量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2018年12月

まず故障の状態から。肉離れを起こしたのは右のフクラハギの腓腹筋の外側。自分はどっちかというと外側着地がキツく、つまりそこから内側に倒れるのでややオーバープロネーション気味。この外側のフクラハギは3年に1回くらいやってしまう。

やった当日は普通に歩くのも難しかったが昨日はズキズキしながらもなんとか歩けるほどに回復し、今日はズキズキが鈍痛に変わって普通に歩けるところまで回復。この調子なら週末にはジョギングを再開できそうな気がする。まあ肉離れって言ってもこんなもんです。

普通に歩けると言ってもズカズカ歩いているわけではなく、走る時みたいに腹筋にチカラを入れて下腹部を吸い上げる感じで脚には力を入れないで体幹だけで歩く。「下腹部を吸い上げる」っていうのはまったく感覚的なもので、強いて言えば腸骨筋とか大腰筋が動きやすいようにしているということかもしれない。

やっちゃった経緯は今回のクライマックスなのでおいおい説明します。



さて、麗しのおぐらさんとえむさんに見送られてスタートしたオレ。スタートロスは17秒。Aゼッケンといえども結構後ろの方だったのでペースはそれほどでもない。流れに乗って、流れよりちょっと速めで進む。これでキロ4分34。スタート直後にまやさんとサトさん、イツカさんのアメブロ・ブログ村混成応援団発見。ありがとう!

進むにつれて全体のペースも上がってきて2k目は4分24。相変わらず胸は詰まっていて心拍も上がらない。とここで動悸。ここから再スタートまでの経緯はレポその0で書いた通り。

再スタートしてとりあえず頑張り過ぎないように脚にも力を入れないようにナチュラルなペースになるように進む。そうしたらなななんとキロ4分34。おいおい、さっき死にかけてたランナーのペースかよ。しかしどこにも変な負荷もないし心拍も160前後で安定している。ここからは心拍計とにらめっこしながら走る。

5kmの計測マットを通過したときにガーミンを見たらもう6km来ていた。つまり1km余分に歩き回っていたわけだ。経過時間は44分だった。今考えたらこれって登録選手用なので一般の部のオレは10分引かないといけなかったんだがその時はそこまで頭が回らない。「20分も無駄にした!」って思った。実際にはスタートロスを引いて33分30秒だったらしい。

ランナーズアップデートにいきなり最初の5kmでこのタイムが出たら応援してくれている人はビックリするだろうなあ。あとでツイッターを見たら案の定motoさんが「兄さん、どうした!」ってつぶやいてた。さっき快調にスタートして行ったランナーがいきなり33分だったらビックリするよね。ああ、沿道で応援してくれてる人たちにどう説明しようか。そんなことを考えながら5km通過。

その後も同じくらいのペースで快調に進む。8kmくらいのところで加古川大堰の下をくぐるのだが、ここであやたさんとすれ違う。あちらは13km過ぎ。あやたさん、スゲー気合の入った顔で給水をひっつかんで走り去っていった。しかしサトさんに言わせると「ここであんな顔してたら最後までもてへん」だったらしいが。

でもそれで気合いが入ってしまったオレ。さらにガンガン進む。しかしそんなオレの前にちょうど10kmあたりで渋滞が現れる。何だ何だ。加古川マラソン、道が狭いぞ!ってよく見てみたらサブ4のペーサーだった。

サブ4のペーサーが多分キロ5分半くらいで走っているのでペースの差は1km1分。目に見えてグイグイ迫ってくる速度差だ。ここまで気持ちよく追い抜いてきたがちょっとペースダウン。上げたり下げたりで忙しい。

ちょっとルール違反ではあるが対向車線にはみ出しつつ前のランナーを追い越す。ここの2kmはキロ4分50秒にペースダウン。5-10kmは23:43だった。最初の折り返しで追い風に変わったのでペースアップ。ここで今日の最速(再スタート後)4分27を記録。しかし渋滞で追い越しにアクセルとブレーキを使い過ぎた。自分でもこれだと最後まで同じペースは厳しいなあと思い始める。

13km過ぎで加古川大堰に上がる坂の途中にサトさん、えーかわさん、イツカさんがいて、サトさんが「キミ兄大丈夫!?キミ兄大丈夫!?」って何回も聞いてくれた。でもオレはまだあやたショックでテンション高いままだったので「ダイジョブ!ダイジョブ!」とか言って気持ちペースアップして通過。不愛想ですいませんでした。でもこっから追い上げたらカッコいいよな~って思ったのは確かだ。


