量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2014年02月

Facebookで友人が好きな映画ベスト5を発表していた。キャンプでもマラソンでもなくblogのテーマから外れるが、実は結構映画好きなので、自分もベスト5を書いてみる。最近のはほとんど見てないが(笑)
今回は第5位から第3位までお伝えしよう。別に何の薀蓄も無く、ただ好きなだけなのであまり役に立たないが(笑)





第5位



「ディアハンター」



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(2012/04/13)
ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン 他

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クリストファー・ウォーケンが良いという解説も多いのだが、やっぱり自分はデニーロ。デニーロといえばタクシードライバーの「Are you talking to me?」も痺れるのだが、あの映画はあのシーンだけしか覚えていない。一方本作は、ロシアンルーレットのシーンが取り上げられがちなのだが、それとの対比でふるさとの町での住民のやりとりが実によいのだ。特にラストにみんなで「God bless Amrica」を歌うシーン。これだけみんな傷ついてボロボロになって愛国心ってなんだ、と考えさせられる作品である。このふるさとの町がロシア系移民の町であることにも注目したい。暗い物語を撮らせるとマイケル・チミノの右に出るものはいない。




第4位





「ブルースブラザーズ」



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(2012/04/13)
ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド 他

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元々はアメリカのテレビ番組「サタデーナイトライブ」の1コーナーとして演奏していた番組発のバンド、ブルースブラザーズが、あまりの人気から映画にまでなってしまった。監督はマイケル・ジャクソンの「スリラー」を撮ったジョン・ランディス。そして豪華ゲスト出演者。レイ・チャールズが街の楽器店主をやったり、ゲロッパのおじさんが牧師だったり、みんなノリノリだ。スピルバーグが税務署の職員だったりするのも見逃せない。

この人たちは、大半が自分で出演を希望したらしくノーギャラのケースも多いとか。それだけこのバンドのノリが愛されたということだろう。「ブルース」という建前だが、カントリーソングのクラブで客に脅かされて演奏した「ローハイド」とか、最後の「監獄ロック」とか、もうノリノリである。でもやっぱり「Everybody Need Somebody」サイコーだ。カラオケでエルウッドのMCが表示されるらしいので、是非一度チャレンジしたい♪







第3位





「夕日のガンマン」




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(2010/08/04)
クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ 他

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このシリーズの第一作「荒野の用心棒」と迷うところだ。ニヒリズムという点では「荒野」が上を行くが、映画としてエンターテイメントとしての完成度は「夕日」のほうが断然高い。かなり大げさな音楽や表情なども、全体を流れる無常感のなかでうまく中和されて普通に見えてくる。

まあでも、なんといってもイーストウッドだ。ポンチョにくわえタバコ。酒場の回転ドアの前に立つ姿だけで痺れる。このころのイーストウッドは、その後の作品よりも自分の見せ方にこだわっている気がするな。演技とは体の動きや顔の表情だけではなく、肉体そのものの存在感も非常に大事だと自分が最初に認識できる作品だ。

この映画は低予算のために、スペインだかイタリアだかの田舎で撮影されたらしい。しかしこのできばえ。モリコーネのメインテーマも最高! セルジオ・レオーネ最高!! マカロニウェスタン最高! イーストウッド自身もこの映画で相当インスパイアされたらしく、自分が監督した「許されざる者」には「レオーネとシーゲル(ダーティハリーの監督)に捧ぐ」とクレジットしている。










次回はいよいよ第2位と1位をお伝えします。お楽しみに!!
それにしても戦争映画と西部劇が多いな・・・

blogは休んでいたが練習はしっかりしていた。先週などはその前の週に風邪で走れなかったこともあり、60kmも走った。この4日だけ取っても55kmだ(ニヤリ)。自転車でも40km走っている。このペースだと月間300kmも夢ではない。

