昨日4月13日、久々のロングライドへ。目的地は犬吠埼。妻が5時半起きして作ってくれた朝食を摂り、自宅を6:15に出発。気温は9℃で3月に逆戻りだ。ウェアも上下冬物、但し中はTシャツ、手袋は春物だが、かなり寒い。体が温まるまでしばらくの辛抱だ。
千葉みなとまではいつものコースを行く。そこから左に折れ、51号線方面へ。51号線が16号線と直結している関係で、この合流は意外と非効率。出発から2時間が経過し、小腹が空いたのでコンビニでカスタード入りのスポンジケーキ的な物を食する。どうもライドのときは和食よりも洋食のほうがよさそうだ。そして県道22号線を八街方面へ。ここまではゆるやかな登りだ。この辺りで出発してからちょうど50km。
22号線に入ったとたん風景は畑に囲まれ一気に田舎のそれに。人口密度も低そう。交通量は本当に少ない。大型車もいないので、極めて走りやすい。市原方面とはまた違った地勢だ。八街は「やちまた」と読む。「八つ」のが「ちまた」である。だからなんということではないのだが。
八街を過ぎると道は芝山付近の丘陵地帯へ。そこそこのアップダウンがすでに70km走ってきた脚にこたえる。道は相変わらず走りやすい。この辺りに来ると、畑よりも田が多くなる。

丘陵地帯を抜けると、九十九里沿いの平坦な道へ。出発から4時間経過。ここでまたコンビニで冷凍みかん「むかん(剥かん?)」を食す。

見た目は麗しいのだが、食べてみると甘みが感じられず物足りない。オレンジジュースにすべきだったが、それほど空腹を感じているわけでもなかったので、そのまま出発する。遥か遠くに、銚子あたりの丘陵地帯が見えてくる。残り20kmでまた登りが始まる。
この辺りで体調に異変を感じる。なんだか手足にしっかり力が入らず、震えもある。ハンガーノックの典型的な症状だ。さっきの「むかん」はやはり効果がなかったようだ。とりあえず行ける所まで行こうと思いつつ、かなりまずい状態に。脚がまったく動かない。そしてついにそれほどでもない登りに差し掛かったところでコースアウト。止まったとたんに頭がくらくらしたので自転車を放り出し、歩道に寝転がる。ツールボックスに非常用に入れてあったSOYJOYを口に押し込む。10分ほど休んだところで、ふと前をみるとなんとラブホテルのまん前。こんなところで寝転がっている奴、いったい何だ?!
気持ちはまったく盛り上がらないが、こうしているわけにもいかないのでノロノロと走り始める。ここでは、帰りは完全に輪行する気になっている。もう90km走っているんだから十分でしょ。しかし不思議なもので、今食べたSOYJOYがだんだん体に回ってくる。なんだか上り坂も頑張れるようになってきた。そして道は海沿いの丘陵地帯へ。どうやら屏風ヶ浦の上まで来たらしい。遠くの海中に風力発電機が立っているのが見える。(この写真を撮り損ねた!)気持ちはいいのだが、アップダウンはかなり激しい。この辺りの地形は海岸段丘ではなく、特定の層からの湧水が崖を作ったらしいので、上部も結構侵食作用で段があるようだ。
なんとか頑張って、外川港までたどり着く。ここは太平洋に出て行く釣り船の基地になっているところで、港の周りにおいしそうな食堂がいくつか見える。もっとも有名なのは「犬若食堂」だがちょっと入りづらいので「見晴」に入る。よく知らないで入ったのだが、日替り定食はイワシフライと刺身盛り。これが1,050円とかなりお得感ありだった。お客さんもひっきりなしに出入りしている。地元の人も多い。再訪したくなる店だ。
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ここでお腹一杯になったら何だか人心地がついてきて、もう少しだけ頑張ってみようという気になる。とりあえず本日の目的地である犬吠崎に向かう。外川から犬吠崎は目と鼻の先である。途中、道から海越しに犬吠崎の灯台が見え、とりあえず写真を撮る。これで何だか満足してしまい、灯台そのものには立ち寄らず、銚子市内を目指す。この時点では、お腹も膨れて脚も回復してきたので、銚子から輪行する気が6割くらいまで下がってきた。

銚子市内でのお目当ては銚子電鉄グッズ。とりあえず銚子駅に立ち寄る。ここで13時。銚子電鉄はかなり経営がやばく、いろんな番組でキャンペーン的に支援もうたわれているが、駅の様子を見る限りでは爆発力に欠けるようだ。こういった小規模鉄道では駅舎も”萌え”アイテムなのだが。ホームにはJRの改札を通り抜けて行くようだ。
駅のコンビニに銚子電鉄の濡れ煎餅が売っていたのでお土産に二つ買う。ついでに銚子をイメージした目刺しのキーホルダーも。キモかわいいという奴か。

