7月はあれこれと忙しく、振り返ると小説しか読んでない。いかん。あきらかに読書力が落ちている。ノンフィクション系をもっと入れなければ。

先月の掘り出し物は、フォーサイスの騙し屋シリーズ。こんなシリーズがあったの知らなかった。いかにも英国らしい機知に富んだ小品の数々。フォーサイス、再読中です。今月はフロストシリーズを再読したい。

7月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:6029
ナイス数:87

イコン〈上〉 (角川文庫)イコン〈上〉 (角川文庫)感想
新生ロシアに極右リーダーが登場したら、というシミュレーション。フォーサイス版架空戦記(笑)やはり出版を重ねるごとに主人公が超人化していく。☆☆☆。
読了日:07月03日 著者:フレデリック フォーサイス

イコン〈下〉 (角川文庫)イコン〈下〉 (角川文庫)感想
ロシアに単身潜入した主人公が超人的な働きで極右リーダーを追い詰めていく。まあそうなんだけど、電話一本でそんなに人を動かせるものでしょうか(笑)さすがにフォーサイスもネタ切れを自覚したのか、ここでいったん休筆宣言。☆☆☆。
読了日:07月03日 著者:フレデリック フォーサイス

騙し屋 (角川文庫)騙し屋 (角川文庫)感想
マクレディシリーズ第1作。やっぱり諜報活動は人の縁を大切にしないとなあ(笑)☆☆☆。
読了日:07月06日 著者:フレデリック フォーサイス


戦争の犠牲者 (角川文庫)戦争の犠牲者 (角川文庫)感想
マクレディシリーズ第3弾。そんな簡単に海の上の船が見つかるか?と突っ込みたくはなる。それにこの元SASは、仇はとったの? まあいいか。☆☆☆。
読了日:07月06日 著者:フレデリック フォーサイス

眠る狼 (ハヤカワ文庫NV)眠る狼 (ハヤカワ文庫NV)感想
主人公の生い立ちと幼少期の記憶、複数の犯罪が絡み合って進んでいく、文句なしに面白い内省的ミステリー。主人公は軍歴はあるがそれがあまりストーリーに生きてないのが残念。☆☆☆☆。
読了日:07月10日 著者:グレン・エリック・ハミルトン

破壊天使〈上〉 (講談社文庫)破壊天使〈上〉 (講談社文庫)感想
主人公は爆弾事件の被害者。心にも体にも傷を負っているが、新たな爆弾犯を追う中で自分を取り戻していく。主人公の迷いや苛立ちがリアル。☆☆☆☆
読了日:07月12日 著者:ロバート クレイス

破壊天使〈下〉 (講談社文庫)破壊天使〈下〉 (講談社文庫)感想
あとがきに「クラリスが『スピード』を手に入れた」という書評が紹介されていたがまさにそのとおり。まったくスーパーマンではないが知恵と勇気ですね~。☆☆☆☆。
読了日:07月12日 著者:ロバート クレイス

ラジオ・ガガガラジオ・ガガガ感想
以前「東京ロンダリング」を読んだときに感じた、主語が判らない(書いてない、ではない)という基本的な描写不足が依然治ってない。タイトルにあるラジオの存在が、読後に内容を思い起こしても浮かんでこない。こんどこそやめよう、この人のものを読むのは。☆。
読了日:07月13日 著者:原田 ひ香

容疑者 (創元推理文庫)容疑者 (創元推理文庫)感想
動物ミステリー物なので感情移入できるかと思ったが、動物目線パートで気分が削がれた。犬は「無償の愛」なんて意識してねえよ。でも犬と人間の距離感や、犬の感覚についての描写は抜群。しかし主人公は犬を飼ったことがないのに何でK9に入りたかったんだろう・・・ ☆☆☆。
読了日:07月18日 著者:ロバート・クレイス

約束 (創元推理文庫)約束 (創元推理文庫)感想
前作の「容疑者」が生煮えだったのでそれを引きずってる。コール&パイクの魅力である、依頼人の成長みたいなストーリーがなかったのが残念。新キャラのジョンも強すぎ。まあ肝心のメインストーリーの面白さは健在ですが。☆☆☆☆。
読了日:07月18日 著者:ロバート・クレイス

森山良子 夢の住家 Sing My Life森山良子 夢の住家 Sing My Life感想
歌はうまいんだけどな~。高校生の日記を読んでるみたい。でもエピソードは本当に面白い。誰かに書いてもらえばいいのに。☆☆☆。
読了日:07月19日 著者:森山 良子

戦士たちの挽歌 (海外シリーズ)戦士たちの挽歌 (海外シリーズ)感想
いいですね~、ヴェテランズ。まさに戦士たちに送る挽歌。ただ、囮の話だけは、だれが何の役割だったのかつかみづらかった。☆☆☆。
読了日:07月24日 著者:フレデリック フォーサイス

帝王 (角川文庫 (5749))帝王 (角川文庫 (5749))感想
実は20年ぶりの再読なんだが、ぜんぜん覚えてた内容と違ってた。特にタイトルになってる「帝王」。ラストに魚を逃がすのは覚えてなかった。同じ短編集の「シェパード」よりはこちらのほうが面白いと思う。☆☆☆☆。
読了日:07月24日 著者:フレデリック・フォーサイス

成功者K成功者K感想
自分を客観視できてると思っていたら実は目線がブレまくっていて自分自身がなんなのかわからなくなった人の本。度重なる傲慢な振る舞いとか性交の描写はそのメタファーと理解。このオチに行くにはこの長さが必要だったということでしょう。そういえば最近見ないな・・・ ☆☆☆。
読了日:07月25日 著者:羽田圭介

日本ノンフィクション史 - ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで (中公新書)日本ノンフィクション史 - ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで (中公新書)感想
以前読んだ角幡唯介のノンフィクション論が同時代の作品に商店をおいていたのに対しこちらは昭和以降の歴史。ジャーナリズムとノンフィクションの境目とか、気になる話が多いが、やはり大宅壮一賞の創設によりノンフィクション自体が浮き彫りにされたことが大きいのだな。☆☆。
読了日:07月26日 著者:武田 徹

ホステージ〈上〉 (講談社文庫)ホステージ〈上〉 (講談社文庫)感想
クレイスらしい主人公の巻き込まれ方とプロットの組み合わせが面白い!後編へ続く。☆☆☆
読了日:07月27日 著者:ロバート クレイス


ホステージ〈下〉 (講談社文庫)ホステージ〈下〉 (講談社文庫)感想
う、うーむ。最後はそう来るんだったら、ディスクを手に入れた時点でそう動いていればもうちょっと人が死ななくても良かったんじゃないか?なんというか、ダイハード的展開だったな。面白かったけど。☆☆☆。
読了日:07月30日 著者:ロバート クレイス

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