川の反対側に渡っても好調は続く。10-15kmは渋滞を抜けた後で22:45。ちょっとこの辺から気温が上がってきたのを感じる。もう給水とかも面倒になって、結局最後まで3か所くらいしか寄らなかった。加古川の河川敷をどんどん走っていく。アップダウンはさっきの大堰くらいしかない、ほぼ完全に平坦なコース。気になるのは舗装がところどころ荒れていて足裏にダメージがくることくらいか。

19kmあたりにえむさんとおぐらさんの鍵盤ハーモニカ部隊がいるはず。それを楽しみにしながらポクポク進む。とにかく着地を軽くすること。そのためには脚をクルクル回す意識で。地面が後ろに流れていくのと同じ速度で脚・足を回転させれば着地はほとんどショックが無くなる。

クルクル回すためには地面から足が離れて上がったら、それを脚ごと前に持ち上げる感じで持っていく。太腿を上げる動きになるのだが、やってみると結構最後までもつものである。距離を踏むとこの動きが鍛えられるのかもしれない。足をお尻に付ける感じというのもこの動きの一部だ。要するに膝を高く上げる。

クロールの腕の動きで言えば水しぶきがあがらないように手を水に差しいれる感じ。その時は肘をグッと突き出していると思う。脚を回転させないとただ地面に突く(着くではなく「突く」)感じで着地してしまう。すると後ろに流れる地面に引っ張られて足が後ろに持っていかれることになり、着地の瞬間に地面からのショックを大きく受ける。ヒールとかフォアフットとかよりも、この動きの違いで着地衝撃は大きく違う。

ずいぶん前のこのブログにも書いた「トンッ」と「タンッ」の違いだ。→体重移動のランニング

今回は再スタートして以降ケガするまでずっとこれで行った。ほとんどダメージ無く走れた。ところでタイトルに「追い上げる」とあるが別に誰かを追いかけていたわけではない。ま、スタートしたときは10分前のあやたさんに追い付いてやる!なんて思ってたけど。そんなことしてるから心臓が止まりそうに(以下略)

長くなってきたので続きます。
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動悸・息切れ・めまいの件はこちら→【加古川マラソン】心臓が止まるかと思った【レポその0】

脚が攣ったと簡単に書いていたが、実際は軽度の肉離れ。以前も何度かやってしまっていた箇所だったので走っている最中から気づいてはいたが、攣りだと気休めに思いながら走った。1週間くらいで回復すると思うのだが。

今日は走ることもできないので映画「アリー/スター誕生」を見てきた。何度かリメイクされているもともとはミュージカルの作品らしい。そういえば中学生の頃に「スター誕生」っていう映画をやってた気が。同じクラスの連中がニヤニヤしながら騒いでたのでR15だったのかもしれん。

映画は良かった!特にレディーガガ。クイーンの曲名から芸名をとっただけあってクイーン流行りの今、結構人が入ってた。




さて、加古川マラソンレポ。前日の夕方の新幹線で姫路に入ったオレ。様子はこんな感じ。→いよいよ明日は加古川マラソン

晩飯に王将で天津飯を食べて上機嫌なオレ。駅の回りをブラブラして目についた店でカジュアル用のベルトを買ったり、コンビニで明日の飲み物を買ったり。要はリラックスして過ごした。ていうのは11月のぐんまマラソンのときは夜10時に現地入りした。寝るまでに移動の緊張を抜く時間が無くてよく眠れなかった反省から、今回は早めに現地に入ったし寝る前にずっと部屋にいるんじゃなくて走る以外のことを考える時間が欲しかった。

その割には12時まで眠れなかったんだけど。最近読んでいるローレンス・ブロックの小説が面白すぎたせいもある。でも翌朝は目覚ましが鳴る直前に目覚めたので眠りは深かったと思う。ただ断酒を始めたから明らかに眠りは浅く、それに比べれば、というレベル。やっぱり付け焼刃で断酒してもダメですね。

ドーミーインは部屋に風呂が無いので大浴場でひと風呂浴びてヒゲを剃って出かける準備をする。6時半から朝食。バイキングだがいつもの自宅での朝食とできるだけ同じになるようにメニューを選ぶ。残念ながらフルーツは無かったので野菜ジュースで代用。