そしてそろそろ輪行するのか自走して帰るのか、決めるべきときが来た。ここでのポイントは、帰りの道のりのつらさを埋め合わせるほどに早く帰れるのかどうか。13:30の電車に乗ると家に着くのはなんと16時。2時間半もかかるのだ。残りはほぼ100kmなので順調に行けば5時間。せっかく100km走行距離を稼げるチャンスを放棄してまで2時間半電車に乗りたいか・・・ 答えは乗りたくない、と出た。さあ、歯を食いしばって帰ろう。
帰りの道のりは比較的順調。ただし予想通りというか、地図通りというか、海岸沿いから内陸に入るとそれなりにアップダウンのある道が続くのであった。文字通り歯を食いしばりながらいくつかの上り下りをこなしていき、ようやく八街まで戻ってきた。ここまでくれば国道51号線に再合流すれば千葉市街はすぐである。しかしここで悲劇が待っていた。
51号線はそれなりに道幅があり、路側帯も走りやすいのだが、土曜日の夕方は結構混んでいる。この日も大型ダンプが並んで信号待ちをしている箇所がいくつかあった。普段であれば、信号待ちの列の前には無理に出ないようにしていたのだが、やはりハンガーノックの影響が残っていたのか、この時点ですでに180km走った疲れが出ていたのか、何を血迷ったのか歩道に乗り上げてこの列をかわそうとしてしまったのである。無念!
予想外に歩道と車道の段差は大きく、恐らく5cm程度。通常ならば乗り上げることなど思いもしない段差なのだが、20km/hくらいスピードが出ている状態で思い切り歩道に乗り上げようとしてしまった。当然のことながら前輪は歩道にはじかれ、体重も歩道側に掛けてしまっているため「あ、ヤバい!」と思ったときには修復不可能なまでにバランスを崩していた。当然車道側にはダンプがいるので大きく回避運動も取れず、ただ救いはバランスを回復させようとして急いでビンディングを外したことだった。
足を着こうとしたが果たせず、そのまま自転車を飛び越える形で歩道に着地。もっと高級な自転車だと、みんな体を挺して自転車を守るらしいですが、そこは自分の体を優先しました。しかし人間は急には止まれない。そのままヘッドスライディングしそうになるところを、とっさに受身を取り、一回転して立ち上がった。一瞬「腕の一本くらい折れたかも?!」と思ったくらいの衝撃。膝、肘、肩に痛みが走る。痛みをこらえるように立ち上がるが、痛くてじっとしていられない。自転車は?と見ると幸い歩道に上に横たわっている。ぱっと見は不自然に曲がっている箇所は無いように見える。
改めて自分の体は、と見てみると、特にぶつけた膝が痛い。よく見るとジャージが破れて、膝が血に染まっている。Oh!No!とこういうときだけ外人になりきり、じっと傷口を眺める。結構出血している。とその時、視線を感じて顔を上げると、渋滞に並んでいる車の中からこちらを観察する人多数。うーん、あまりに見事な俺の受身を見て、みんな驚いたか!? 驚いたのは間違いないが、そりゃあ歩道で前転している人がいたら驚くだろうよ・・・
その目線をかわして歩道から外れてしばしうずくまる。体の中から怒りがこみ上げる。あー、ほんとつまんないことやっちまった!膝を屈伸してみるが、なんとか自転車には少しは乗れそうだ。とりあえずこの傷口の処理をできる場所を探す。公園のトイレの手洗いか、コンビニのトイレか・・・。5分ほど走ったところにコンビニ発見!「塗る絆創膏」とやらを購入し、そのままトイレへ。洗面所に膝を突っ込んで流水でガシガシ洗う。ちょっと深くえぐれているところはあるものの、異物は入っていない様子。塗る絆創膏を塗って様子を見るが、出血は止まったようだ。時間は4時半。千葉市街まではあと20km。輪行するにしても、できれば京葉線のほうが乗換えがなくてよい。とすると蘇我か千葉みなと。あと1時間なんとか頑張って漕ぐことにする。

そして結局海浜幕張まで這うようにして戻ってくる。こんな状況ではじめての輪行にチャレンジすることになるとは。一度家で練習はしているものの、うまくできるかどうかわからない。とりあえず前輪を外しベルクロでフレームに留める。そして袋をかぶせるがなかなか後輪がじゃまになってファスナーがしまらない。やむなく先にファスナーを閉めてホイールの回転で袋を後輪にかぶせていく。うまくいった。と、担ぐためのストラップをハンドル・ダウンチューブに着けるのを忘れている。やむなくサドルポストを持ってエレベータに乗る。そのまま改札へ。
あと2分で東京行きが発車だが膝も痛いので落ち着いてホームを歩く。そして先頭車両へ。ありがたいことにガラガラに空いている。運転席の後ろに自転車を置き、自分はシートに座り込む。やれやれ、これで本日のライドは終了。ちょうど200km、大変な一日だった。