残念ながら金メダルを逃した吉田沙保里。
あんなに申し訳ないって謝って、もう見てられない。
今回が銀だからってこれまでの偉業が何ら損なわれることはないって、
人間なんだからたまには負けることだってあるんだよって、
カラダを張って伝えたい。
こんな感じで。
右手がちゃんとマットをたたいてる(笑)
☆☆
今日は大阪からりょうたさんをお迎えしての歓迎会。
お土産ありがとうございました。
りょうたさん、こんな人だった。
クレームは受け付けません(笑)
☆☆
久々のドッカン(読書感想)更新。
みなさんは「LAコンフィデンシャル」っていう映画をご存じだろうか。
ケビンスペイシー、ラッセルクロウ、キムベイシンガーなどのオールスターキャストで
いまや名作の誉れ高い。あいにく「タイタニック」のせいでオスカーは逃したが。
原作はジェイムズエルロイの「LAコンフィデンシャル」。
LA四部作と言われる作品群の第三作だ。
(1作目「ブラックダリア」、2作目「ビッグノーウェア」、4作目「ホワイトジャズ」)
「グレートギャツビー」のフィッツジェラルドとおなじく退廃ムードが漂うが、
エルロイはそこにさらに暴力を加える。しかも強烈に。
数年前、この2作目までは一度読んだことがあったんだが、
今度この4部作の前時代に位置するシリーズがまた始まった。
図書館で順番待ちの時間を利用して、予習のために改めて4作通して読んでみた。
1作目では近しいものの犯罪を覆い隠すために消えていく警官、
2作目では悪の黒幕に自らの本性を暴かれて滅びる警官たち、
3作目では反発しあいながらも巨悪に力を合わせてたちむかう警官たち、
4作目ではついに巨悪に鉄槌を加える悪徳警官。
時代が第二次大戦直後からベトナム戦争直前までの、
アメリカが冷戦におびえながらも平和を享受した頃が背景であり、
作中では悪者も悪玉も(善玉はいない)、どこか享楽的で
あっけらかんとしている。
特に巨悪の存在が一作ごとに明らかになっていくことで、
読み手に何ともまがまがしい毒を浴びせてくるのがたまらない。
究極のピカレスク物である。
ちなみにこれに続く「アメリカンタブロイド」「アメリカンデストリップ」
「アンダーワールドUSA」っていう3部作がある。
これはケネディ大統領、ケネディ司法長官、キング牧師の暗殺、
ウォーターゲイトなどアメリカのドロドロ暗部を掘り起こしている。
読み終わった後の不快感は格別だ。
なお、もし読むなら登場人物をいちいちメモすることをお勧めする。
登場人物は各作品とも最初の100ページで30人は下らない。
ちなみに4作通して読むと2800ページ強。登場人物は多分200人以上。
自分はこのように、ポストイットにいちいち初めての登場ページとともに記録しておいた。
こうしておかないと、先々なにかの拍子に何の遠慮もなく
以前の登場人物が登場したり、あるいは登場人物の話に名前が登場したりする。
しかもそれが重用だったりする。
そんな苦労はあっても、とにかくエルロイは読ませる。
ぬるいサスペンスとか読んでいられなくなる。
だれも信用しちゃいけない、誰が裏切るかもわからない。
例え裁判官だって、神父だって、心に暗い場所を隠しているのだ。
にほんブログ村
もっとアメリカの暴力と退廃を読みたければ、
もう一人お勧めなのはコーマックマッカーシー。
映画「ノーカントリー」の原作「血と暴力の国」とかもうたまらん。
父と息子の狂おしいまでの愛情を描いた「ザ・ロード」。
アメリカの小説ではこれが最高傑作だと思います。
あんなに申し訳ないって謝って、もう見てられない。
今回が銀だからってこれまでの偉業が何ら損なわれることはないって、
人間なんだからたまには負けることだってあるんだよって、
カラダを張って伝えたい。
こんな感じで。
右手がちゃんとマットをたたいてる(笑)
☆☆
今日は大阪からりょうたさんをお迎えしての歓迎会。
お土産ありがとうございました。
りょうたさん、こんな人だった。
クレームは受け付けません(笑)
☆☆
久々のドッカン(読書感想)更新。
みなさんは「LAコンフィデンシャル」っていう映画をご存じだろうか。
ケビンスペイシー、ラッセルクロウ、キムベイシンガーなどのオールスターキャストで
いまや名作の誉れ高い。あいにく「タイタニック」のせいでオスカーは逃したが。
原作はジェイムズエルロイの「LAコンフィデンシャル」。
LA四部作と言われる作品群の第三作だ。
(1作目「ブラックダリア」、2作目「ビッグノーウェア」、4作目「ホワイトジャズ」)
「グレートギャツビー」のフィッツジェラルドとおなじく退廃ムードが漂うが、
エルロイはそこにさらに暴力を加える。しかも強烈に。
数年前、この2作目までは一度読んだことがあったんだが、
今度この4部作の前時代に位置するシリーズがまた始まった。
図書館で順番待ちの時間を利用して、予習のために改めて4作通して読んでみた。
1作目では近しいものの犯罪を覆い隠すために消えていく警官、
2作目では悪の黒幕に自らの本性を暴かれて滅びる警官たち、
3作目では反発しあいながらも巨悪に力を合わせてたちむかう警官たち、
4作目ではついに巨悪に鉄槌を加える悪徳警官。
時代が第二次大戦直後からベトナム戦争直前までの、
アメリカが冷戦におびえながらも平和を享受した頃が背景であり、
作中では悪者も悪玉も(善玉はいない)、どこか享楽的で
あっけらかんとしている。
特に巨悪の存在が一作ごとに明らかになっていくことで、
読み手に何ともまがまがしい毒を浴びせてくるのがたまらない。
究極のピカレスク物である。
ちなみにこれに続く「アメリカンタブロイド」「アメリカンデストリップ」
「アンダーワールドUSA」っていう3部作がある。
これはケネディ大統領、ケネディ司法長官、キング牧師の暗殺、
ウォーターゲイトなどアメリカのドロドロ暗部を掘り起こしている。
読み終わった後の不快感は格別だ。
なお、もし読むなら登場人物をいちいちメモすることをお勧めする。
登場人物は各作品とも最初の100ページで30人は下らない。
ちなみに4作通して読むと2800ページ強。登場人物は多分200人以上。
自分はこのように、ポストイットにいちいち初めての登場ページとともに記録しておいた。
こうしておかないと、先々なにかの拍子に何の遠慮もなく
以前の登場人物が登場したり、あるいは登場人物の話に名前が登場したりする。
しかもそれが重用だったりする。
そんな苦労はあっても、とにかくエルロイは読ませる。
ぬるいサスペンスとか読んでいられなくなる。
だれも信用しちゃいけない、誰が裏切るかもわからない。
例え裁判官だって、神父だって、心に暗い場所を隠しているのだ。
にほんブログ村
もっとアメリカの暴力と退廃を読みたければ、
もう一人お勧めなのはコーマックマッカーシー。
映画「ノーカントリー」の原作「血と暴力の国」とかもうたまらん。
父と息子の狂おしいまでの愛情を描いた「ザ・ロード」。
アメリカの小説ではこれが最高傑作だと思います。