さて、胸やけに苦しみながら33kmを通過したYoshi-T。30kmの通過時間が目標であるキロ5分ペースから3:36遅れの2時間33分36秒だった。ここからジリジリと目標に対しては遅れていき、35kmでは3時間1分強と6分以上の遅れになっていた。平坦とはいえ、まだ若干の上り下りが残っていてボディブローのように効いてくる。走りながらblogに色々目標とか書いたことが頭をかすめる。「3時間半は絶対切れるみたいに書いたよな・・・」「せめて3時間40分は切りたいな」こういう時の歯止めにするためにも、有限実行を心がけているのだが(笑)しかし身体は言うことを聞いてくれない。脚に乳酸が溜まりつつあるのがわかる。
遅れを10分以内にとどめるためには、残る7kmをキロ5分30以内でこなさないと無理だ。そう思ったとたんにペースが落ちる。脚が重い!! 往路にはなんとも思わなかった小さな起伏が山のように感じる。37kmのラップは平地最悪の5:52。残り5km強をほとんどキロ5分でこなさないと無理だ。頑張って残っているSAVASを飲む。この時点で3時間40分はあきらめたが、SAVASのお陰かペースは若干持ち直した。しかし苦しい走りが続く。おまけにここまでなんとも無かった左の脹脛靭帯が突然痛み出す。一旦立ち止まって屈伸運動をする。そしてまた走り出す。実は過去に5回ほど走ったフルマラソンでは明確に目標設定をして臨んだことがなかった。記録を意識しながら走るのがこんなにしんどいとは!! でも自分で決めたからこそやめられない。
ところが不思議なことに残り3キロの表示が出たところでなぜか時間は3時間23分。ん? 急にペースアップした? あるいは距離表示がおかしいのか。5分30ペースに戻すのはきついが、やるしかない!ここから般若のような形相で(想像)上半身をしっかり振って、使える筋肉は全部使って走り出す。40kmの表示は無いが、計測装置があったのでそれと知れる。そして残り2kmで経過時間は3時間29分。いつの間にか膝の痛みは消えている。41kmは5分20秒台まで戻す。ところが残り1kmの表示が出ない! そのまま走り続けるが、FINISH地点がわからない! ここで正直力尽きたが、多分ここで緩めると残り1kmに10分くらい掛かりそうだ。歯を食いしばってペースダウンを避ける。
下のラップを見ると、わずかだが40キロを過ぎてからの踏ん張りがお分かりいただけるかと思う。
競技場前の橋が見えてきた。もしやスタート地点がゴールか?と思ったが、競技場内に戻ってからがFINISHのようだ。そして競技場内に左折してゲートにゴール!! 手元のネットタイムは3時間41分7秒!! あー、かっこ悪い!!
ちなみにガーミンのGPSでの距離はこの時点で42.586km(笑 400mも長い。そんなことを考える暇もなく、目が回ってゴール地点の物陰に倒れこむ。マジで気持ち悪い! 係員のおじさんが優しく声を掛けてくれるが「大丈夫です」と言うのがやっと。そのまま数分間その場に横たわる。しかしこれではいかん! 何とか立ち上がってゴール後の給水に向かう。
ここでは水やら熱い麦茶やら常温の麦茶やらが配給される。熱い麦茶がありがたい。這うようにしながら完走賞の配布地点に向かう。ここで初めて公式タイムを確認。3時間41分10秒! あー、この瞬間に私の若潮マラソンチャレンジが終了だ。同時に次のレースへのチャレンジが始まる。その時、表彰式の呼び出しが掛かる。
「60歳から69歳の部、1位、××○子さん」
おっ、女性だ。
「時間、2時間59分××秒」
ウオー!! 会場がどよめく。60代でサブスリーとは!!
