量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2013年12月

昨日のアウトドア編に続いて、インドア編に参ります。

その前に…


今年も利根川畔で枝豆の畑を借りたのだが、秋に全部は刈り取らず4本だけ残しておいた。それをX'masに収穫しベランダで干して、それがこんな感じに。





歯応えがあって激ウマでした♪




【プラモデル部門】

作品数 2点(ハセガワ1/72F14、タミヤ1/48ゼロ戦)






一時の隆盛はどこへやら、すっかり沈静化した感のある当部門ですが、数は少なくても今年は本当に充実した内容になりました。唯一、質が量を凌駕した分野(笑

この2点はいずれももう手元には残っていないのですが、いずれもお世話になった先輩への贈り物になりました。どちらも4ヶ月以上かかりましたが、これまで3年間の作品の中ではピカイチの出来ですね。先輩方にも喜んでもらえていればいいのですが。

来年は、コースケにサンダーバード2号の基地を作る約束をしているので、まずはそれですね。その次は、いくつか積んであるキットがあるんですが、さあ何を作りましょうか。やっぱりプロペラ機はいいですよね。米海軍のA-1スカイレーダーなんていいかもしれません。


【読書部門】

総冊数  340冊

今年もよく読みました。これで4年間累計は1000冊に。つらつらと読書リストを見ていたのですが、blogを書くようになってからのほうが1冊づつについての印象が深まりましたね。読んでいるときから、どうやってblogで説明するかを考えながら読んでいるからでしょうか。印象に残った本を32冊の☆☆☆☆☆の中から何点かご紹介しましょう。

ミチオ・カク 2100年の科学ライフ


2100年の科学ライフ2100年の科学ライフ
(2012/09/25)
ミチオ・カク

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2100年に実現している未来について、科学の限界を踏まえながら説明してくれますが、内容そのものもさることながら筆者の科学知識の幅の広さが半端ではありません。それゆえに非常に分かりやすいとともに、いろんな科学の可能性を感じることが出来ます。この傾向は「炭素文明論」の佐藤健太郎にも通じるものがあります。

ローワン・ジェイコブセン ハチはなぜ大量死したのか



ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫)ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫)
(2011/07/08)
ローワン ジェイコブセン、福岡 伸一 他

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これはハチの生態を通じて、人間がいかに自然に影響を与えているかを説明してくれる本です。不必要に保護することがいかにその生態系に悪影響を与えるのか、発展途上国の支援と通じるものを感じました。またハチの生態が詳しく描かれているのですが、その神秘性も驚きでした。

サイモン・シン  宇宙創成



宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)
(2009/01/28)
サイモン シン

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最近読んだせいもありますが、ノンフィクションでは今年はこれがNo.1でしたね。なによりも著者自身の圧倒的な科学者としてのバックボーンがあるゆえに、天文学の全体像を我々素人にもきわめてわかりやすく俯瞰的に示してくれます。これを中学生のころに読みたかった。


ジョージ・オーウェル 1984



一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
(2009/07/18)
ジョージ・オーウェル

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古い本ですがたまたま読んでみました。SFスリラーとしての完成度が極めて高い作品です。SFといっても空想科学というよりは、人間が集団の中でいかに自主性を奪われていくのかが極めてリアルに描かれていて、十分に起こりうる世界として迫ってきました。時々読まなければ。


コーマック・マッカーシー  チャイルド・オブ・ゴッド 血と暴力の国 すべての美しい馬 ザ・ロード


チャイルド・オブ・ゴッドチャイルド・オブ・ゴッド
(2013/07/10)
コーマック・マッカーシー、Cormac McCarthy 他

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血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)
(2007/08/28)
コーマック・マッカーシー

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すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)
(2001/05)
コーマック マッカーシー

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ザ・ロードザ・ロード
(2008/06/17)
コーマック・マッカーシー

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最初は「チャイルド・・・」から入りましたが、グロテスクなのに醜悪ではないそのマッカーシーの世界に一発で引き込まれました。そしてあと3作をこの順番で読みましたが、最後に読んだ「ザ・ロード」、あまり期待していなかったのですが本当にガツンと来ました。小説ではこれが今年No.1でしたね。


長々と書いてしまいましたが、何よりも今年最大の出来事は「blogの開設」(笑
3月7日の「東京湾一周」以降、インドア・アウトドアに跨って、日々の私生活をダラダラと綴り続け、本日現在なんと331本も記事を掲載。9月以降はほぼ日次更新。いくらblogタイトルがこうだからってやりすぎましたね。定期的に覗きに来てくれる方も、いい加減にしろと思っているかも・・・

