ノーパン。


字義どおりのノーパンである。

ときどきスポーツ新聞の紙面で「ノーパン始球式」と書いてあるように見えて無駄に胸を躍らせることがあるがあれとは違う。

これから書くことは事実に基づいているが、あくまで1つのケースであり、特定の人を前提としたものではない。

仮にあなたがノーパンで出勤せざるを得なくなったとしよう。もちろん本当に、今日的な意味でパンツを履いていないわけではない。そんなことをしたらかなり長い間普通のパンツをはけない生活になってしまう。



ズボンの下にパンツを履かない理由はいろいろある。個人の嗜好、たまたま乾いたパンツがなかった、通勤途上で急な腹痛に襲われた、などなど。

もしあなたがノーパンであるのが3番目の理由であれば、まずはその「何か」が付着したパンツをどこに捨てるのかを考えなければならない。

そう、捨てるのである。洗って持って帰ると話がややこしくなる。

しかも捨てる場所には気を付ける必要がある。そのままオフィス内のゴミ箱に捨てると、誰かに見つけられる可能性がある。物証を残すことは、あなたにたどり着く可能性を残すことになるからだ。

オフィスが異臭に包まれる可能性もある。しかしそれはともかく、いつものオフィスにノーパンで入ってみよう。

どうだろうか。少し景色が違って見えるのではないだろうか。でも違って見えるのは最初だけで、そのうちに慣れてしまうだろう。多少股間がゴワゴワすることを除けば。



それからノーパンであることを過剰に意識する必要は全くない。もしかすると他人にバレると思っている向きもあるかもしれないが、仮にあなたがノーパンでランニングタイツを履いていたとしても、あなたの垂れ下がったケツなど誰も見てはいない。気にしないで堂々と振舞うべきだ。

もちろん同僚に、聞かれもしないのにわざわざ自分から「今日はノーパンなんだよ」とカミングアウトする必要も全くないし、それはむしろ有害であると指摘しておこう。特にパンツをオフィス内のゴミ箱に捨てた場合には。

しかしトイレに行くと事情は全く変わる。小を足す場合ですら、ファスナーを下げるとあなたを解放感が襲う。まして大の場合をや。

ベルトを緩めズボンを下した瞬間にあなたは強烈な背徳感にさいなまれるだろう。まさにオフィス内をノーパンで過ごすことによって蓄積された非日常感が!オフィス内に漂うエロスが!個室内で一気に放出されるのだ!

もちろん個室を出るまでにその昂まりを鎮める必要はある。なぜならば、普段よりも夾雑物が少ない分、あなたのカラダは敏感だし、その分前かがみになって歩かなければならないからだ。



さて、ようやく1日の執務が終了した。
お疲れさまでした。

しかしこれで油断してはいけない。帰りの電車内ではできるだけよそ見しないで、例えば天井に打たれたリベットの数をかぞえるなどして過ごそう。

そしてついに帰宅。ズボンを脱ぐときには周囲に年頃のお嬢さんがいないことは確かめて。それからそのズボン、できれば洗濯したほうがいいと思います。



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