30代になったばかりの頃、40歳を越えた上司が「40過ぎると体力が急に下り坂になるよ」と言っていた。40かどうかは別として、そのくらいの年齢になると、みんなそんな意識にとらわれているのではないか。

実は自分は40の壁を感じなかった。ずっと少しでも走っていたせいか。タバコもやめてかなり経つので、少し走ったところで簡単には息は切れない。むしろ最近は前日の練習のせいで階段がつらいことがあるくらいで。

40代のころは、これから自分がどのくらい老いていくのかが分からず、60代とか70代とかが未知の世界だった。自分の晩年は今とは不連続な未来だった。それだけに、晩年ってどんなものか不安でしょうがなかった。

自分は54歳だが、40前のころよりもフルマラソンのタイムがいいせいもあって、それ以降体力が落ちている気がしない。43で結婚したくらいだから(笑)

もちろん体力は確実に落ちているし、ここから先に急坂がある可能性もあるけど、なんとなく60代、70代に自分がどんな感じになるのか、予想が付いたとは言わないけど、不安はかなり薄れてきた。そして晩年は今の自分と連続した将来にあるという気持ちになってきた。

だからと言って晩年が急に近づいてきたわけではない。むしろ、距離感が正確につかめるようになって、どれくらい離れているかがはっきりわかった。

例えば先日ここで紹介したテルちゃんとは41歳離れている。中2からこれまでと同じくらいの期間が、テルちゃんの年齢までにある。もう一回高校大学行って、就職して定年近くまでいる感じ。これは相当なもんです。

できればその間、カラダが動くといいなあ。激しく動けなくてもいいから、ある程度自由には動き回りたい。そして中2から定年間際までと同じ年数を過ごす。凄い。

60歳までにサブ3を目指すよりも、晩年まで走り続ける方がなんか値打ちがあるような気もしてきた。もちろんサブ3はしたいが、それだけ老後は長い。楽しもう。

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