昨日はトレーニング連続4日目だったがビルドアップに挑戦。岩本さんの本でおすすめの15kmではなく4kmづつの12kmで、5:00→4:48→4:30と上げていく。4kmなので20:00→19:12→18:00となるはず。で、やってみた。ちなみに2週間前にやったときは最後が18:10で未達。



微妙に未達成(笑)
走行中はガーミンの「ラップアベレージスピード」を見て、各々12kph、12.5kph、13.3kphになるように走っているのだが、四捨五入の関係でこうなる。余裕がないということでもあるが(笑) 3月になったら15kmにチャレンジします。

風邪をひいた後はなかなか咳が抜けず、このまま走れないのかとも思ったが、走ってるうちに治った(笑) 自転車の方も久々に本気で漕いだが、体幹の使い方とか少し思い出した気がする。デュアスロンは年代別入賞を狙うか(笑)

10年前に本気で走っていた頃に比べても、疲労があまりたまらないし、回復も早い。自転車の効果かもしれん。それにしても走ってばっかり。アルコールストーブとかプラモデルとか一切なし。切り替えが良いというのか、ひとつの事しかできないというか(笑) ま、3月末まではマラソン1本でいきますよ♪

今日から一週間ぶりにblogを再開しようと思う。更新がない間にも多数の方がお越し頂いていたようで心苦しい限りだ。

実は2月17日深夜に私の友人が亡くなった。職場では先輩で仕事で大変お世話になった方でもあり、頭の中は彼のことで一杯だった。このblogはいつもそのときの気分をそのまま反映させて書いているので、そんなことが無かったかのように書くのはかなり難しく、書くなら精神的に落ち着いてからと思っていた。

ただ当blogは昨年夏以降1日も途切れずに日次更新している。中には毎日見に来てくれている方もいる。何も言わずに中断するのは渡世の流儀に反すると思ったので、中断についての最小限の告知をさせて頂いた。

告別式も無事終わり、個人的にも頭の中が整理できてきた。再開に当たっては、普段の当blogのテーマにはそぐわない重い内容になるが、彼に何が起きたのか、私がどう感じたのかについて簡単に触れておきたい。

彼とは7年前に同じ職場になり机を並べて仕事をした。しかしそれから1年後に彼は大動脈乖離のために職場で倒れた。本人の口からはそういう話は無かったが、仕事が大好きな人だったので無理をしたのかもしれない。半年の入院生活の後に職場に戻ってくると、彼は体力的に無理ができないこともあり、私の補佐役のような立場になった。いろんなアドバイスをしてくれたし、私が彼に意見せざるを得ない場面でも黙って言うことを聞いてくれた。たまたま無類の飛行機好きだったこともあり私とは馬があった。いろいろ情報交換したりして、どんどん親しくなっていった。

やがて私も3年前にその部署から異動になったが交遊は続き、一緒に食事に行ったり、彼が私の自宅に遊びに来てくれたりしていたのだが、2月18日の早朝、突然彼の訃報に接した。聞いたところではその前日の朝、いつものように出社したものの、気分がすぐれないため会社の医務室で休んでいたところ容態が急変。救急車でかかりつけの病院に運ばれ一旦は小康状態となったものの、その日の深夜に息を引き取ったという。享年53歳。

本当に急な話だったので心残りはいっぱいあるのだが、私の唯一のなぐさめは彼が1年ほど前に自宅を建て替えたときのこと。私が新築祝いに何が欲しいか聞いたところ、彼は「どうしてもF-14の模型の完成品が欲しい。それも君に作って欲しい」とのこと。それで私は作りましたよ、半年掛けて丹精こめて。そのときの完成品がこちら。




こんな小さなことだけど、これから先彼の事を考えるときは、私はこの時に彼が喜んでくれたことを楽しく思い出せそうな気がする。仕事の思い出しかないよりはずっといい。もちろん新築祝いの時はこんな事態になるとは想像していなかったのであるが・・・ 

