みなさんはNASってご存知だろうか。いや、あの茄子の着ぐるみで走っているナス子ちゃんじゃないです(笑) Network Attached Server、LAN上に設置して色んな端末で共用できるハードディスクだ。

我が家では2テラのサーバーを買ってきて、RAID構造(要するに二重化)にして家族の写真とかビデオとか音楽を保存してきた。

ところがこのサーバーが今回の引っ越しの拍子に突然調子が悪くなって読みだすことが出来なくなった。

ヤバい!!

トモコにシバかれる!!


写真はたまたまトモコとの交際以来全てがパソコンにも保存されていたのだが、ビデオ。これがコースケが生れてから幼稚園までの分がまるごとNASにだけ保存されていた。

NASのインジケーターが赤く点滅をしている。これは内蔵されているハードディスクの動作不良を意味する。エクスプローラーでアクセスしようとしても全く反応してくれない。


ヤバい!!


賢明な読者諸君はもうお気づきだと思うが、こういう持っていきどころのないピンチにオレは極めて弱い。生まれっからの組織人だから組織のせいにできないトラブルに極めて弱い(笑)

今日帰宅してそのことに気付いてからというもの、もう生きた心地がしなかった。必死でネットを検索して復旧方法を探した。どうやらNASはLINUXで動いているのでPCをLINUXで立ち上げて、NASからハードディスクを取り出してPCに直結してPCからハードディスクを検索したら復旧できる可能性があるらしい。さすが二重化(笑)

しかしこれが結構面倒そうな手順で、しかもうまくいくかどうかは被害の度合いによる。こんなの休みの日じゃないと無理だ。でも早く決着着けないと落ち着いて仕事もできない。

そこまでわかったところでおそるおそるトモコに相談してみる。

「ビデオのDVDっていつごろまで取ってある?」

幸いにもコースケ3歳までの4年間分はオレがマメにDVDにバックアップを取っていたのだ。というか、5年目にNASを設置してからはバックアップを取らなくなったということだ。つまりズボラこいたということだ。

「じゃあビデオカメラにはいつからの分が取ってある?」

確認すると5歳からはビデオカメラの中に入ったままになっていた。そこからは運動会以外に撮影するものが無くなったのだ(笑)

まあだからもしNASが逝ってしまっても失われるのは2年間の動画ってことになるのだ。被害範囲を特定できたところでトモコに告白。

俺「じつはビデオ映像が失われたかもしれない」

ト「なぬ?」

俺「じつはかくかくしかじか・・・」

ト「だったらお父さんに頼んでみたら?」


おお!お義父さん!!


昔からの当ブログ読者にはよく知られたことだが、トモコの父サトシは脱サラして無線機のパーツの通信販売業をやっていた筋金入りのオタク。今のマンションを買ったのも家の裏を京葉線が走っていて一日中電車が見られるからという理由なのだ。

たしかにサトシに頼めば多分オレは大船に乗った気持ちでいられる!!! 持つべきものはオタクの義父(笑)

そして失態をトモコに告白したことでオレは驚くほど落ち着いた。







ある知り合いの息子さんが学校に行きたくないと言っているらしい。小学5年生。どうも随分前から行きたくなかったそうだ。詳細は割愛するが今回ようやくそれを告白してくれたとのこと。

我が家にも小学4年生の愚息がいる。結構難しい年ごろだ。感受性も豊かだし正義感も強くなってくるころだ。実際、ごく最近トモコに学校に行きたくないと告白したばかり。ただそれは結構原因が特定されていたので対話の中でなんとなく解決できた。そういうことがあったので、その話は他人事には思えなかった。

うちもご多分に漏れず塾に通わせたりして親としての教育義務は果たすべく頑張っている。しかしそれは子供が納得してのこと。本人の心の健康が失われたらなんにもならない。

色んなリスクがあるし色んな可能性もある。そして子供が成長するにつれて親ができることは限られてくる。親が考える幸福と子供の考える幸福は違ったりするし、親としてはちゃんと進学してちゃんと就職して欲しいとか思うが、じゃあそれで子供の幸せが保証されるってわけでもない。



もちろん親と子の関係については自分で定義する話であるという前提で、オレがコースケが生まれる前から好きだった話。マンガ「エースを狙え」で確かオーストラリアの男子選手の話が、読んでから40年たった今でも心に残っている。

その選手が生れる時、その選手の親とその祖父・祖母は健康に五体満足で生まれてくれ、と最初は思っていたそうだ。しかし時間がたつにつれて大変な難産になって母体も子供も無事に生まれてくるか分からない。その時にその親たちは「とにかく生きて生まれてくれさえすればいい」と思うようになった。

という話を主人公の岡ひろみがその選手の祖父祖母から聞くのだ。

子どもが生まれる前の親の心境って多かれ少なかれこういうものではないだろうか。もちろん何もないに越したことは無いけど、何かあったとしても自分の子ども。生まれてきてくれただけでありがたい。その子なりの幸せをつかんでくれればよい。

そう思えば、ちょっとくらい学校に行かなくったって幸せにはなれるよって思うのだ。いや、もちろん親としては心配ですけどね。でもそれは親としての宿命。なにかあると、子供は親の思い通りにはならないという自分への戒めとしてこの話を思い出す。子供がいないと親にはなれないもんね。



色々書いたが子供と心が通じていることが大前提。それさえあれば幸せなんて十人十色でいいじゃないと思うのですよ。そんなことを考えていたら、その人のツイッターに反応するタイミングを逸してしまいました。ていうかこんなに長々書けないし(笑)


いや、そんなこと書いているヒマにNASを復旧させろよ!(笑)


本日の走行距離:10.0km
今月の走行距離:163.7km
本日の最低体重:60.0kg
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