職業柄、大量の書類をチェックすることがたまにある。単なる伝票の形式チェックだったら、皆さんは一度に何枚くらいまでなら精神的に耐えられますか?

自分は一声大体5000枚前後。これなら1枚1分としても1日600枚、速ければ1日に2000枚っていう計算ができる。うまくやれば1日あればチェックできる。伝票じゃなくてワークシートなら10000行くらいまでならハンドリングできる実感がある。

メゲないコツは「これは自分しかやる人がいない」と思う事。ムダではないかとか考えない事。最近だとAIで、とかなるんだろうけど、いちいちシステム対応するかどうかって量によるじゃないですか。人力でやったほうが速いこともあるし、いつもシステムが動くわけでもない。

実際こういう退屈な作業って、システムがダウンした時に必要になることが多い。期日が迫ってる時は人海戦術せざるを得ない。そういう時に「いざとなれば人力でできる」という心得があれば本当に心強いです。



なんでも要領よくやることが称賛される時勢なのでこんな能力はあまり注目されないですよね。スタートアップ企業の創業者も最初の就職先を「退屈だからムダだと思ってやめた」という人が結構いると聞きます。こういう行動が称賛されたりするので退屈に耐えられる人自体が今やレア。

でもビジネスチャンスやシステムトラブルっていつ何が起こるか分からない。いざという時に人力でやればどのくらい時間や人手が掛かるか自分でやれたり見積もれる能力がある、あるいは見積もれる人がいるのは本当に心強い。

逆に人力で解決した経験のない人は危急の時に右往左往する。Amazonと楽天の差、と言ってしまうと月並みだけど、実物を扱うことの面倒臭さや量に対するスピード感を知ってるかどうかは大きな違いだと思います。

で、もし5000枚の伝票をチェックする必要が生じたとして、それを他の誰もやらないならば、その5000枚の伝票が大丈夫かどうかはあなたのチェックにかかっているわけです。言い換えると、あなたがチェックしてくれるからこの5000枚は大丈夫だと言える。

こういう地味なロジの大切さを主張する人ってあんまりいないけど、お願いする側からすればすごく大事。経験のない人には怖くて任せられない。

逆に人に頼むにしても、自分でもできることを人に頼むのと、自分ではやったことないけど人に頼むのとでは相当な差がある。例えば納期の設定や価格の交渉。一事が万事で、面倒なことを厭わない人はなんだか信用できますよね。へえー、自分でやっちゃうんだ、みたいな。

この能力自体では直接はお金は稼げませんが、お金を失うことを防ぐことはできる。これはビジネスでは結構大事だと思います。ロスを防ぐ能力がないと、ただの下請けで終わってしまう。



でもマラソンランナーの日々の練習って、伝票を5000枚チェックするのより大変で面倒ですよね(笑)

一文の得にもならないことに耐えてるなんてみんな凄い!(褒めてます)

本日の走行距離:0.0km
今月の走行距離:138.4km
本日の最低体重:59.8kg
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