量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

2022年12月

2泊3日の旅行から先ほど帰ってきました。今回は旅程もざっくり「1日目に岩国」「2日目は大阪」「3日めに伊勢」という感じでしか予定を決めていなかったので、ぼーっと時間を過ごしたり食事も適当だったりで、何よりあわただしくなくてゆっくりできた。その場その場の時間を楽しめました。
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伊勢神宮の境内になぜか地元の酒蔵の酒樽が並んでいた。Madmadさんが喜びそうだ。
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宇治山田の駅は今回初めて行きましたが、天皇陛下が伊勢参りをされるときに使うのでやたら立派。貴賓室もあるらしい。そういえば数年前のブラタモリでも使われてましたね。
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そしてこの駅のそばにあった伊勢うどんのみせ「ちとせ」。この店が伊勢うどん発祥の地らしい。昨年末の孤独のグルメにも出ていたらしいですね。
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実は伊勢うどん初体験。たまり醤油が怖い。でも美味しい。
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さて、年末恒例のベストバイ。今年はランニングからゴルフにシフトしたのでその関係がどうしても多くなる。まずは去年末に買って去年のベストバイには入れなかったこちら。


【パイロットカスタム845】

メタスピードが2足買える値段にはビビるが、パイロットのレギュラー製品の中では最高峰。軸は漆塗り。何よりペン先が15号という特大サイズで非常に書きやすい。15号は他のペンと比較するとこんな感じ。

真ん中が15号のカスタム824。右がペリカンスーベレンM600。左がパイロットカスタムヘリテイジ91の5号。ちっちゃい。
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【モンベルのフリース】
これまであれだけモンベル製品を買ってきたのになぜかフリースは一着も買ったことが無かった。ちなみに以前ここにも登場した自分の姉がいつも着ているのが(笑)モンベルのフリース。いつもこのブログを愛読しているようなので丁寧に描写しておかなければ。
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ユニクロもフリースが有名だがモンベルの何がいいかというと、サイズ的にピッタリなMを選択しても袖の長さが短くない。何より軽くて暖かいので冬のゴルフにピッタリ。結局ゴルフ(笑)

【ミズノのゴルフシューズ】

10年間遠ざかっているとこういうベーシックなものまで買いなおさなければならない。本当はアシックスが欲しかったのだがサイズが無かったのでミズノを選んでみた。買ったのが8月くらいでそれ以来ゴルフに3回行っているが、本当に快適です。ミズノですからね。

とはいってもたかだか1日に10km歩く程度なのでランニングシューズに比べたらそれほど高性能というわけでもないのだろうが、普通のウォーキングシューズで10km歩いて平気だったらなかなか優秀だと思う。それからこのシューレースを締めるBOAというメカが非常に良い。脱ぐときにもワンタッチ。
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BOA、ランシューにも導入されないだろうか。



【ナイキのキャディバッグ】

以前もナイキのバッグを使っていたのだがそれは口径が10インチというかなり邪魔になるサイズ。今回は8インチなので家のクローゼットの隙間にもおさまって便利。それにこのショルダー型のストラップは短い距離でも担ぐのが本当に楽。自立するのも便利。

そのうち河川敷を担いで回ってみたい。軽いです。


【パターマット】

よく社長室にある、最後に坂を上ってカップに入るタイプだと強く打っても入るので実はあまり練習にならない。こういう平面の方が距離感をピッタリ合わせるには良い。そしてこのマットの上でウェッジでアプローチの練習も毎日しています。特に片手打ち。

短い距離でも片手で打つのに慣れると、練習場に行った時も意外と上手く打てる。特に左手1本で打つ練習って以前は週に1回しかできなかったわけですが、マットを買ってから毎日できるのでいいです。この練習をするようになってからミスが減った気がする。




ゴルフグッズを上げ始めるときりが無いので今回はこの辺で。



本日の走行距離:5.0km
今週の走行距離:5.0km
今月の走行距離:110.4km
本日の最低体重:63.2kg
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山口からの帰りに伊勢に立ち寄り中。難波からのビスタカーが快適すぎました。
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なんならここに泊まってもいいと思ったほど。ビール飲みながら柿の葉寿司。

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葉っぱ食べたらあかんねんな(笑)


今日はとりあえず外宮。
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晩御飯はホテルで買ってきたコロッケやらイカ天、タコ天で。これが揚げたてで美味かった。

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ビールは地ビール。

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今日は写真だらけでした。


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いつもの実家近くの焼肉屋に来ております。
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この牛タンの厚さは国宝、いや、天然記念物ないしは無形文化財クラス。

