八千草薫といえば記憶にあるのが「前略おふくろさま」の料亭の女将さん役。しっかりしているようでどこかテンポがずれている感じ、つまりいつもの感じを当時から出していた。今検索してみたら、あの「岸辺のアルバム」よりも前の1976年放送だった。オレ、12歳(笑)

確か娘が受験だか何かで栄養をつけさせなければということで、朝食に作り始めたのが酢豚。それを見てオレの母が「朝から酢豚w」と言っていた記憶がある。たしか小4くらいのオレ。それで「ああ、晩御飯と朝ご飯はそうやって区別するんだ」と理解した(笑)

そういえば八千草薫は、その続編ともいうべき「拝啓父上様」でも同じく料亭の女将さん役だったが、こちらでは途中で老人ホームに入れられたのが悲しかった。

ドラマ「白夜行」では綾瀬はるかの育ての母みたいな役で、彼女が悪事を重ねていることを鋭く見抜いて、いつのまにか庭に埋められていた。今回綾瀬はるかからのコメントがないのはそのせいか(笑) でも若いころの八千草薫って綾瀬はるかに結構似ている。いや、逆か。(「白夜行」ってAmazon primeで観られるらしい)

向田邦子ドラマ「阿修羅の如く」ではいしだあゆみと姉妹役。今では知る人も少なくなったと思うが「渡る世間は鬼ばかり」を百倍リアルにした感じ(笑) 。父親の浮気を4人姉妹が突き止めるっていうストーリーだったと思う。あのいしだあゆみのちょっとイラついたエキセントリックな感じと、それを受け止めきれない姉役のバランスが最高だった。





彼女の最大の功績は、老人は可愛いということを国民に再認識させたことだろう。それまでも笠智衆とか可愛らしいジイさんはいたが、八千草薫の場合は「らしい」ではなく本当に可愛かった。

多分老け役の女優は少なからず彼女を目標にしてたんではなかろうか。残念じゃのう。

同じ日に緒方貞子さんの訃報にも接する。二人とも大往生。自分の両親も86と84。そしてちょうど今2人とも寝込んでいる。先週の愛媛遠征で疲れたか。ちょうど出張だったので顔が見られてよかった。

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