25㎞を過ぎたところで突然脚が重くなった。呼吸も体も楽なのにいったい何なのか。ピッチを気持ち上げ気味にしながらペースを保つ。

残り15kmあまり、ここでのペースダウンはそのまま2時間切りの失敗を意味する。そもそもタイムの貯金はなく、借金がどんどん膨らんでくる。前半に返済したのと同じくらいの借金がまた増えた。ここで2時間切れなければ、多分入れ替え戦も負ける。すると実に5年ぶりにFacebookの世界に逆戻りすることになる。



まあそれもいいか。

マツヤマの姿を目にしたばかりのオレにはそんな気持ちが漂っていた。このままFacebookで暮らしていくのもまた人生。短いブロガー人生だった。



そんなオレの前を突然青い塊が横切る、

(うわ、何だ!)

(ボクはアメブロの妖精さ。こんにちは、キミ兄!)

(え、オレはキミ兄なんて名前じゃない。イシカワだ)

(それは本名でしょ。曾お祖父さんもハンドルネームはキミ兄だったよ)

(キミ兄?キミニイ?)

(Yes!それがキミのハンドルネーム。3代目だからキミ兄三世!)

(曾祖父さんなら4代目じゃないの?)

(お祖父さんのハンドルネームはコースケだったから)

(本名じゃねえか!だいたいアメブロの妖精ってなんだよ!)

(曾お祖父さんから頼まれたの。キミ兄三世の意識とつながってくれって。)

(そういえばお前もLSD接続だな。もう意識だけの存在なのか)

(そう。約1世紀前にキミの曾お祖父さんにはお世話になったから)

(曾祖父さんの意識が残っているのか?なんで親族はそのことを知らない?)



まあありそうなことだ。曾祖父さんが亡くなったのが約70年前。

当時は意識のCPU接続は黎明期で、一部クラウドには本人も知らない間に残留した意識が数百万人分残されているという。

この二人がそうだとしたら、ここに登場しても不思議ではない。

(まあ曾お祖父さんはちょっとエッチだけどね。キミからも注意してくれる?)

(くそ恥さらしが!)

(じゃあつなぐよ!)

また意識の中にフラッシュが光り、何かが目の前を横切ったように感じる。

(おお、三世か)

(曾祖父さん!)

(サブ2を狙っているそうじゃな)

(なんで今声かけてくるんだよ。忙しいんだよ)

(お前はお前の祖父さんとは違って、長幼の序というものを理解せんのじゃな)

(アメブロの妖精がスケベ爺いだって言ってたぞ。曾孫に恥をかかせるんじゃねえ)

(ふぉっふぉっふぉ。お前にもワシの血が流れておるでのう)

(くっ、冗談じゃねえ!)

だいたい今はマラソンの最中なのだ。なんでこんな世代を超えた心温まる交流をやらないといけないのか。

(ブロガーで居続けるためにマラソンを走っておるのか)

(当たり前だろう。今は21世紀とは違うんだ)

(本末転倒じゃのう。そんなことだからランキングも上がらんのじゃ)

(ど、どうしてそれを・・・・)

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