あるいは自分の記録への失笑(笑)
せっかくなので、会場でスマホのシャッターを押してくれる暇そうな人を探す。できれば若くてきれいな女性がいい。こういうときなら声を掛けても拒否られないはずだから(笑 しかし若くてきれいには若干隔たりのある人たちしかおらず、すごすごと荷物の場所まで戻る。でもそこにたまたまこの運動公園の職員の方がいたので写真を撮ってもらう。モザイクだけど結構いい顔(^^ そしてさっさと着替えてまたシャトルバスで館山駅に戻ることにする。帰りのバスはほとんど待たずに乗れた。駅には14時過ぎについた。
館山駅では15:15発の特急さざなみ10号の切符を求める人の長蛇の列が。幸いにも私は事前に予約していたので、並ぶことなく乗ることができた。そして車内ではこれ。ま一応自分へのごほうびですよ。まあ今日の走りが褒美に値するのかという話はありますけどね。それに胸焼けしてるくせにビールなんか飲めるのか、というご意見もあるかと思いますが、リバースしてから3時間経ってますからね。そんなわけで缶ビール2本でいい気持ちになりながら帰途に着いたのでした。
さて、まずはこのレースで3時間半を切るチャンスが本当にあったのかを考えてみたい。参考になるのは1月12日の松戸七草マラソンおよび正月の30km走。松戸の20km通過タイムは1時間33分21秒。この日の20km通過タイムは1時間39分58秒。松戸の時もかなりのアップダウンがあり、累計獲得標高は200m。この日の若潮のコースの累計標高は300m。距離との比較で言えば松戸のほうが厳しい。しかも若潮の登りは大半が20km過ぎだ。従って普段の調子であればこのタイムでは余裕があったと考えて差し支えなく、残り22kmで今回ほど失速はしなくても済んだのではないか。
30km走の時のゴールタイムは2時間33分9秒だった。それなりに厳しかったものの、この日の30km地点での疲労度合いとは比べ物にならないくらい余裕があった。ちなみにこの日の30kmの通過タイムは2時間33分36秒。やはり今日は20km地点までで消耗しきっていた感じがする。あと可能性があるとすれば風だ。10kmから15kmあたりまでの風は相応に強かった。でも練習ではもっと厳しいときもあったが、今日ほどには消耗しなかった気がする。
そうなってくるとやはり胸焼けによる体調不良、消化系の不全は大きな要因だったと考えられる。では前半スムーズに例えば予定通り1時間36分くらいで来たとして、後半のスピードダウンはありえなかったのか? もし折り返しで4分のマージンが得られていたら、後半が今日と同じペースだとしても3時間37分。ここまでならば予想可能というのが今日のところの結論だ。それだけのペースなら後半はもっと速かったかもしれないが、それはあくまで想像の世界。やはり若潮マラソンのコースは厳しいのだ。あれほど練習したのにこの結果か、とも思ったが、あれほど練習したからこそ、体調が悪くてもこの結果が出せたのだ。
明日からの練習だが、今回の反省を踏まえるとスピードよりも持久力に力点を置くべきと考えられる。そうするとやるべき練習はロング走。特に今回一度もやらなかった35km以上のロング走を4回ぐらいはやりたい。そしてクロストレーニングで1回くらいは自転車の100km走もやっておきたい。山登りはなし。ちなみにこの記事を書いている月曜日は、ありえないくらい脚が筋肉痛だ。これはやはり残り3kmの頑張りが効いているものと思われる。そういえば普段の練習では筋肉痛になることなど絶えてない。そのくらい追い込まないといけないのではないかと深く反省したのであった。
遅れを10分以内にとどめるためには、残る7kmをキロ5分30以内でこなさないと無理だ。そう思ったとたんにペースが落ちる。脚が重い!! 往路にはなんとも思わなかった小さな起伏が山のように感じる。37kmのラップは平地最悪の5:52。残り5km強をほとんどキロ5分でこなさないと無理だ。頑張って残っているSAVASを飲む。この時点で3時間40分はあきらめたが、SAVASのお陰かペースは若干持ち直した。しかし苦しい走りが続く。おまけにここまでなんとも無かった左の脹脛靭帯が突然痛み出す。一旦立ち止まって屈伸運動をする。そしてまた走り出す。実は過去に5回ほど走ったフルマラソンでは明確に目標設定をして臨んだことがなかった。記録を意識しながら走るのがこんなにしんどいとは!! でも自分で決めたからこそやめられない。
ところが不思議なことに残り3キロの表示が出たところでなぜか時間は3時間23分。ん? 急にペースアップした? あるいは距離表示がおかしいのか。5分30ペースに戻すのはきついが、やるしかない!ここから般若のような形相で(想像)上半身をしっかり振って、使える筋肉は全部使って走り出す。40kmの表示は無いが、計測装置があったのでそれと知れる。そして残り2kmで経過時間は3時間29分。いつの間にか膝の痛みは消えている。41kmは5分20秒台まで戻す。ところが残り1kmの表示が出ない! そのまま走り続けるが、FINISH地点がわからない! ここで正直力尽きたが、多分ここで緩めると残り1kmに10分くらい掛かりそうだ。歯を食いしばってペースダウンを避ける。
下のラップを見ると、わずかだが40キロを過ぎてからの踏ん張りがお分かりいただけるかと思う。
競技場前の橋が見えてきた。もしやスタート地点がゴールか?と思ったが、競技場内に戻ってからがFINISHのようだ。そして競技場内に左折してゲートにゴール!! 手元のネットタイムは3時間41分7秒!! あー、かっこ悪い!!
