量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2015年10月



久々に読書記録を書きたくなる本を読んだのであげとく。



ここでいう意識」とは、いわゆる倒れている人に「意識がない」とか「意識はある」とかいうときの「意識」。人間の体は、意識の無い状態でも、外部からの刺激に反応するのだが、意識がある状態での反応とは反応が異なる。

電子機器で「フォトダイオード」というものがあるらしい。電流を通しておいて、光を当てると抵抗が変化して電流も変化する、という素子だ。生物の祖先にも、光を当てると反応する、という進化の過程があったらしい。今も微生物などはこのレベルだ。

意識のスタートは、過去の記憶と比較しての相対的な評価にあるらしい。例えば熱い物に触れて「これは熱い」とか逆に「温かい」とか。温度に関する記憶と照らし合わせて評価を行う。この時に、記憶を司る大脳との間で情報の交換が行われる。これが意識の始まりらしい。

情報工学の世界では、「φ」(ファイ)という単位があって、ある装置内で発生する情報量の複雑さを示すらしい。意識のある状態と無い状態では、φの大きさが全く異なる。このおかげで、火傷する温度のものに触れそうになると、「これは熱い!」という意識が生まれて、手を遠ざけるという動作につながる。

さらに脳のすごい仕組み。

USJにバック・トゥ・ザ・フューチャーというアトラクションがある。大きな画面にデロリアンの運転席からの映像が映し出されると同時に、座っている椅子が小刻みに揺れることで、仮想現実を体験できる。あれなどは、まさに人間の意識による情報統合を利用した仕掛けだ。

下に向かって落ちていく映像と、下に向かってぐらっと揺れる椅子のおかげで、我々は極めて安全に、垂直落下を疑似体験することができる。映像だけ見ても、あるいは椅子だけが揺れても、あの体験はできない。双方が同時に起きて、それを我々が脳の中で一つの情報として統合することで、落ちていると感じることができる。脳が情報を統合する役割を果たしてくれることで、自分が落ちているということを意識することができるわけだ。

この本では、このような意識の発生を脳に磁気を当ててその反応を計測することで、具体的なデータとして取り出す経緯なども説明している。興味深いものを見つけて意識が活性化しているとき、レム睡眠で夢を見ているとき、ノンレム睡眠で無意識になっているとき。

この結果、植物状態にある人と、実は意識はあるのだが体が動かせないので外からはそのことがわからない人の区別がつけられるようになったという。

自分がなにか言葉を発し、それに対する他人の反応をとらえる、というのも意識のなせる業だろう。他人の反応についての過去の記憶があるから、今回の反応について意識することができる。この積み重ねで他人との共感性が育つ。

とか考えていて、あー、自分はこの訓練が足りないな、と思った。嫌がられているのか、喜ばれているのか、あまりとらえられてない気が。これが空気の読めなさにつながっている。
ま、今さら遅いんだが(笑







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なんと「帯状疱疹」発症してしまいました。
日曜日のガチ練は、新進気鋭のムネコフさんに取りまとめをお願いしましたので、
参加意向表明してくださっていた皆さん、恐縮ですがよろしくお願い致します。

免疫力が落ちると発症するらしいので、やはり養老渓谷の疲れかも。
無理はいけませんね。
坂東いわい将門ハーフはもとより、つくばも微妙ですが、
まずは静養に努めたいと思います。



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一昨日の記事にKazuさんからコメントを頂戴した。
Kazuさんは(あまり書くとあれだが)バリバリの地元民でいらっしゃる。
養老渓谷付近の事情にも大変詳しい。
そのKazuさんから「この道は地元民でも通らない」と言ってもらった。

自分としては高い山のない千葉県で、すこしでも山のある市原付近で、
なんとか美味しいルートを開拓しようと文字通り汗をかいてきただけに、
非常に嬉しいコメントだ。

この歳になって、郊外の町の豊かさみたいなものが
少しだけ分かった気になってきている。

豊かな歴史を持つ街は、今でもその片鱗を感じることができる。
市原から大多喜にかけての地域もそうで、
鎌倉時代から江戸時代にかけての発展ぶりが感じ取れる。
城跡とその周辺の城下町が結構見て取れる。