気がつけば自分もあと数ヶ月で50歳、四捨五入すれば100歳(笑) 人生の折り返しはとっくに過ぎている。若いころは自分の感情のおもむくままに他人にも厳しくあたってきたのだが、そろそろどうやったら気持ちよく余生を送れるのか、いろんな人といい思い出を作れるのか、考えたほうがいいのかもしれん。元来人付き合いは苦手なんだが。

なんだか自分のことばかり結局書いてしまったけれど、何よりも健康が大事。皆さんも疲れたと思ったら決して無理をせず、体をいたわってあげて下さい。それから適度な運動。過剰な運動は身体に悪い(笑)

また明日から元気に更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。なお、今後は日次更新ではなく、多少不定期になると思います。また今日の記事についてはコメントを頂いても返信はむつかしそうなので、コメント欄は閉じておきます。ご了承ください。

みなさま

急な話なのですが、知己に不幸があり喪に服するためしばらくの間更新を中断します。


キミ

第1次世界大戦は終結に向かい、ロシアでは革命が起き、そして罹患すれば死にいたるスペイン風邪(インフルエンザ)が流行の兆しを見せる1918年。ボストン市警察の若き巡査ダニーは、労働組合を結成しようとする警官たちの急進グループへ潜入捜査を命じられる。同じ頃、遠く離れたオクラホマで殺人を犯してしまった黒人青年ルーサーは、追手を逃れるためボストンへとやってくる。二人の青年の人生が思わぬ形で交錯する時、時代のうねりは発火点を迎える!   「ミステリが読みたい!」海外ベスト・ミステリ(2008)第1位/「このミステリーがすごい! 2008」ベストテン 海外編第3位/「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第5位

運命の日(上)〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕運命の日(上)〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
(2012/03/05)
デニス・ルヘイン

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妻のインフルエンザもほぼ治癒したのでようやく通常ペースの生活にもどりつつあるのだが、肝心の自分の体調が微妙だ。微熱ではないのだが、なんとなく咳が残っている感じ。昨日の午後、久々に走ったのだが、復活と呼べるにはもう少し時間がかかりそう。しかしあせってもしょうがないのだ。次の大会は3月16日なのでもう一ヶ月を切っているのだが、ここで風邪をひいたのもめぐり合わせなので。

山梨が積雪でヤバイらしい。交通も途絶し食糧供給が危機に瀕しているという情報もある。キャンプは不便さを楽しむ遊びだが、本当に世の中が不便になると少し後ろめたくもある。行き帰りは自動車だし。こういう状況を見ていると、自分で担げる範囲の道具で野外生活するというスタイルのキャンプの経験も必要ではないかと思ってしまうな。



さて、そんなわけで昨日は4冊も本を読んでしまったのだが、その一冊がこちら。あの「ミスティック・リバー」を書いたルヘインが描く、禁酒法前夜のボストン。以前確かハワード・ジンの本でも読んだが、この頃の米国はロシア革命の影響により激しく不安定化しておりデモやストが頻発、ボストンでも警官のストを発端にした大規模暴動があったらしい。その警官ストのリーダーが本書の3人の主人公のうちの1人。もうひとりは1人は賭博組織内のトラブルで追われる黒人、もう1人が当時レッドソックスからヤンキースに移籍したベーブ・ルースだ。物語は大きな時代のうねりの中、彼らがいかに自分の信念を貫こうとしたかを描いている。

彼らの人生を縦軸にして、横軸に当時の世相、社会主義活動や人種差別、インフルエンザ(スペイン風邪?)の流行などが描かれるのだが、ルヘインの描く登場人物はいずれも情感にあふれ、自分の生きる意味を正面から問う。必ずしも理想は実現できないのだが、そのもがく姿がリアルだ。ただ一方で、人物の善悪がはっきりしすぎているので、分かりやすい物語を求める向きにはお勧めだが、マッカーシーと比べると物足りない気もするな。そこは個人的にはマイナス。でもワクワク感は十分。ミスティック・リバーも読んでみるか♪ インフルエンザ流行の描写が、今の自分の状況に照らしてリアルすぎて怖かった(笑)☆☆☆☆。

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