ちなみにガーミンのGPSでの距離はこの時点で42.586km(笑 400mも長い。そんなことを考える暇もなく、目が回ってゴール地点の物陰に倒れこむ。マジで気持ち悪い! 係員のおじさんが優しく声を掛けてくれるが「大丈夫です」と言うのがやっと。そのまま数分間その場に横たわる。しかしこれではいかん! 何とか立ち上がってゴール後の給水に向かう。
ここでは水やら熱い麦茶やら常温の麦茶やらが配給される。熱い麦茶がありがたい。這うようにしながら完走賞の配布地点に向かう。ここで初めて公式タイムを確認。3時間41分10秒! あー、この瞬間に私の若潮マラソンチャレンジが終了だ。同時に次のレースへのチャレンジが始まる。その時、表彰式の呼び出しが掛かる。
「60歳から69歳の部、1位、××○子さん」
おっ、女性だ。
「時間、2時間59分××秒」
ウオー!! 会場がどよめく。60代でサブスリーとは!!
あるいは自分の記録への失笑(笑)
せっかくなので、会場でスマホのシャッターを押してくれる暇そうな人を探す。できれば若くてきれいな女性がいい。こういうときなら声を掛けても拒否られないはずだから(笑 しかし若くてきれいには若干隔たりのある人たちしかおらず、すごすごと荷物の場所まで戻る。でもそこにたまたまこの運動公園の職員の方がいたので写真を撮ってもらう。モザイクだけど結構いい顔(^^ そしてさっさと着替えてまたシャトルバスで館山駅に戻ることにする。帰りのバスはほとんど待たずに乗れた。駅には14時過ぎについた。
館山駅では15:15発の特急さざなみ10号の切符を求める人の長蛇の列が。幸いにも私は事前に予約していたので、並ぶことなく乗ることができた。そして車内ではこれ。ま一応自分へのごほうびですよ。まあ今日の走りが褒美に値するのかという話はありますけどね。それに胸焼けしてるくせにビールなんか飲めるのか、というご意見もあるかと思いますが、リバースしてから3時間経ってますからね。そんなわけで缶ビール2本でいい気持ちになりながら帰途に着いたのでした。
さて、まずはこのレースで3時間半を切るチャンスが本当にあったのかを考えてみたい。参考になるのは1月12日の松戸七草マラソンおよび正月の30km走。松戸の20km通過タイムは1時間33分21秒。この日の20km通過タイムは1時間39分58秒。松戸の時もかなりのアップダウンがあり、累計獲得標高は200m。この日の若潮のコースの累計標高は300m。距離との比較で言えば松戸のほうが厳しい。しかも若潮の登りは大半が20km過ぎだ。従って普段の調子であればこのタイムでは余裕があったと考えて差し支えなく、残り22kmで今回ほど失速はしなくても済んだのではないか。
30km走の時のゴールタイムは2時間33分9秒だった。それなりに厳しかったものの、この日の30km地点での疲労度合いとは比べ物にならないくらい余裕があった。ちなみにこの日の30kmの通過タイムは2時間33分36秒。やはり今日は20km地点までで消耗しきっていた感じがする。あと可能性があるとすれば風だ。10kmから15kmあたりまでの風は相応に強かった。でも練習ではもっと厳しいときもあったが、今日ほどには消耗しなかった気がする。
そうなってくるとやはり胸焼けによる体調不良、消化系の不全は大きな要因だったと考えられる。では前半スムーズに例えば予定通り1時間36分くらいで来たとして、後半のスピードダウンはありえなかったのか? もし折り返しで4分のマージンが得られていたら、後半が今日と同じペースだとしても3時間37分。ここまでならば予想可能というのが今日のところの結論だ。それだけのペースなら後半はもっと速かったかもしれないが、それはあくまで想像の世界。やはり若潮マラソンのコースは厳しいのだ。あれほど練習したのにこの結果か、とも思ったが、あれほど練習したからこそ、体調が悪くてもこの結果が出せたのだ。
明日からの練習だが、今回の反省を踏まえるとスピードよりも持久力に力点を置くべきと考えられる。そうするとやるべき練習はロング走。特に今回一度もやらなかった35km以上のロング走を4回ぐらいはやりたい。そしてクロストレーニングで1回くらいは自転車の100km走もやっておきたい。山登りはなし。ちなみにこの記事を書いている月曜日は、ありえないくらい脚が筋肉痛だ。これはやはり残り3kmの頑張りが効いているものと思われる。そういえば普段の練習では筋肉痛になることなど絶えてない。そのくらい追い込まないといけないのではないかと深く反省したのであった。