自転車の正しい乗り方、知っていますか?

あなたは自転車の「正しい乗り方」を知っていますか。誰もが乗れる簡単な乗り物と思われている自転車ですが、乗り方次第で、体を壊す凶器になることもあるのです。逆に正しく乗れば、姿勢もよくなる、強い心臓がつくれる、無理なく筋トレにもなる、いいことずくめの乗り物です。本書は、ママチャリからMTB、ロードバイクまで、全ての自転車乗りのための、日本で最初の教科書です。
著者は、日本で唯一の常設自転車学校「やまめの学校」を安曇野で開設する、プロライダーです。著者の提唱する「やまめ乗り」は、従来の常識を覆す「より楽に、より速く、より安全な」乗り方として自転車マスコミで話題騒然。意外と知られていない「自転車の正しい乗り方」を豊富なイラストとともに分かりやすく解説します。


自転車の教科書自転車の教科書
(2013/07/05)
堂城賢

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ついに読んでしまった、「ヤマメの学校」の教科書。先日鴨川シーワールドに行った時、シャチの時間待ちをしていて暇だったので、kindleでつい買ってしまった。で、感想はというと、



確かにためになることが幾つも書いてある。自転車を操るということがどういうことか、非常によくわかる。
一方で、自転車を早く走らせたい人がどうすればいいか、方法論は書いてあるのだが、それが何に役に立つのか、わかりにくい。

後書きで本人も書いておられるが、ヤマメの学校で教えていることを文章にするのがこんなに難しいとは思っていなかったそうだ。そりゃあそうだ。内容が正しいかどうかと、読み手に言いたいことが伝わるかどうかは別次元の問題だ。でももう少し工夫すればよくなりそうなところもある。

例えば「ケンケン」。ケンケンと言われてもとっさには何のことかわからない。でも作者はケンケンで通じると思い込んでドンドン先に進めてしまう。ずっと読んで行くと、やっとイラストが出てきて、片足をペダルに掛けてもう一方の足で地面を蹴って進むことだと分かる。

カーブで外脚荷重はダメ、というのもわかりにくい。外脚荷重すると自転車が寝ないので曲がれないのか、外脚荷重しても内側の手にも荷重すれば曲がれるのか、はたまたリーンアウトにしろと言っているのか。

そして最大の争点、オジギ乗り。腰を丸めることがいけないのか。作者はどうも重心のことを言っているようなのだが、一方で骨盤を立てるのは大腿部に力を入れやすくするためという説が世の中にはあるし私も同感なのだがそこはどうするのか。作者は骨盤を立てろ!ということを否定したいみたいなのだが、読者だって格好だけ真似るつもりはない。格好だけでも真似しろ、みたいなことを言っている本もあるが(笑

おそらく世間で言われている自転車の乗り方で、作者が感覚的に間違っている、と思ったことをそのまま理論立てられずに本にしてしまったような印象なのだ。既存の理論憎しでは、読者には理解できない。少なくとも私のようなビギナーには。

色々書いたのだが、実は私も結果的にはヤマメ乗りに近いです。というのは、乗れば乗るほど前に重心がある方が楽なのだ。多分、大腿四頭筋ではなく大臀筋を使おうと意識しているせいなのだと思うが、重心が後ろだとどうしても脚を突っ張る乗り方になる。同じサドル位置だと、腰を丸めるよりも、伸ばして頭の位置を前に持って行った方が大臀筋を使いやすいです。

こないだの日曜日、本当に久々に自転車に乗ったのだが、この本のイメージで重心を前に持っていき、かつ大臀筋でしっかり踏むと、お尻が全く痛くなかった。首の角度も楽かも。このポジションでずっと乗っていれば、必要な筋肉が正しく鍛えられていく感じがする。

それから、ダンシングの時に、立っている脚と反対の手に荷重しないと安定しない、力は1時から3時しか入れてはいけない、というのは非常に参考になった。長い距離をダンシングしても平気になった。今日はダンシングだけで水元公園を一周してきたほどだ(笑

教えようとしていること自体は素晴らしい内容のような気がするので、将来に期待して☆☆☆。

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