おなじ千葉県で言えば、佐倉なんかも非常に豊かな地域だ。
利根川のお陰で土地が肥えていて、江戸の頃から商品作物が盛ん。
さらに印旛沼の開拓により東北からの船がここを通過するため、
商業も盛んで町並みも豊か。農家とか、1軒がでかい。

こういうところでは観光地とアウトレットモールだけに行くのではなく、
その地域の豊かな歴史を感じ取れるような場所を訪れたい。
農家の大きなたたずまいを見ているだけで、
この土地の豊かさが感じられる。
その地域に愛着がわくことこの上なしである。

クルマだと目的地まで外に出ることはないが、
走るという手段を持っている我々は違う目線で
そういう豊かな地域の味わいを楽しむことができる。
しかも長く走れる(笑)

別に観光地である必要はない。名勝も必要ない。
ちょっとした脇道とか、古い住居とか、
あるいは昔の街道を思わせる町並みとか、
そういうことに気が付くだけでこちらの気持ちも豊かになる。

言い忘れたが、このルート、最初から最後まで山の中です。
木々の間を走り抜けていくのって本当に気持ちいい。
と思っていたら、この方がこんなことを書かれていた。

今回、かまかまさんとKazuさんという地元のお二人とご一緒できて、
これまで以上にこの市原付近の土地に対する愛着が増した。
実はアフターの会話の半分以上は、このルートでどんなイベントが
できるか、という内容だった。

もちろん不便さもあるのだが、あるものをうまく活用して、
楽しめればいいと思っています。お楽しみに。

☆☆

さて、オレとフジヤマさんが上総牛久駅前に戻ってきたのは2:20くらいだったか。
一足先に小湊鉄道で戻っていたかまかまさんが出迎えてくれた。

アフターは五井駅前の「遊酒」(ゆうしゅん)という居酒屋に、
かまかまさんに連れていってもらう予定だったので、
開店する午後4時までの間に、風呂に行くことにする。

最初は市原市のごみ処理場に併設されている「市原市憩の家」に
行くつもりだったが、行ってみたらなんと臨時休業。
やむなく海岸にほど近い「市原天然温泉江戸遊」へと向かう。

ここで温泉→水風呂→温泉→水風呂→温泉の簡易アイシングを繰り返す。
(別名「冷温転換拷問法」)
ついでにマッサージ用のジェット噴流で大臀筋をほぐす。
本当は腰に当てるのだが、お尻を持ち上げて水流を当てる。
よそから見たら肛門に水流を当てようとしてるように見えたかも。
でもなんか懐かしい感じがしたが、そのまんまウォッシュレットだよな。

風呂から出たところに有料だがマッサージチェアがあったので思わず使う。
いやー、最近のマッサージチェアはすごい。非常に好い加減でもんでくれる。
思わず恍惚に浸り、かまかまさんとフジヤマさんをお待たせしてしまいました。

その後は居酒屋へ。
これが実においしい店で、特に焼き鳥のレバーが最高だった。
もうビールをジョッキで何杯飲んだか分からない。
そして6時になったので、改めてハイボールで乾杯してそろそろお開き。
ここで撮った唯一の写真。

image


話の中身は、この日の大阪、島田の結果の考察とか、
坂練が走力に与える影響とか、
この日のコースを使ってのイベントの相談とか。

いいなあ、市原。
かまかまさんとは初めて会ってもう1年半が経つが、
この日が一番話が盛り上がったかも。

本当に、朝早くから夜までお付き合い頂き、かまかまさん、フジヤマさん、
ありがとうございました!
Kazuさんも途中離脱残念でしたが、次回はぜひ最後まで!

