madmadさんも本気を出してきたようだ(笑)

ガンプラって基本的に塗装しなくても十分見られるんですよね。もともと幅広い年齢層が楽しめるように作ってある。それは別に子供向けというわけではなく、子供でも簡単に作れる一方で大人が本気で作っても楽しめる。

一方で自分が作っていたのはスケールモデル(実物が存在する)と言われていて、そもそも実物に似せることが目的。ガンプラに実物が存在しないのとはかなり違う。なにせ写真もないし実物を見た人もいない。

蛇足だがお台場にあったガンダムの立像のことは実物大ではなく等身大と呼ぼう(笑)

スケールモデラーたちは手に入る限りの実機の写真やら図面やらを手に入れて、いかに実物に近づけるかにチカラを注いでいる。人もいる(笑) 凄い人になると実機の写真を見ながら自分で図面を引いて、それに基づいてモデルを修正する。

そこまでやんのかよという気もするが、たしかに出来の悪いモデルだと実物の印象とは違う気がするときもある。実物通りのプロポーションにしてみたらあんまり似てなかったということもある。むしろメーカーの作ってきた姿の方が似ていることがあるわけです。



自分はそもそもそこまでは実機に思い入れがないので、エアブラシ塗装を一通りやったら段々やることが無くなってきた。プラモデルって完成するまでが楽しいんですよ。特にスケールモデルは。完成するとただの置物になる。

収納スペースにも限りがあるので、それを考えると次から次へ作るわけにはいかない。次第に一機入魂みたいになって、なにがしかのテーマを設定したくなる。例えばこれ。左側の銀色の戦闘機ですが、航空自衛隊が初めて導入したジェット戦闘機F86Fセイバーです。
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特にジェット機の時代になってからは機体がのっぺりしてきて、そのままだと腕の見せ所が無くなってきた。そこでみんながよくやるのが、可動部分を動かした状態に作る事。メーカーの方も予め可動部分を作り込んで、それが楽しかったりする。もっともガンダムなんて全ての関節が可動しまくってますね(笑)

このセイバーもこの写真の日の丸のところにあるエアブレーキが動くように作られているので、これは当然作動状態で作りたい。さらにこれ以外に、実機では主翼の前縁部分にあるスポイラーが動く。前にせり出すわけです。これを自分で作ってみた。ようするに改造ですね。
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プラスチック用ののこぎりで前縁を切り取って、内部を作り込んで改めて前縁をセット。もちろんただ貼り付けるのではなく、実機同様に隙間を開けてある。これで機体に動きが出る。

さらにはクリックして拡大してもらうと、機体に打たれたリベットらしきものも見えるはず。これも一つ一つ私が打ち込みました。よく言われるのは「単位面積当たりの情報量が増えるとリアリティが増して見える」。もちろん本物っぽく作らないとダメですが。

一方で上の写真の右にあるのがブルーインパルス塗装のT4という練習機。作っては見たものの、塗装さえしてしまえばそれ以外にあんまり付け加えることがない。ただのプラスチックの塊ですね。



塗装の方でも小細工をいろいろかますようになってきて、前回も書いたように機体のマークはデカールと呼ばれるシールが付いてきて、それを貼るわけですが必ずしもリアルに見えないことがある。すると手描きという挙にでるわけです。

上のセーバーの日の丸などはエアブラシで描いています。国籍マークはだいたいエアブラシでしたね。デカールは貼ること自体は簡単ですが表面で浮いて変に光ったり、場所が決まらなかったりする。迷ってる間に乾いてズレたりする。

その点塗装でマーキングすると、場所決めは慎重に行えます。周囲の塗装とも同じ種類の塗料を使うので馴染んで見える。などなど。ただあまり複雑な形のものは難しい。

例えばこのゼロ戦。これは雑誌のおまけだったんですがおまけの割には数あるゼロ戦のプラモデルの中でも最高傑作のキットと言われています。
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もちろん日の丸はエアブラシ。そして尾翼の番号は筆で手描きしてみた。
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ちょっと微妙ですが、実は実機もこんな感じで手描き感満々なんです(笑) 確かフリーハンドで描いたのはこれが初めてで、これをきっかけに色々と色気が増した。

次がこれ。第二次大戦中の米軍の戦闘機P-51ムスタング。連合国側の機体はとにかく派手なマークが描いてあるものが多く、特に欧州戦線の米軍は第8空軍と言われてインベイジョンストライプという白黒の縞々とかチェックを描いていた。これがまたデカールだと貼りにくい。
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そこで自分で描くわけです。これは手描きではなくマスキングしてエアブラシ使いましたが、チェックの数が多いのでとんでもなく面倒だった。アップにすると粗が目立つな。
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根性があったら機首の横のレタリングも手描きしたのに。結局チェッカーと国籍マークだけ自分で描きました。

一番頑張ったのはこれ。同じく米軍の攻撃機P-47サンダーボルト。映画「プライベートライアン」の最後で戦車を吹っ飛ばすあれです。
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これはまずは全体の銀色に工夫が。まずリベットを彫る、エアブラシでシルバーに塗った後で、短く毛先を切った筆でヘアラインと言われる細かい線を入れる。するとリベットもこんなふうにいい感じに目立つ。
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ザ・自己満足(笑) でもなんとなくジュラルミン製に見える。念ずれば!(笑)

しかしこの機体のクライマックスは何と言ってもここ。機首のノーズアート。大きさを実感してください。前の髑髏はマスキングでエアブラシ。後ろのワシがフリーハンド。
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アップだとこんな感じ。
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ワシに見えませんかね・・・・・

こうしてみるとリベットも一応等間隔ですね(自己満)

自分はたぶん当分次を作ることはないですが、エアブラシとか工具とか100色近い塗料は全部保管してあるので、コースケが中学校に行ったらもしかしたら作るかもしれないですね。

一方で、コースケとは鉄道模型やろうって言っていて、トモコ実家の空いている部屋にNゲージのレイアウトを作れないかはかりごとを巡らしています(笑)

引きこもり生活は相変わらず。
以前と違って、職場の他のメンバーも全員が在宅勤務なので刺激が無い(笑)


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