出張中なので全くランに関係無い話を書く。
このネタは断続的に書いているのだが、これまでは家庭内LAN環境の強化を図ってきた。主には通信速度の改善が主眼だった。おかげで今年の春に買ったノートパソコンは下りが80Mbps、下りでも60Mbpsくらいは出るようになった。これってストリーミングの映画が全くストレスなくみられるレベルだ。
同時にノートPCとデスクトップPCのスペック向上にも手を付けた。最初は速度が遅くなったデスクトップPCを買い換えようかと思ったのだが、その金をパーツに注ぎ込むことにした。まずはノートパソコン。実施した作業は以下の通り。
①ハードディスクをSSDに換装
SSDとはソリッドステートサバイバー、ではなくてソリッドステートドライブの略。でっかいRAMだと思えばいい。集積度の向上によってハードディスクサイズでハードディスク並みの容量が得られるようになったので、近年パソコンの内部ストレージとして大流行中だ。
値段も下がってきてひところのハードディスク並みになってきた。うちで買ったのは500GBで1万円くらいの品物。もともと標準でついていたのが1テラバイトのハードディスクなので容量は小さくなったがノートパソコンにそんなにデータを保存しないのでこれで十分だ。
音もしないし衝撃に強いし熱もそんなに出ない。そして何より書き出し書き込み時間がHDDの3倍くらい。特にパソコンの電源を入れてから立ち上がるまでの速度が凄い。HDDが2分くらいのドラマのテレビCMだとすれば、SSDは15秒のスポットCM並み。大きなくしゃみを2回すればもう使える感じ。
特にノートパソコンは電源を入れたり切ったりする回数がデスクトップに比べて多いので、ストレスはさらに低減される。エクセルなどの立ち上がりも速い。ちなみに換装作業は、今のHDDの「クローン」をSSD上に作ってHDDと物理的にSSDを入れ替えるだけなので極めて簡単。ドライバーでパソコンの筐体を開けられれば大丈夫。
青いのがHDD(東芝製)。
そして換装後がこちら。ウェスタンデジタル製。今はどちらも同じ会社になってしまった(笑)
安いパソコンの方が開けやすいという感じがある。
②メモリー(RAM)の増設
メモリーはCPUが作動するときに一時的にデータやプログラムを記憶させる領域で、この容量が大きいとパソコンの作動速度が格段に速くなる。代表的なのがブラウザの画面の切り替えとか文字の入力とか。
我が家のノートパソコンはDELLの一番安いモデルでofficeを入れて5万円ちょうどくらい。メモリーは4GB。これでも標準くらいだが倍の8GBにすればかなり速くなる。てことでまずは筐体を開けてどんなメモリが入っているかを確認。
このメモリーが入っているスロットが一つ空いているので、この品番をネットで検索して作動クロック数とかを確認して同じメモリーを注文して同じものを2つ挿すのが無難。
トランセンド・ジャパン
2016-04-20
起動してみたら、全くストレスが無くなった。立ち上げも20秒くらいだし遅いデスクトップとはお別れしてこっちで色んな作業をやりたいくらい。ここまで締めて1万5千円くらいで5万円の安ノートパソコンが最強ノートパソコンに変身。
デスクトップPCのメモリーを増設したことは以前書いた。メモリーの型が古いのでこっちは同じ4MBでも3千円くらい。
真ん中の冷却用ファンにホコリが死ぬほどたまっていてまずはその掃除が大変だった。でもこのお陰でブラウザのタブ切り替えとか漢字の変換がメチャクチャ速くなった。
ただインターネットの通信速度は色々工夫したにもかかわらず遅いまま。ノートパソコンでさえ下り80Mbps出ているのにデスクトップPCは下りが20Mbps。普段使っていてストレスを感じるほどではないが、やはり遅い。メモリー増設のお陰で動画はスムーズに見られるようになったんですけどね。
ところがこのデスクトップPC。上に書いたノートPCで不要になったHDDをつないでみたら、それが原因なのか一部のプログラムが動かなくなった。動かなくなったのはパソコンの管理とかディスクの管理とか割と重要な機能だ。
ノートパソコンの爆速化に気を良くしてデスクトップPCもSSDに換装しようかと思っていたのに、そういう管理系のアプリケーションが動かないとなると結構厳しい。WIndows10の復元メニューを走らせて2週間前への復元を一晩掛かりで試みたがやはり動かない。
しょうがないので奥の手として「回復」メニューを使う。Windows10では個人用ファイルを維持したままで初期化を行える。一応写真とか音楽のバックアップは取ったので安心して初期化しよう。画面の指示通りに操作すると初期化はあっけなく終了。
いくつかのアプリケーションは再インストールが必要なので面倒だが、これをやると色んな溜まってきた澱みたいなものも全部チャラにできる。早速通信速度を計測してみる。
おお!!劇的な変化!
やっぱりノートPCだけが速いなんておかしいと思っていたが、デスクトップPCに常駐している何かのるが邪魔をしていたのか。
これだけ速くなるといまさらSSD化する必要があるのかと思ってしまうが、パソコンの立ち上がり自体は相変わらず遅いのでそのうちにトライしよう。ノートのHDDも使えるので追加コストはSDD分の1万円くらい。