それから部屋に戻ったらちょうどお迎えがやってきてスッキリと用を足すことができた。7時21分姫路発の新快速で加古川へと向かう。新快速は関東の人にはなじみが無いと思うが、主にJR京都線・神戸線でブイブイいわしている急行電車。姫路から加古川は各駅停車だと20分以上かかるが新快速だとわずか11分。乗っていると凄いスピード感が味わえる。思わずこんなツイートを。
これだけ見ても何のことか分からんわな。とにかく東京からの移動から会場入りまで何のストレスも感じなかったのだ。現地に着くと防災センターの2階にKJさんが場所を確保されているというのでそこに向かう。確保と言っても場所取りが禁止なので詰めれば2人で使える感じ。

着替えて荷物を持って下に降りると関西ブログ村の面々が集まり始めていた。全部覚えていないかもしれないが順不同で、あやたさん、カブトムシさん、JTさん、ロボッチ、だれやねん、まるさきさん、えーかわさん、fukkiさん、とりしゅんさん、あとゴール後に一緒に写真を撮った若い方(すいません、名前が出てこない・・・)、さらにアメブロのいっちゃん。

いつかさんがママチャリで現れた時は「近所の人か!」って盛り上がった。

以前からツイッターやら激沈Tシャツやらでつながっていた人達ともこの場でついに対面を果たした。東西のフクヤマの対面と相成ったChoeiさん、やっと逢えたねまくりくままさん、現物も超オトコマエのあっくん、久しぶりにお会いしたら「加古川最後の7kmは必ず風が吹くよ」とビビらせてくれたしーやん。


関西のメンバー、濃いいわ。漏れている人がいたら申し訳ないです。


自分は一般の部だったので登録の部の10分後の9:45にスタート。9時に荷物を預けて2kmばかりアップをしてトイレに行ってから15分前に列に並ぶ。Aゼッケンの中では結構後ろの方だった。

アップは最初の1kmが4:35、2km目が4:30。今思えばもっと早い時間からキロ6くらいで2kmほどカラダを暖めて、それから500mくらいの流しで仕上げるべきだった。いきなりこんなペースで入ったら息も入らないし心拍もスムーズに上がらない。

わずか10分後にそんなことになるとは露知らず、これで最高の準備ができたと思い込んでスタートを待つオレ。スタートエリアのすぐ横にえむさんとおぐらさんが来てくれた。おぐらさん、遂に逢えたね!遠目だったのでよく見えなかったんだけど。

つづきます。
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昨日の記事やツイッターでお見舞いの言葉を頂戴しありがとうございました。結構やらかしてしまった気がしております。やっぱり調整不足でしたね。それに尽きると思います。関西の大会はブログを始めてからは初めてなのでレポはしっかり書こうと思いますが、その前に問題の状況について前座として振り返ってみたいと思います。でないと全編その話になってしまいそうなので。


嫌な兆候はアップの時からあった。いすみハーフの快走やら出張明けの30km走やら月曜日のペース走やら決して自分では調子は悪いとは思っていなかったのに、どうも息が入らない。

ちなみに「息が入る」とはカラダの動きなりに呼吸が苦しくなること。息の苦しさと運動の強度がマッチする感じ。息が入る状態になると、カラダが苦しくなる分だけ息がハアハアする。「息が入らない」状態だと、カラダは苦しいのに息がハアハアせず胸が詰まったような感じになる。

息が入ると苦しい分だけ呼吸すればいいのだが、入らないと苦しさの持って行き場が無くなる。アップではマラソンペースになるであろう4分半前後で往復2km走ったのだが、結局ハアハアできなかった。

これはちょっと心拍数を見ながら走った方がいいと思い、ガーミンの表示を心拍数にしてスタート。結構前は詰まっていて、スタートロスは17秒。最初の1㎞は4分33、2km目は4分24だった。これがちょっと速過ぎたようで、4分33秒くらいを息が入るまで続ければよかった。

もうすぐ3kmというところで突然ドクン、ドクンと動悸が来た。普段も走っていて1、2回動悸が来ることは稀にあったがすぐにおさまっていたので気にしたことも無かったのだが、今日はなぜか4回5回と動悸が続く。これはアカン奴やと大阪弁で思った(笑)

瞬間的に走るのを止める。走り続けてもおさまったかもしれないが、もし今日のどこかで何かがあった時には、なんでこの時点で止まらなかったんだろうと思うような異常な状態だった。