☆☆

次回は12月6日(日)に浦安練の番外編として、養老渓谷ラン開催予定。
しかし残念なことにかまかまさんとKazuさんは大会出場のため
次回は参加できない。
どういう構成にするか、じっくり考えます。
多分、50キロじゃなくて片道の28キロでも相当楽しめます。





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養老渓谷レポの途中ですが、こちらの告知を先に。

11月後半の大会に向けて、3週間前の30キロ走やります。
概要は以下のとおりです。

日時:11月1日(日)8:30出走
場所:キヨマロ集合
距離:30キロ
参加者(現時点):ムネコフさん、いわさん、官九郎さん(順番適当)
     (最近物忘れが激しく、他にもいらっしゃったらすいません)
その他:
 ・8:30にガチスタートしますので、アップはそれまでに済ませておいてください。
 ・補給のためのストップはしないので、ドリンク、ジェル等は携行をお勧めします。
 ・ペースは私は445(30k142分、フルだと200分)を想定。
  もちろん違うペースで走るのもOKです。その場で談合しましょう。
 ・終了後はむーみんさんの「ゆるジョグ会」に合流。

ちなみにこのペースは、昨年12月30日に同じ皇居で行った
30キロガチ練の時の自分のペースです。
442、1周23分半でもいいんですが微妙。

8:30スタートですが、メンバーの準備が整えば早めに始めますので、
ご参加希望の方は予めコメント、メール、Line、ツイッター、伝書鳩、狼煙等で
ご連絡いただけるとありがたいです。




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本当にいい練習でした。
特に関東東の方の人たちには、走力アップのメニューとして、
聞いてもらいたい感じがする、養老渓谷50キロ走のレポです。

昨日は以前からの計画通り、上総牛久-養老渓谷間往復50キロのランを敢行した。
集まった戦士は、かまかまさん、Kazuさん、フジヤマさん、そしてオレ。
どう考えてもオレの走力が突出して低いが、コースを知っているのがオレだけなので、先導役を務めさせてもらった。

朝8時過ぎ、内房線五井駅に集合。
オレとフジヤマさんは同じ列車のはずだが、なかなか改札に姿を現さない。
そしたらフジヤマさん、なぜか精算機の列に並んでいる。

ま、まさかSuica持ってないのか?
さすがはナチュラリストのフジヤマさんだ。納得の理由。
実は単に残高不足だっただけのようだったが。

五井駅からはかまかまさんの愛車トヨタ・エスティマに乗せて頂き、
小湊鉄道の上総牛久駅に向かう。
その車中で、この日行われる大阪マラソンや大井島田マラソンに
参加している村のメンバーの話で盛り上がる。

牛久駅についたら、駅の駐車場に車を止めて着替える。
なぜか緊張しているオレ、クルマに携帯を忘れるという失策をこなす。
あわてて取りに戻る。

駐車料金は1日安定の200円。
駅の改札で払うというおおらかさ。

そして四人で牛久駅前を9時ジャストにスタート。
ポクポク林道に向かう。
林道に入るまでは約4㎞。これが意外と長い。
しかしこの区間は歩道が整備されて走りやすい。

image



そして音信山に向けた登りに取り付く。
いきなり10%強の登りが1㎞近く続く。
オレの選んだコースの一番キツイ個所だ。
みんな結構、グロッキーな感じで走る。
なんだかうれしい(笑

実はこのコース、2年前、まだオレが自転車にはまっているころ、
家から近いヒルクライムコースを探してたどり着いたコースだ。
できるだけ自宅から近く、移動の費用も掛からず、
コースとしてそれなりに標高差が稼げるところ、
という条件で探したのがここ。

とはいっても地図上で簡単に発見したわけではない。
一応地図でメッコは付けるが、
本当に走れるルートなのかどうかは行ってみないとわからない。

最初に行ったルートは、途中から道なのか枯れ川なのか
分からなくなって森の中に消えた。
そこまで自転車を押していくのは大変だった。

市原方面に通うこと4~5回、ようやく今のコースが確定した。
総延長は28㎞。ほとんどクルマに会うことはなく、
山の尾根筋を気持ちよく走れるコースだ。
それからかれこれ10回くらいは来ている。
半分は自転車、半分はランだ。

難点は二つ。トイレが最初の20㎞は無いこと。
補給ができるコンビニが近くに無いことだ。

今日は風が強かったが、森の中なので
ほとんどそれを感じることはなかった。
暑い夏でも、ルートのほとんどが木に覆われているため、
暑さもそれほど感じない。今日も快適だった。
坂でなければ気持ちのいい木陰を、談笑しつつ走る。

