6月は自粛生活も緩み緊張感も解けてようやく読書に対する集中力が戻ってきた。4,5月はあんなに時間があったのに全然読めなかったからな~。「天井の葦」は評判倒れ、スクエアアンドタワーもちょっと期待が勝った。一方で再読の「ウルフホール」が想像以上に面白かった!やはり時代劇はどの国でも人物描写が面白い。あのクロムウェルですら歴史に翻弄されるしかなかったとは。


6月の読書メーター

読んだ本の数:7
読んだページ数:2183
ナイス数:60

スクエア・アンド・タワー(下): 権力と革命 500年の興亡史スクエア・アンド・タワー(下): 権力と革命 500年の興亡史感想
マネーの進化史は結構難解だったけどこれは分かりやすい。特に昨今のGAFAとか、トランプ大統領とかの例は、ネットワークが作用したケースとして典型的。 ☆☆☆☆。
読了日:06月06日 著者:ニーアル ファーガソン
The American Trapアメリカン・トラップ―アメリカが仕掛ける巧妙な経済戦争を暴くThe American Trapアメリカン・トラップ―アメリカが仕掛ける巧妙な経済戦争を暴く感想
まさに人質司法。アメリカがFCPAを域外適用することでいかに経済戦争を有利に運んでいるか、悪辣な手口が明らかに。海外でビジネスするのが怖くなる。☆☆☆☆。
読了日:06月06日 著者:フレデリック・ピエルッチ,マチュー・アロン,荷見明子,浦崎直樹,小金輝彦,宮嶋聡,高野優
アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンドアフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド感想
さすが日経が総力編集しただけあって特に著名人30人へのインタビューが読み応えある。特に隈研吾のインタビューが良かった。ホテルを病院に転用する事への法令の対応、大規模施設を避難場所に転用することを想定した設計、大箱都市の終焉。新しい生活がイメージできる。☆☆☆☆☆。
読了日:06月09日 著者:
偽りの保守・安倍晋三の正体 (講談社+α新書)偽りの保守・安倍晋三の正体 (講談社+α新書)感想
岸井・佐高の対談、読み応えあり。特に吉田学校からの党人の流れの説明が実に分かりやすい。今の政局の背景にもつながる。小説吉田学校、復刻してくれないか。☆☆☆☆☆。
読了日:06月11日 著者:岸井成格,佐高信
天上の葦【上下 合本版】 (角川文庫)天上の葦【上下 合本版】 (角川文庫)感想
TVドラマ「相棒」の脚本家の太田愛が描く社会派小説。戦中の報道統制がテーマだがそこまで軍部だけで世論を誘導したんだろうか。むしろ一般大衆も熱狂したのでは。その点には少ししか触れていない。事実を伝えられていなかったとはいえ日中戦争のときはみんなノリノリだったんでは?時代は違うが日比谷焼き討ちがいい例。サスペンスとしてはちょっとご都合主義。☆☆☆。
読了日:06月14日 著者:太田 愛
ウルフ・ホール (上)ウルフ・ホール (上)感想
1回読んでもさっぱり情景が分からなかったしなにより時間軸が見えなかったのだが、BBCのドラマを見たら全体像が見えた気がしたので再読。なんて面白いんだ!これはまさに英国の時代劇。そして人々の愛憎の交錯が生々しい。下巻も一気に読むぞ。☆☆☆☆☆。
読了日:06月28日 著者:ヒラリー・マンテル,Hilary Mantel
ツンドラ・サバイバルツンドラ・サバイバル感想
2010年前後の服部氏の狩猟活動のエッセイ。狩猟って小説などでは接することができるけど、実体験として接するとこんな感じなんだろうな。狩りができる人間がいる間は人類は大丈夫、みたいな感覚は実体験からしか出てこない気がする。ここから「息子と狩りへ」が出てくるのか。☆☆☆☆。
読了日:06月28日 著者:服部 文祥

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