しかしコメントを残して下さる方もいて、実生活では本当に友人関係が薄いのですが、色々と楽しい1年でもありました。しかも年末にはついにブロガーさんと強引に対面(笑)

来年は日次更新をいつまで続けるかが1つのポイントです。もともとは読書の質を高めようと思い、成毛眞の本で「3ヶ月毎日書評を書いてみろ」とあったのに刺激されて始めたのですが、本の読み方はそれなりに変わってきたと思います。

最後になりましたが、今年一年読んで頂いてありがとうございました。皆さまもよい歳をお迎えください。

「量で質を凌駕する」のが趣旨の当ブログ、年末ですので今年一年のプライベートを数字で振り返ってみたいと思います。一家の主としては家族が健康に過ごせたことが第一なのですが、1個人としてのYoshi-Tの実績ということで・・・


【自転車部門】

総走行距離3,640km




昨年12月に自転車を購入し6月まではかなり気合を入れて月500kmペースで走っていたのですが、5月にRUN復活、7月にキャンプを始めてからは走行距離が落ちました。残念だったのは9月の嬬恋ヒルクライム。豪雨だったためDNSとしたのですが、多分当分は自転車の大会には参加しないと思いますので、もしかすると人生で唯一のチャンスだったのかも。今年の前半に、東京湾一周(170km)や犬吠埼往復(200km)をやったのはいい思い出です。落車もありましたけど(苦笑
やはり事故が怖いので、来年はあんまり長いのは控えますが、RUNのトレーニングとして江戸川サイクリングロードやヒルクライムはどんどんやります。





【RUN部門】

総走行距離630km

ヒルクライムのコース確認のために買ったGarminを持って走ってみたら凄くモチベーションアップしたのが切っ掛けで、10年ぶりにRUNを本格再開しました。シューズも4年ぶりに新調し、8月には駅伝大会にも出場しました。しかしそこがピーク(笑 少し疲れがたまったのか、夏バテなのか、9月はほとんど走りませんでした。ま、天気も悪かったですからね。

でも10月からは距離も伸びて7月に続いて11月、12月は月間100km越え。cw-xの貢献もあって長い距離の走り込みが可能に。やっぱりランニングのほうが性に合っているのか(笑)。来年は1月に松戸七草マラソン(ハーフ)、館山若潮マラソン(フル)、3月に佐倉健康マラソン(フル)が控えています。その結果も踏まえて、フルマラソンでの個人記録更新を引続き狙うのか、トライアスロンに行くのか、100kmマラソン等を目指すのか、考えようかな~。トレイルランも楽しそうだし♪





【キャンプ部門】

出撃回数10回 13泊23日(デイ含む)

今年の最大の出来事はこれでしたね。本当に、人生を変えたといっても過言ではないでしょう。しかしそもそも伏線はありました。自転車やらランニングやらで大自然に触れる機会が増え、これを一人で楽しんでいいのかという罪悪感を感じてたんですよね。さらには「いちいち旅館に泊まるより、キャンプのほうが安いんじゃない?」という夫婦の会話を切っ掛けにキャンプにのめりこむことに。しかしながら、安い海外旅行ならいけるくらいの投資をしてしまったのはご承知のとおり・・・・






何がよかったって、息子と一緒に遊ぶ時間が圧倒的に増えたことですよね。家の中でコースケと遊んでいてもパパが飽きてしまうけど、キャンプなら、外にいるだけでお互い楽しいしワクワクする。妻がぎっくり腰になった時に「パパと二人でもキャンプ行く?」と妻が聞いたところ「いいよ!」との答えだったらしいです。泣けます・・・ 






行って良かったキャンプ場は、3人でおのおの意見が違います。私はダントツで裾野の大野路ファミリーキャンプ場。なんと言っても広い♪かつ芝生がきれい。妻はほぼ同じ理由ですが御殿場の欅平ファミリーキャンプ場。貸切状態だったのが良かったらしい。混んでる時もあるのでは… コースケはなぜかイレブンオートキャンプパーク。近くのホウリーウッズまで散歩したのが楽しかったとのこと(笑)

来年はお花見あたりから再開ですかね。今年はキャンプに行くだけでいっぱいいっぱいだったのですが、年末に初めてブロガーさんのサイトを実際に見る機会に恵まれ(GOMAさんイルカモさん、ありがとうございました)、アウトドアとの親しみ方について、新たな視点を頂きました。来年は色々考えてみたいと思います。

インドア編に続きます♪

歴史の常識は覆された!

