凄い。15冊中13冊がCJボックスだ。例の海外翻訳ミステリーのレポをちゃんと書こうと思って過去の作品を全部読んでみたんだった。改めて読んでみると、ただのカウボーイ的存在だと思っていた主人公ジョーは、実は結構悩んでいてしかも汚れていた。それでも現時点で継続中のシリーズ物の中では断トツに面白いんですけど。

3月の読書メーター

読んだ本の数:15
読んだページ数:7604
ナイス数:97

すべては死にゆくすべては死にゆく感想
うーん。なんと皆様の助言に気づかずこちらを先に読んでしまった。しまったなあ。なんで犯人がこんなにこだわってるのか分からなかったw しかしこれまでの登場人物総動員だったですね。キャラがあちこちに行った本シリーズもついに終焉か。ニューヨーカーには911のインパクトはそれほど大きかったんだな。⭐︎⭐︎⭐︎。
読了日:03月02日 著者:ローレンス ブロック

死への祈り (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)死への祈り (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)感想
先に全ては死にゆくを読んでしまい、ああ、こういうことだったのかと感じ入りながら読んだ。正しい順番で読んだ方が気味悪さは倍増したかも。ラスト。やはりお金持ちはお金の使い方を知っている。オレもフランクリンに会いたい!w ⭐︎⭐︎⭐︎。
読了日:03月02日 著者:ローレンス ブロック

冷酷な丘 (講談社文庫)冷酷な丘 (講談社文庫)感想
やっぱりこのジョー・ピケットシリーズは最高だな。適度な脇役陣、軸が決してぶれない主人公、そし全編を貫かれる自然への畏敬の念。ハードボイルドミステリーはあまたあるが、自分の中では本シリーズがNo1.。もっと人気が出てもおかしくないのに。次作はいよいよネイトが主人公。楽しみだ。☆☆☆☆。
読了日:03月06日 著者:シー.ジェイ・ボックス

鷹の王 (講談社文庫)鷹の王 (講談社文庫)感想
さすがにもう家族が危険にさらされる展開は無いのか。しかしそもそもの原因はネイトが上官を訴えなかったからこういうことになったのではないのだろうか。しかも敵の一味は上官命令に従っているだけ。百歩譲って自業自得かもしれないが、巻き込まれた民間人は浮かばれないなあ。もともとネイトが侵したと思っていた罪よりこっちの方が重いんではないだろうか。ってところは無視すると、相変わらず素晴らしい小説。「沈黙の森」から読み直そう。3回目だけど(笑)☆☆☆。
読了日:03月07日 著者:シー.ジェイ・ボックス

復讐のトレイル (講談社文庫)復讐のトレイル (講談社文庫)感想
ジョー・ピケットシリーズを遡って読み直し中。これは最後に犯人が判るまでは凄く面白いのだが動機がそこまでやるのかっていう。先住民族はこうやって報復するのが一族の習いみたいには書きにくかったのだろうと推測してみる。そしてジョー・ピケットの猪突猛進振り。やや無意味な犠牲。☆☆☆。
読了日:03月12日 著者:シー.ジェイ・ボックス

ゼロ以下の死 (講談社文庫)ゼロ以下の死 (講談社文庫)感想
前作でのエイプリルに対するジョーの罪悪感が劇中を通じてのテーマ。どこまでも自分に誠実なジョー。自分が後悔したくないっていうのは実はものすごいエゴだと思う。これからも引きずるんだろうけど。ジョーのエゴがシリーズを通じてのテーマだな。☆☆☆。
読了日:03月12日 著者:シー.ジェイ・ボックス

沈黙の森 (講談社文庫)沈黙の森 (講談社文庫)感想
再読かと思ったら再々読で前回は4年前。最初はその10年前か。ジョーってこんなにドジキャラだったんだ。それが最後に怒りを爆発させる。この時シェリダン7歳。ここから最新作まで10年以上経ったのか。みんなオッサンになるわけだ。ネイトすらまだおらず今も健在なのはマクラナハン保安官だけだな。☆☆☆。
読了日:03月14日 著者:シー.J・ボックス

凍れる森 (講談社文庫)凍れる森 (講談社文庫)感想
この巻はやはりネイトの登場だろう。知的と暴力と鷹匠。ジョーは実はあんまり存在感が無い。まさにシリーズの骨格。⭐︎⭐︎⭐︎。
読了日:03月16日 著者:シ-・J・ボックス

狼の領域 (講談社文庫)狼の領域 (講談社文庫)感想
最後の設定はネイトとジョーの関係を緊張させるためのものなんだろうなあ。あまりにやるせない。そしてこれが作者が問いかけたかったアメリカの姿か。このシリーズ全体のテーマでもある。☆☆☆☆。
読了日:03月17日 著者:シー.ジェイ・ボックス

さよならまでの三週間 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 12-2)さよならまでの三週間 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 12-2)感想
ギリギリの綱渡りで最後まで走り抜けるスリリングな展開。ちょっとご都合主義な感じもあるが、自分で自分の身を守るというポリシーを貫き通すのが本作の大事なところ。しかしこの妻は大丈夫なんだろうか。ジョーピケットシリーズのミッシーに通じるものあり。☆☆☆。
読了日:03月17日 著者:C.J.ボックス

震える山 (講談社文庫)震える山 (講談社文庫)感想
オカルトめいた前作からすると本来のスタイルに戻った。ベテランアウトフィッターとの対決が白眉。まさにウェスタン。ラストのドタバタはご愛嬌かな。しかし猟区管理官、事件に巻き込まれすぎだよね。⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎。
読了日:03月26日 著者:シー・ジェイ・ボックス

神の獲物 (講談社文庫)神の獲物 (講談社文庫)感想
改めて読むと最後はオカルトなんだけど大自然の得体の知れなさは伝わる。作者はちょっと迷ってたんだろうな。⭐︎⭐︎⭐︎。
読了日:03月26日 著者:シー・ジェイ・ボックス

裁きの曠野 (講談社文庫)裁きの曠野 (講談社文庫)感想
どうしてジョーはこんなに追い詰められてイライラしてるんだろう。上司のプレッシャーはわかるけど、こんなに自信の無い人だったんだっけ。最後は明らかにやり過ぎ。正義からは外れている。⭐︎⭐︎。
読了日:03月26日 著者:シー.ジェイ・ボックス

フリーファイア (講談社文庫)フリーファイア (講談社文庫)感想
これはこの裁判管轄のトリックが全て。あとは付け足し。イエローストーンの大自然が活かしきれてないな。あと、父との再会も付け足しだな。知事もクソ。最初読んだ時の印象とあまり変わらない。⭐︎⭐︎。
読了日:03月26日 著者:シー.ジェイ・ボックス

ブルー・ヘヴン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 12-1)ブルー・ヘヴン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 12-1)感想
巻末解説で訳者は主人公にクリントイーストウッドを当てはめていたらしい!なんと。確かに「グラントリノ」にそっくりと言えばそっくり。グラントリノ2008年12月、本作2008年1月。こっちが先だった。小説はあんまり無口な感じは無い。でもカウボーイ。☆☆☆。
読了日:03月28日 著者:C.J.ボックス

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