちゃうから要注意だ。

しかし最終章では深海の熱水流の近くで生息する生物の話になるなど正直著者の狙いがわからん。カタログ的に人間の限界を並べたかっただけなのか?ちなみに原題はSciense of survival。生存の科学、か。科学ノンフィクションなのだが、邦題からは「実際に死にそうになった人の話」を期待してしまった。実例はほとんど書かれていない。罪作りなタイトルだ。☆☆。

。・゜゜(ノД`)



[11/29 08:05]
米航空宇宙局は、アイソン彗星(すいせい)が太陽最接近時に、崩壊して蒸発したとみられると発表した


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いきなり悲しい話から入って失礼しました。我が家は12月中旬に鴨川へこぐま座流星群観測にキャンプしに行く予定で、ついでにアイソン彗星も見る予定だったのですが…

悲しい話といえば、職場でなぜかど根性ガエルの話題になり、私が「最後はTシャツからピョン吉が飛び出して普通のカエルに戻り、ヒロシとはもう会話が出来なくなって終わる」と言ったら、話に加わっていたおばちゃん号泣。知らなかったらしい(^^; 本当はさらに続きがあるんだけど(笑)


ところでヤッソ800って知ってますか?
マラソンのトレーニング方法なのですが、800m走をジョギングを挟んで10本走る、いわゆるインターバル走です。これで、例えば10本とも3分30秒で走れれば、フルマラソンは3時間30分で走れるそうです。ほおー。

で、やってみました。実は9本目で左のふくらはぎに張りが出たのでそこでやめたんですが、そこまでは3:40以内でずっと走れてました。ということは、今ならフルマラソンは3時間40分で走れるということですね。ほおー。



1ラップおきに800m走ってます♪

実はフルマラソンはかれこれ10年近く走ってないのですが、10年前の大会で出した自己ベストが3時間39分でした。10年ぶりで走ってそのくらいだと、我ながらかなりすごいです。cw-xを買ってから膝の調子もいいですし、これは結構いけるかも、です(^^)

本番は1月26日なので、これから走りこみますよ♪
今週土曜日は午前中空いてるので、30kmいっときますか⁈

ワシントンは血を抜かれすぎて死んだ。瀉血が信じられていたからだ。壊血病患者は重労働を課された。ビタミンCが未知だったために。ナイチンゲールの登場以降、医療効果を科学的に測定しようという試みは、2000年代、ついに代替医療へと――。鍼、カイロ、ホメオパシー他の最新の科学的評価とは? 知られざる逸話とともに語られる、代替医療の真実。『代替医療のトリック』改題。


代替医療解剖 (新潮文庫)代替医療解剖 (新潮文庫)
(2013/08/28)
サイモン シン、エツァート エルンスト 他

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今回のサブタイトル【科学的根拠に基づく医療】って見て「えっ、医療って科学に基づいてるに決まってるじゃん!」と思ったあなた、私と一緒です(笑)
薬が膨大な臨床試験を経て世の中に出るのはご存じの通り。徹底的にその効果と副作用が試験された上で認可が下される。

でもそれは薬の話。治療法そのものには、そんなシステムはないのだ。よく医療ドラマで医師たちが、ある患者に施そうとする手術の方法で議論してるでしょ。議論しているということは、すなわち治療方法は現場に任されていると言うことなのだ。もちろん免許を持っている医師が議論してるんだから、一定の知識に裏付けられていることは間違いない。

でもそれが医療行為でなければ医師免許はいらない。本書ではそうした医療外行為はどこまで効果があるのかに迫っている。取り上げられているのは、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ。結論から言うと、鍼が体の痛みに対して直接効く場合がある他は、いずれもいわゆるプラセボ(偽薬)以上の効果はないようだ。