このルートを開拓して約2年。
地元のかまかまさんにもずいぶんと気に入ってもらった。
さらには、今後ここで練習会もやろうと言ってもらえた。
こんなに嬉しいことはない。苦労して開拓した甲斐があった。

今日はとりあえず養老渓谷までの28キロを三人で走り、
(Kazuさんは残念ながら、別の用事で5㎞地点で引き返し)
養老渓谷駅からかまかまさんは牛久に汽車(電車ではない)で引き返し、
オレとフジヤマさんが違うルートで牛久まで走って戻った。

この28キロのルートは大きく三つのパートに分かれる。
山を三つ越えるというべきか。

最初は牛久から山間部に入って万田野に至る14.5km。
とっつきの坂が10%越えかつ1㎞以上なので、結構めげる。
でも厳しいのは最初だけで、あとは小さいアップダウンが楽しめる。

途中、分岐点が2か所ある。最初は左、次は右だ。
間違えると山から下界に降りてしまうので、戻るのは至難の業。

牛久1

このゴールにあるガソリンスタンド付近にコンビニがあればいいのに。
とフジヤマさんと話していた。
次が万田野から菅野に至る4.2km。ここは短い。

牛久2


次が菅野から養老渓谷駅に至る10.3km。
コース中の最高峰である大福山に登るので、
急なのぼりは最初だけでなく、5㎞付近にもラスボスの登りが。
そこから先は下る一方です。

牛久3

結局この28㎞を平均キロ6分でこなし養老渓谷駅に到着。
時間は12時ちょい前だったので、駅前のそば屋で山菜そばを食す。

image



帰りはこんなコース。

牛久4

7㎞まではいわゆる「養老清澄ライン」を走り、
途中から県道171号線を経て、大多喜街道経由牛久に戻る。
171号線はそれなりにアップダウンがあり、
30㎞以上走った脚にダメージを与える。

前半、後半の高低差はこんな感じ。
前半。最後のラスボスに登る坂が急だ。

牛久5

後半。7㎞過ぎに強烈な登りあり。
でも全体的には下り基調。

牛久6

タイム的には前半がキロ6ちょうど。
後半がキロ5:32くらい。
下り基調なこともあって、時折キロ5に達するくらい快調なペースで進んだ。
そのせいか、ゴール後大臀筋が滅茶苦茶痛かった。
ここが痛くなるのは3月の横浜マラソン以来。
膝と尻の位置関係が理想的なポジションになってきた。

さすがにフルマラソンの距離を越えて走ると、色んなダメージを受ける。
残り3㎞くらいまで来たとき、本当にもう歩きたいと思ったり、
ちょっと頭がクラッと来たりした。

しかしこれで8月のつく天、9月10月の養老渓谷と、
42㎞超のコースを三回走った。
今日も42㎞を超える瞬間、体の様子を見ていたが、
かなり体が距離になじんできた感じだ。
すくなくとも30㎞くらいでどこかが悲鳴をあげたりはしない。

脚にダメージを与えて鍛えるのは結構大変なのだ。
閾値走やインターバルは心肺に負荷はかかるが、
脚にはそれほど来ない。
自分も土曜日の浦安練で5㎞TT×2をやったが、
日曜日は意外なほど脚がすっきりしていた。

そうなるとレースペースでの30㎞走とかになるが、
これはダメージが大きすぎ、故障のリスクを伴う。
山道で低いスピードで負荷をかけられるのがいい。
あとはレースペース+αの20㎞走か。

今日のタイムは結局以下の通り。

前半:27.4km 2時間44分 平均キロ6:00 累積標高593m
後半:20.8km 1時間55分 平均キロ5:32 累積標高350m

長くなったので、風呂とアフターの話は次回に。

12月6日(日)に次回の浦安練番外編として、
養老渓谷ランやりまーす。
距離は28㎞、もしくは48㎞。
参加者のみなさんのご意見も踏まえて決めたいと思います。
よろしくお願いします。



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