新装なった岩国駅。
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昔はレトロというか殺風景な感じだったがすっかりモダンになりました。

明日はお伊勢参り。

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ついに昨日でドラマ「エルピス」が終了。最終回は拡大せずある意味淡々と終わった。毎回がドラマチックな展開だったので、ドラマなので当たり前だが、今回もそんな感じでした。見てない人もいると思うので可能な範囲で感想を書いておきたい。

もともとのドラマの本線は冤罪立証だったのだが、その冤罪を作り上げた政治家の他のスキャンダルが浮上し、それを独断でニュースで取り上げようとする長澤まさみ演じる女子アナ恵那。同期のプロデューサーにそれを告げる時が男前。

「できるかどうか相談してるんじゃない。私、やるから」

このドラマでもたびたび長澤まさみが食物が喉を通らない描写が出てくる。それは現実と向き合いいろんなものを吐き出せずに飲み込んできたことによる拒否反応。これを見て思うんですよね。社会派と言われる放送人の恐らくほとんどが、言いたいことを言えずに色々飲み込んでいるであろうことを。

もちろん暴走して独断でヤバいネタを突然生放送中に話し始めたらその途端にCMに行き、CMが明けたら彼女の席には大きなクマのぬいぐるみが置かれている可能性もある。しかしこのネット社会で、テレビやラジオの放送で異変が起きたらすぐにネットニュースになる時代。いろいろ吐き出したい気持ちを抱えながら、世間に向かって吐き出せる場所が実はすぐそこにある事が改めて思い至らされた。

「番組つぶれるよ」と抵抗するプロデューサー氏に対して「そのくらいのことが何なの?」と切り返す恵那が痛快だった。



その後の展開にはいろいろ議論もあるようだが、少なくとも政界の大物のスキを突いたことは確かで、これ以降この大物に何かあったら以前よりも扱いやすくなったことは確か。死肉に群がるハイエナのようにマスコミは弱った対象者は見逃さない。いずれ失脚するでしょう。非現実的な痛快ドラマは某局の日曜劇場にでもお任せして(笑)

色んな媒体の中でも特にテレビはスポンサーや政治家の顔色をうかがう傾向が強く、それが自分が民放のニュースを見なくなった理由でもあるのだが、このドラマが一つの口火にならないものだろうか。もし恵那のようなキャスターがいたら見るのだが。ああいう姿勢で伝える人がいればニュース番組も視聴率に悩まなくて済む。スポンサーに対しても強気に出られる。今は逆のスパイラルに入っている。

もう一つは下らないドラマばかりを量産してきた民放に対して投じられた一石。よくできた海外ドラマを見ているような気持ちにさせてくれた本作。本当に裏側をえぐらないとこの満足感が得られないことがよく分かった。おそらく作り手の側にも響いたことだろう。



年内は今日で業務終了。午後は体調も微妙だったので明日からの帰省に備えて半休にした。半休にしたので時間ができてゴルフの練習に行ってきた(笑) 今日はいつもの練習場で90分打ち放題で250球打ってきました。

さらに夕方にラン。
250球打った後にしては元気でしかも腰は痛くなかった。あー、もっと練習したい。



本日の筋トレ:腕立伏せ100回
本日の走行距離:8.0km
今週の走行距離:0.0km
今月の走行距離:105.4km
本日の最低体重:61.8kg
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今年もいよいよ年末を迎えそうなので、そろそろブログも1年を締める準備に。去年も書きましたが今年良かったと思う本ベスト6。ちなみに去年は5冊。そして去年と同様に新刊はほとんど無い(笑)

振り返ってみると、2月のロシア侵攻に結構影響を受けている感じで戦争絡みの本が例年になく多かった。



まずは第6位。

The Age of Hiroshima
Princeton Univ Pr
2020-01-14

原書は他にも10冊くらい読んだのですが、この本が一番だったか。やはり日本人が核兵器の話を書くとどうしても被害者目線になる。この本はプリンストン大学の研究者が編集した論文集なのですが、読んでみると意外なほど加害者として自虐的にならず、同時に被害者目線も持っている。

衝撃だったのは被爆国である日本人が、先の戦争における加害国である立場と核兵器の被害国の立場を使い分けているという指摘。広島の原爆慰霊碑に刻まれた「あやまちはくりかえさない」という言葉はどの立場からの言葉かという議論があるが、まさにそのど真ん中の指摘。