冒頭に書いたように、ここ20年ほど前から医療の科学的根拠を求めようという動きが活発化してきたお陰で、我々もこの本を読むことができるわけだ。本書の衝撃的なところは、それ以前は医療では実証主義が浸透していなかったこと自体にある。げに、知らぬが仏であるなあ。ナイチンゲールの功績は、病院の衛生面を向上させることで病死者を劇的に減らしたことだとか、看護という職業を体系付けたことだとか、サイドストーリーは面白いが、核心である検証部分は思ったほど面白くないぞ♪☆☆。

さて、妻の祖母が以前から紅葉が見たいと言っていたので、日曜日は朝から水元公園へ。ここはメタセコイアが有名ですね。先週ロケハンもしております。ネズミー市の妻の実家から、40分程度で到着。駐車場も1,000台収容なので、滅多に満車にはなりません。

ちなみにおばあちゃんは、大正生まれの今年91歳(!)
趣味の俳句の題材探しに紅葉が見たかったそうで、乳母車的な奴を押しての登場です。でも、駐車場から公園内に入った瞬間にその広さでビビったらしく、「私はもうここでいい」といい始めた。いや、ここだとどこもまだ紅葉してないんですが(汗)

やむを得ず道の脇の芝生に椅子を広げて、持ってきたコーヒーとウエハースを頂く。路傍の老婆(笑) 杉の木が立ち並ぶ中なので、木の香りが心地よい♪ しばらくするとおばあちゃんも冷静さを取り戻してきたようすで、「池のそばまで行ってみよう!」と言ってくれた。おばあちゃんのペースに合わせてそろそろと動き出す。

その間自分はファシリテーターとして(笑)先回りしてよいロケーションを探す。これもおばあちゃんの移動距離を最短にするためだ。そしてみんなで水辺に到着! 改めて椅子を広げる。おばあちゃんと義母はコンフォートマスターのスリングチェア。これを2脚ずっと担いでいたが、予想外に軽かった。先日買ったマスコットテーブルもアウトドアデビュー♪



どうです、この風景。オランダ辺りの運河沿いみたい。いや、知らんけど♪
メタセコイアは紅葉のピークはもうちょっと先でしたね。

そしてこの日は我が家の結婚記念日、6回目。結婚式を挙げたホテルで、夜は3人で毎年恒例のディナー。今回は懐石にワイン♪









こんな食事は年に一回(笑)
もう6年、まだ6年…
まだまだ頑張りますよ!

小さな炭坑町で、夜空に輝く人工衛星スプートニクを見上げ、落ちこぼれ高校生は考えた-そうだ、ぼくらもロケットをつくろう! 仲間と共にロケット作りに打ち込んだ青春時代を綴る。映画「遠い空の向こうに」原作。

ロケットボーイズ〈上〉ロケットボーイズ〈上〉
(1999/12)
ホーマー ヒッカム・ジュニア

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楽しい本である。NASAを定年退官した著者が高校時代に熱中したロケット作りを振り返った実話。父親との確執、同級生との初恋、炭坑の浮沈など、甘酸っぱいエピソードも交えながら、合計31本のロケットを打ち上げる。

炭坑の技術者も協力してのロケット作りなのでかなり本格的で、かのフォン・ブラウンもその精巧さに舌を巻いたというレベルのできだったようだ。驚くべきはその飛距離。31号はなんと高度1万メートルに達したらしい。このシーンは圧巻だ。

いやいや、1万メートルですよ。しかも全長2メートルのロケットといえば、サイドワインダーミサイルとあまり変わらない。燃料が残っている状態で旅客機にでも当たればヤバいよ、マジで(°Д°)
到達高度が千メートルを越えた辺りから、そっちが気になってしょうがなかった(笑)

本作はほのぼのした青春譚に位置付けられているようだが、さすがは銃撃ち放題のアメリカ、高校生が兵器まがいのものを作っても町ぐるみで盛り上がれる。

でも物語自体は本当に面白い。父親からの自立、夢を叶える、仲間との友情。いろんな要素が入り交じって、読みごたえがありました。ラストはジーンと来ます。息子に読ませたい。映画も面白いらしい。☆☆☆☆。

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