大東亜戦争に対する日本の基本戦略は、
東南アジアの資源地帯から米英蘭勢力を駆逐した後は、
対米、すなわち太平洋は防御、
攻勢の主方向は、インド洋と中国だった。
この基本戦略通りに戦ったならば、
日本が負けることにはなり得なかった——
米国人歴史学者が検証した
“太平洋戦争の真実"
には、日本人が大東亜戦争を見直す際の教訓に溢れている。


「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか (WAC BUNKO)「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか (WAC BUNKO)
(2013/12/11)
ジェームズ・B・ウッド

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先日妻と電車に乗っているときにスマホをみながら「この写真をblogに載せたいんだよね」といったところ「こんなところでそんな話やめて」と言われた。妻の中でブロガーに反社会的勢力のフラグが立っていることが確認できた瞬間(泣)

年末の休みに入り色々と家事をこなしているが、今日は先日刈り取った黒豆を収穫。畑からまるごと持って帰りベランダで干していたが、採れる状態になったようだ。



これで今年はおせち料理の黒豆に(妻が)挑戦♪



さて、明日と明後日は2日間にわたり今年のアウトドア・インドアの振り返りをやる予定なので、いわゆるレポは本日が年内最後。にも関らずこのチョイスはいいのか・・・

本書はよくある「架空戦記」とはことなり、太平洋戦争の各局面で日本に他の選択肢はあったのか、その選択肢をとっていたら時間軸に変化はあったのか、という本。実際最近になって、原爆投下が欧州での英露の関係悪化にともなうソ連に対する威嚇だったことが明らかになってきており、その意味で例えばサイパン陥落が1年、あるいは半年でも後ずれすればポツダム会談の時期や中身が大きく変わってきていた可能性は高い。その場合は、英米はソ連に対する防波堤として日本との講和を進めていた可能性もある。実際、朝鮮戦争勃発によりそうなったことは事実。

筆者が主張している「他の選択をとりえた局面」でリーズナブルと思えるのは以下の5点。
①日本商船隊において護送船団方式を採用していたら、国内の資源欠乏の時期はもっと遅くなった。
②艦隊を逐次投入せず、ポイントとなる戦闘に集中投入していたら、レイテ島の陥落はもっと遅かった。
③陸軍を膠着していた中国戦線からマリアナ諸島にもっと早期に投入していたら、サイパン島で硫黄島並みの防衛体制を築け陥落時期を遅らせられた
④潜水艦隊を連合国の艦隊攻撃や輸送に使うのではなく、連合国の補給線破壊に集中すれば攻勢に歯止めを掛けられた。

かなりうなずける箇所が多い。先日読んだポール・ケネディの「第二次大戦影の主役」では本書に対する反論が書かれているのだが、本書がこれらの策により日本が勝ったと主張しているわけではない以上、批判はあまり当たっていない。P-51とB-29の登場は確かに米国の戦略に大きな影響は与えたものの、サイパン・テニアンが陥落しない限りこれらの新兵器も使えないわけで、そうすると昭和20年3月の東京大空襲は半年後になっていただろうし、そうすれば対独戦が終了しいよいよ東欧で覇権を発揮し始めたソ連に対する米英の警戒感も高まってきていた可能性は十分にある。さらにはこれらの島々での犠牲の大きさに米国内で厭戦気分が蔓延したかもしれない。

天皇の権限についての誤解のある表現や、特攻隊が有効な戦法だと評価しているので本書が日本で全面的に受け入れられることは無いだろうし、作者にはその気はなくても反東京裁判史観丸出しの訳者は本書にやたら共感してるらしく香しい訳注をバンバン入れてくれて、そんなに偏った人が翻訳していいのか?という気になるのだが、読む意味は十分にある本。でも私が街中でこの本を読んでいる人を見かけたら「あっ、偏向してる」って思うんだろうなあ(笑)。☆☆☆。

