オリンピックの女子マラソンは残念な結果だった。
特に福士選手の走り、あるいはレース前後のコメントって、
ある意味分かりやすく自分にも参考になった。
もしかしたらもっと深遠な解釈もあるのだろうが、
自分の浅薄な感想を書いてみる。



暑い中スローペースで上位陣が揺さぶる展開は
レース前から見えていたと思うんだが、
前半、福士は追うのか様子を見るのか、どっちつかずに見えた。

でも上位陣とはいっても、福士の大阪国際の22分台は今年6位。
今年一番早いのが4位に入ったツェンガの19分台。
優勝したムスゴングも、今年のロンドンマラソン(優勝)では22分台。

状態が悪かったのかとも思ったが、10㎞過ぎには追い上げたのでそうでもなかったか。
35㎞のトップ通過タイムは2時間26分ペース。
福士や上位選手の持ちタイムを見ると、暑さを考えても決して無理なペースではない。

最初から腹をくくってトップに喰らいついて行けば35㎞までは行けたのでは?
それこそ激沈上等で。そしたら何かが起きたかもしれなかった。
中途半端に走った結果、折り返しでレースが終わってしまったように見えた。




以前「メンタルが強いって」っていう更新をしたのだが、
それはカラダが悲鳴を上げても根性で頑張るみたいなことを意図して書いた。
そのときは長くなるから書かなかったが、メンタルって広い意味では3通りあると思う。

①目標達成のために立てたレースの戦略に対して、どこまで本気か
②レース中、レース展開や自分の状況を客観的に分析できるほど集中しているか
③戦略通りに進まなかったときに、新しいプランにどこまで本気で取り組むか

以前書いたメンタルは③の一種だと思う。
コンディションが整っていて、①と②が十分なら③はほとんどいらない。
それが「メンタルの強さって必要?」と書いた趣旨。

この場合だとどんなに上げ下げしても絶対トップに付いて行く、
って覚悟を決めるのが①。やってきた練習に対する自信も大きな要素だ。
自分とかだと「キロ430で押していく」とかになる。

トップがいつペースアップしそうか見逃さないとか、
自分の体調や給水タイミングの見極めを的確に出すとかは②。
仮に相手に置いて行かれたとしても、
自分がペースを保っていることが確認できれば、
それを自信にして逆転の礎にすることもできる。
点の取り合いになる他の競技とは異なる部分だ。

メンタルの要素の大半は①と②で、③は出番がないこともある。
さらに③は表情などで外から分かりやすいが、①と②は話を聞かないと分からない。
福士のどっちつかずのレース運びだけを見ていると、
①と②ができてなかった気がするが、ここでコメントに注目。

福士はスタート前は「金獲りたい」、ゴール直後は「金獲れなかった」、
でもゴール後のインタビューでは「金を目指していた」とコメントした。
「獲る」のと「目指す」ではずいぶん違う。
頭の中では最初から「目指す」だったけどリップサービスで「獲る」と言ったんでは?
この人にはどうしてもこういう軽さがつきまとうんだよな~。初マラソンとか。ちょっとノリが倖田來未に似てる(笑)

「獲る」ならばライバルの存在も踏まえてどうすれば勝てるかを具体的に考える。
「目指す」になったとたん、「できるだけ頑張ろう」って精神論になる。
①が曖昧だからレース中も集中を欠き、気付いたらどっちつかずになり、
トップから注意がそれて、あわてて追いかける展開になったんではないか。
この状況では、根性だけで追いかけても金メダルは獲れない。

本当に強いアスリートって、こういった言葉に対するこだわりが強い。
それはやっぱり言葉で自分の状況が伝わることを知っているからだと思う。
有言実行か不言実行かはどっちでもいいけど、発言と行動は一致していてほしい。
強いマラソンの復活のためには、こういうメンタル強化も大事なんではないだろうか。




あえてもう一つの可能性を言うと、
20㎞手前の写真で福士だけが大汗をかいていた(ように見えた)。
あのキャップかぶってたし、暑熱馴化できてなかったのかも。
そもそもあのキャップかぶった時点で、気持ちで負けてた気もする。
日本の二人だけだったし。





陸上マニアでもなんでもないのに、こんな恐れ多い更新をしてしまいました。
見かけても石は投げないで・・・・

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
 にほんブログ村

福士は本当は、松:金メダル、竹:入賞、梅:2時間半切り、だったんじゃないか!?(笑)