減速しながら停止するまでの間に色んな事を考える。
「こんなところで死んだらまずい」
「もうタイムを狙ってのマラソンは無理かも」
「これは引退しろっていう天からの合図か」
「やめたらブログはどうする」
「タイム狙って走らないなら激沈Tシャツも終わりだ」
「でもいつかは終わりが来るからな・・・」
「やっぱり酒をやめたから油が切れたのかな」
「また飲むか。ぬまっちもその方が喜ぶなw」

100mくらい歩いたところでゴールに向けて歩き始める。でもちょっとおさまった気がしたので、さっきの気持ちはどこへやら。ちょっとだけ走ってみようと再スタートしてみる。






あかん。胸が詰まってる。このまま行ったらまた動悸がする。





そこでコースを外れてコースの横の草地をゴールに向けて歩き始める。横には自分より申告タイムの遅いランナーの列が続く。後にこんなにいたんだ。彼らはオレのことを「こんなに早くリタイヤ?」とか思ってんだろーなー。

あーあ。せっかく遠征してきたのに2kmでDNFか。でも無理しちゃダメっていう見本にはなるわな。あとは応援団に合流しようっかな~。でもみんなレンタルサイクルで移動してんだよね。じゃあ自分も自転車借りてくるか。でも駅まで戻らないと自転車借りれないし。




とか言ってる間に胸が詰まった感じがとれてきた。これは走れるかも?

せっかく来たんだしちょっとでも走ろうか。完走できなくても走れる間は走る。もちろんタイムなんてもう狙える状況ではないけどタイムのためだけに大会に出ているわけじゃない。自分が走れるかどうかを試すために大会に出ているんだ。ここからコースに戻ってもその目的は達成できる。タイムが狙えなくなったからDNFするっていうのはなんか違う。オレの場合。

ランナーの列はほぼ最後尾まで来ていた。その列に合流して再び走り始める。ちょっとペースで迷ったが当初予定通り心拍だけ見ながら走ることにする。150台半ばにしてみたらペースが4分40秒弱くらいに収まったのでそのまま行くことにした。

やっぱり断酒してカラダの調子がいいのに対して、その状況での練習が十分できていなかったので、カラダが面食らったんだろうか。もしかするといい兆候なのかもしれない。


こんな感じで再び走り始めました。次のレポからは時系列で前日から書きますね。
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スタート2kmで動悸が止まらなくなり一旦DNFを決意したものの歩いているうちに収まってきたので15分後に最後尾から再スタート。キロ440くらいで追い上げたものの最後の7kmで生まれて初めて釣部に入部。両方で20分以上ロスして3時間44分でした。
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とりあえず飲みます。救心をw
これで26連続完走。偉いのか?

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シャトルバスの中が臭い!

朝起きたら妙に頭が重くて風邪をひいたのかと思ったら、6日ぶりにビールを飲んだせいだと気付いた。あんなので二日酔いになるのか。ていうか、普段もこれだけ負荷が掛かってるのに、常習化しているので気付いていないだけなんだ。ますます酒から遠のきそうだ。

移動の前に地元で酸素カプセル。こんなの付いてた?これ酸素が出てるのかなあ。吸ってもいいのかなあ。
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東京を16時前の新幹線に乗って19時に姫路に到着。今日はドーミーインで前泊だ。今日の部屋はちょっと狭い。だれかの下宿のようだ。
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ホテルって最近こういう寝間着を備えてくれてんのね。自分はよくある浴衣だと脚が冷えるので自分のジャージを持ってきたがムダだった。
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晩飯に行く前に明日の準備。まずはゼッケン。兵庫県民、見よ!これが激Tだ!
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シューズにチップも付けてしまう。レースデビューの新ターサージール6。またの名を佳純タン。柔らか着地を心掛けるようになってからターサーでもフルは全く気にならなくなった。
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晩飯は駅前で餃子の王将を見つけたので、今日はここで天津飯餃子セット。関西風の天津飯が食べたかったんや!
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これで明日へのカーボローディングはバッチリだ。宿に戻って展望大浴場で一風呂浴びてこれを書いている。さすがドーミーというだけあって洗濯機もあったりして出張の多いサラリーマンには快適な宿に見えたぞ。確かぱっきーさんもここをよく使ってるんじゃなかったっけ。




明日は7:32加古川着の新快速で移動予定。天気はよさそう。何より名物の風がほとんどない。あっと驚く記録がでるかどうか。お楽しみに!
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