ベンチャー企業の投資家として世界を飛び回る著者が、「ラン」と出会ったのは、4年前。当時はスポーツとは無縁の超インドアおでぶさん。初めはWiifitだった。それでは飽き足らず、外に出始めたら、あっという間にのめりこみ、2011年にゴビ砂漠250キロ、サハラ砂漠250キロ、2012年に北極点マラソン、南極100kmマラソンを完走。2013年3月にはチリのアタカマ砂漠250キロでチーム戦優勝を果たした。5月には日本の川の道520キロを6日間かけて完走し、ハイペースでレースに出場し続けている。現在、参加したレースは80を超える。彼のランの特徴は、記録にこだわるレースもあれば、被り物(最近は主にダイコン)をして楽しんでレースに臨むところ。本書は、世界一となったアタカマ砂漠完走記を中心に、北極点マラソン、南極マラソン記も収録。我々が通常見ることのできない様々な景色を、ランを通じて筆者が見せてくれる。そして、なぜ彼はチャレンジし続けるのか、その答えは読むものを刺激する。52ページのカラー写真も併せて楽しめる。

マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマンマラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン
(2013/09/09)
小野 裕史

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いよいよ冬休み♪ 今日は9連休の初日なのでまずはトレーニングから。cw-xのコンプレッションウェアを入手したので記念撮影(笑) なぜか半裸の少年も。ちょっとエガちゃん(笑)



ネズミー市のある旧江戸川と江戸川放水路の間をぐるりと一周。30kmを2:37でした。



途中のコンビニで買った大福が美味だった♪



さて本ですが、東大の大学院まで行って生物学を学んでいたのにいつの間にかベンチャー投資家になり、ただ減量のためだったはずがウルトラマラソンに出場する…

実はトライアスロンだと時々、というかよくあるパターンだ。若手経営者のトライアスロンチームなんていうのもある。しかしよく聞くと二世経営者が多かったりして、ハングリーさが溢れているというよりは、ハングリーさを養うために競技をやっている人も多いと思っていた。しかもオリンピックディスタンスだったりして。

著者はれっきとしたアントレであり、しかも競技はウルトラマラソンだ。かなり変態度は高い(笑)しかも本書を読んでいいなあ~と思ったのは、本書のクライマックスとなるチリのアタカマ砂漠マラソンではチーム種目にチャレンジしている。ただでさえウルトラのゴールでは感激して泣き出す人が多いらしいが、チーム戦だったらなおさらだろう。本書はそんなウルトラマラソンの魅力を余すことなく伝えてくれる。☆☆☆。


ちょっとウズウズしてきたぞ。

4月に逝去した三國連太郎氏。プライベートで20年の親交がある著者が、稀代の俳優の知られざる素顔を綴るエッセイ集



別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った
(2013/10/22)
宇都宮 直子

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はっきり言って、微妙な作品である。私は書評を書く時にできるだけ「微妙」という言葉は避けているつもりだ。本当は認めていないけどそうは言いませんよ、というズルさが滲むからである。しかしこの作品にはこの言葉を使うことを許して欲しい。

私は俳優の佐藤浩市が好きだ。それもかなり好きだ。なのでその父親である三國連太郎も相当関心がある。三國連太郎の若い頃の写真を見ると、いやいや佐藤浩市の方がかっこいいだろう、とか思っちゃうのだ。でも同時に三國連太郎のこともかっこいいと思ってる。そんなわけで三國連太郎の本は何冊か読んでいる。

三國連太郎は晩年の役柄からは想像がつかないくらい無頼の人だ。本作でも、そんな三國のどうしようもない暗さや、生に対する渇望が垣間見える。よくかけている本だとも思う。

しかし読み始めてからしまったと思った。この本は三國連太郎の本ではあるが、同時に宇津宮直子の本だ。宇津宮は、有名な太地喜和子と三國連太郎の関係について、こう書いている。

>だけど、ふたりは似ていると思う。ガソリンをぶっかけたような日々が「ほんもの」だったのもわかる気がする。

ここまではいい。しかし次が微妙だ。

>でも、私はだめだ。燃え尽きてしまう恋は、しない。おそらく、できない。

正直言って宇津宮直子がどんな人か知らないし、このタイトルで宇津宮直子の恋愛観を期待する人もいないだろう。三國連太郎の晩年は本作から存分に味わえるのだが、同時に宇津宮直子の感性、エッセイのセンスも堪能しないとならない。そしてそのセンスはかなり乙女チックだ。少なくとも三國連太郎を語るには「微妙」だ。三國連太郎についての描写は大いに興味をそそられるのだが、このセンスは… 間を取って☆☆☆。

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