これまでのランニングレボリューションシリーズでは、
おもに「どこにどう着地すれば効率的か」という視点で、
効率的なランニングフォームを探してきた。






簡単にいうと、うまく着地すればそれ以降余計なチカラは
使わずに走れるっていうもの。

見た人は知ってると思うが、自分は極端に脚が細い。
オトコとしては頼りない限りだが、マラソンでは結構有利。
脚を動かすのに余計なチカラが要らないからだ。
だからピッチ走法が好きだ。
着地さえ無駄がなければ後はピッチが落ちないことだけ気を付けていつも走ってる。
昨シーズンはこれ一本で勝負(笑)だった。

ピッチを高く保つには、脚の動きをとにかくコンパクトにすること。
例えば、足はできるだけ地面に近いところを通す。
無駄に足を高く上げない。膝も上げない。
左右の股関節を結んだ線は、常に進行方向に対して直角を保つ。
(下図の赤い線。ちなみに緑が右脚、青が左脚)
ジェネシス1


これを真上から見るとこうなる。オレンジの矢印が進行方向。
ジェネシス2
正面からみるとこうなってる。骨盤の線は地面と平行。
ジェネシス4
真横から見るとこうだ。赤い丸が股関節。
ジェネシス6



ここで骨盤を積極的に使うイメージだとどうなるか。
前に出そうとする脚の側の股関節が前に出るように、骨盤を捻る。
右脚を前に出すときは反時計回り。
ジェネシス3

正面から見ると、前に出す側の脚を股関節から持ち上げる。
ジェネシス5
その結果、真横から見たら骨盤がねじれた分だけ、
股関節が前後・上下に移動して、その分ストライドが広がり、
前の脚の膝が高く上がる。
ジェネシス8

これって、左右の股関節を結んだ線を、
腰のあたりを中心にしてグルグル回してる感じだ。
ジェネシス9
こういう感じね。
ジェネシス10

こういう考え方もできる。
骨盤を回すことで、回さない時に比べて前の大腿骨をより早く垂直に近づけられる。
つまり、前の脚でブレーキを掛けないで済む。
よりスムーズに前の脚がカラダの真下に入っていく。
ジェネシス7


骨盤を回すように使うとこうなるっていうのは以前から気付いていたが、
普段は全くやっていないので、こんな使い方をしたらバテるんじゃないかと思ってた。
自分の走り方は、どちらかというと「プールの底でより長く息を止める」
ような走り方だから、カラダをバタバタ使うとその分酸素が消費される気がして。


ところが先日のエア柴又100kで60㎞走った時に、この走り方で試してみたら、
意外にも最後までほぼイーブンペースで走れてた。
ていうか、この走り方をすることによって脚が最後まで動き続けた。

それで「これってもしかして使えるんじゃないの?」と思い始めた。
思えば1年半くらい前にフジヤマさんに初めて会ったとき、彼は
「カラダをできるだけダイナミックにつかうんスよ」って言ってたんだが、
オレはできるだけ静かに走るのが好みだったんで正直聞き流してた。
でもあれはこういうことだったんじゃないかなあと思った。


なわけで、この2週間ずっとこの「骨盤回し」

ではなく「ジェネシス走り」で走ってんだが、
エア柴又の疲れが結構残っているにも関わらず、
カラダを積極的に使うことでそれなりのペースが作れている。





さらには!!!


腕振りをミックスするとよりカラダがダイナミックに使えることが分かったんだ。
(多分フジヤマさんの意図はこっちだと思う)



それはまた次回。

なんで「ジェネシス」なのかもまた次回。

果報は寝て待て!





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