上州の竜さんのブログに、自分が札勘定する画像が貼られていて、久々に新人時代を思い出した。三種の基礎技能ってのがあって、札勘定、加算器、カナタイプ。

札勘定は金融の基本中の基本ですよね。集金に行ってドカっと札束預かることもあるけど、機械なんて持ち歩けないので手で勘定するしかない。100枚の束を10個束ねたのが大束と呼ぶ1千万円の束。最初の頃は一つ作るのに10分以上かかってた。

札が勘定できるようになると今度は店頭に座る。なんでも最初ってものがあるので、慣れるまでは本当に大変。ただ入金すればいいわけではなく、小切手とか手形を持ってくるお客さまもいらっしゃる。すると取立手数料をもらい忘れたりする。もちろん業務が終わって勘定が合わないこともしばしば。

次は外回り。慣れてくると新規顧客獲得をやらされる。これがとにかく苦手だった。向こうはこちらを待ってないどころか、セールスお断りだったりする。そういうところに限っていいお客さまだったりするんだよな。

なにせ、昭和の営業だから非合理非効率極まりない。教えてくれる先輩はそんな営業で生き延びて来たツワモノばかり。そんなん学校出たてのボクにできるわけないやろ!みたいな例ばっかり。苦しかった。



そんな頃にヤクルトの監督に就任したのが野村監督だった。南海時代に三冠王獲ったのは知ってたし、営業圏内に鶴岡和人が住んでいたので親近感を持っていた。そして何よりその理論。

それまでのプロ野球選手の言ってることって、営業のツワモノ達が言ってるのと同じで、ちっとも実感がないというか、リアリティを持って伝わってこなかった。

しかし野村監督の言葉は、別に凄い奴でなくてもできることが多い。例えばこんな。
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誰でもできそうだけど、本気でやらないとできない。でも本気でやればできるみたいな言葉が多かった。

これとか。
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今日の夕方、ラジオで野村監督の思い出を語る人たちの話を聞いているとたまらなくなって近くにあった図書館で探して来た本に載ってただけなんですが。

でも彼の言ってることの本質はいつも同じ。どんな分野にも通じる普遍的なものばかり。二十代の悩める金融マンの心には沁み込む沁み込む。この手のビジネス書なんて滅多に読まないが、野村監督の本だけは読んでいた。

今の自分の考え方のかなりの部分を形成してもらったと思う。それもこれも全部理にかなっていたから。苦しい時に自分の存在を正当化してくれた人の事は絶対忘れない。

あの頃のプロ野球は本当に面白かった。斎藤の連続完投勝利とか、野茂の大リーグ挑戦、イチローの登場、そして野村監督と古田の師弟コンビ。90年台前半が一番面白かった。

そんな中でもサラリーマンにも通じる言葉を吐いてくれたのは野村克也だけだったな。



本当にありがとうございました。

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