被爆者団体が50年くらい前に核廃絶アピールのためにアウシュビッツまで徒歩旅行した際、立ち寄ったシンガポールで旧日本軍が惨殺した地元民の遺体数十体が発掘された現場に行き合わせた話を最近読んだ。事実に勝るものは無い。



続いて第5位

散り椿
葉室 麟
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-02-29

映画が良かったので原作も読んでみた。原作も良かった。葉室麟の小説は多少当たり外れがあるんだが、総じて武士が貫き通すべき筋を徹底的に物語の中心に据えてくるので、ストーリーにブレが無く読んでいて気持ちが良い。

この作品では事件に巻き込まれた昔の剣の仲間が、お互いにそれぞれの立場で筋を通し続けて斃れていく。ちょうど藤沢作品の「風の果て」によく似たプロットだが、藤沢作品よりも家族の情愛や友情がより強く出ている。藤沢作品の少しひんやりした空気があまり好みでない方にはお勧め。個人的にはこの熱さが良いですね。



続いて第4位。


邦題「チャーリーウィルソンの戦争」で映画化されたので観た人もいるかも。米国の上院議員であるウィルソンが諜報委員会の委員になったことをきっかけに、80年代にソ連に侵攻されたアフガニスタンを支援する陰の力を得ていくお話。行政側の人間ではなく議員なのがいかにもアメリカ。

原作は邦訳されてないので原書で読むしかない。映画には出てこなかったウィルソンの麻薬中毒や自動車事故など、アフガニスタン支援が一発でダメになりそうなアクシデントをすべて切り抜けているのが興味深い。

当時は議員主導で秘密裏に行われていた被侵略国支援が、今のウクライナ戦争では政府主導で堂々を行われている。こうしてみるとただのアメリカとロシアの戦争に見えなくもない。



第3位


これはちょっと仕事がらみで読みました。主にはオリンパスの内部通報事案を例に引きながら、それ以外にもいくつかの実例で内部通報がいかに効果的に企業の内部改革を促せるか、一方で通報者がこれまでいかにひどい目に遭ってきたかが語られる。そこに今回の「改正公益通報者保護法」が施行された理由もあるのだが、ちなみに企業の法令違反を通報した社員を保護する義務を怠ったら最悪は罰金刑になります。

内部通報が仲間に対する裏切りととらえられていたことで嫌悪感の対象になっていたのが、もうすっかり位置づけが変わってしまった。よくあるのは「誰が通報したのか教えてくれないと改善できない」という人。もう完全に時代遅れ、というか法律違反なので考えを改めた方がいいです。この本を読んだらそのあたりの背景がよく理解できる。仕事にも役立つし自分のためにもなります。



第2位

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
マシュー・サイド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-12-23

もう6年前の本で、この手のレッスン&ラーンが大好きな自分としては不覚にも今年までその存在を知らなかった。読んでみたら単純に失敗事例が書き連ねてある訳ではなく、本当の根本原因が追究されている。それも直接的な原因ではなく、失敗に気が付きながらそれを正せない組織の本質のようなものに迫っている。

特に統制が取れて効率の高い組織ほど、失敗を受け入れない。失敗は「起こるはずが無い」というよりは「あってはならない」のでそうなってしまう。しかも組織の統制が取れているので、部下は上司の間違いを指摘できない。

これが特に医療の世界で頻発しているという実例が怖かった。米国の医療は日本などよりもはるかに先を言っていると思っていたが、他の産業に比べるとまだまだなんですね。怖い。



第1位

小隊 (文春文庫)
砂川 文次
文藝春秋
2022-05-10

昨年度の芥川賞候補作。作者は「ブラックボックス」で無事芥川賞を受賞した、元陸上自衛隊の対戦車ヘリパイロット。その作者が書いたのはロシアが北海道網走辺りに上陸して、それを釧路で迎え撃つという内容。実質24時間の間に戦争と市民と兵器、殺戮という側面が描かれる。

描かれるんだけどこれが実にリアル。リアルと言っても経験があるわけではないのであくまで「リアルに感じられる」という事ではある。特にネタバレギリギリで書くと、これで大丈夫と自分の常識で閑雅ていたことが無残に打ち破られた時の衝撃が凄い。何しろ生死にかかわる問題。ああ、しまった、では済まない。

これもまたウクライナの話で恐縮だが、あの最前線ではこういう戦いが行われているんだなと思うと、簡単に自由のために戦うなんて言えない。そういう意味できわめてタイムリーな読書でした。



本日の走行距離:0.0km
今週の走行距離:0.0km
今月の走行距離:97.4km
本日の最低体重:62.2kg
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