量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

カテゴリ:●RUN&RIDE > 2014館山若潮マラソン

さて、胸やけに苦しみながら33kmを通過したYoshi-T。30kmの通過時間が目標であるキロ5分ペースから3:36遅れの2時間33分36秒だった。ここからジリジリと目標に対しては遅れていき、35kmでは3時間1分強と6分以上の遅れになっていた。平坦とはいえ、まだ若干の上り下りが残っていてボディブローのように効いてくる。走りながらblogに色々目標とか書いたことが頭をかすめる。「3時間半は絶対切れるみたいに書いたよな・・・」「せめて3時間40分は切りたいな」こういう時の歯止めにするためにも、有限実行を心がけているのだが(笑)しかし身体は言うことを聞いてくれない。脚に乳酸が溜まりつつあるのがわかる。

遅れを10分以内にとどめるためには、残る7kmをキロ5分30以内でこなさないと無理だ。そう思ったとたんにペースが落ちる。脚が重い!! 往路にはなんとも思わなかった小さな起伏が山のように感じる。37kmのラップは平地最悪の5:52。残り5km強をほとんどキロ5分でこなさないと無理だ。頑張って残っているSAVASを飲む。この時点で3時間40分はあきらめたが、SAVASのお陰かペースは若干持ち直した。しかし苦しい走りが続く。おまけにここまでなんとも無かった左の脹脛靭帯が突然痛み出す。一旦立ち止まって屈伸運動をする。そしてまた走り出す。実は過去に5回ほど走ったフルマラソンでは明確に目標設定をして臨んだことがなかった。記録を意識しながら走るのがこんなにしんどいとは!! でも自分で決めたからこそやめられない。

ところが不思議なことに残り3キロの表示が出たところでなぜか時間は3時間23分。ん? 急にペースアップした? あるいは距離表示がおかしいのか。5分30ペースに戻すのはきついが、やるしかない!ここから般若のような形相で(想像)上半身をしっかり振って、使える筋肉は全部使って走り出す。40kmの表示は無いが、計測装置があったのでそれと知れる。そして残り2kmで経過時間は3時間29分。いつの間にか膝の痛みは消えている。41kmは5分20秒台まで戻す。ところが残り1kmの表示が出ない! そのまま走り続けるが、FINISH地点がわからない! ここで正直力尽きたが、多分ここで緩めると残り1kmに10分くらい掛かりそうだ。歯を食いしばってペースダウンを避ける。

下のラップを見ると、わずかだが40キロを過ぎてからの踏ん張りがお分かりいただけるかと思う。



競技場前の橋が見えてきた。もしやスタート地点がゴールか?と思ったが、競技場内に戻ってからがFINISHのようだ。そして競技場内に左折してゲートにゴール!! 手元のネットタイムは3時間41分7秒!! あー、かっこ悪い!!
ちなみにガーミンのGPSでの距離はこの時点で42.586km(笑 400mも長い。そんなことを考える暇もなく、目が回ってゴール地点の物陰に倒れこむ。マジで気持ち悪い! 係員のおじさんが優しく声を掛けてくれるが「大丈夫です」と言うのがやっと。そのまま数分間その場に横たわる。しかしこれではいかん! 何とか立ち上がってゴール後の給水に向かう。

ここでは水やら熱い麦茶やら常温の麦茶やらが配給される。熱い麦茶がありがたい。這うようにしながら完走賞の配布地点に向かう。ここで初めて公式タイムを確認。3時間41分10秒! あー、この瞬間に私の若潮マラソンチャレンジが終了だ。同時に次のレースへのチャレンジが始まる。その時、表彰式の呼び出しが掛かる。

「60歳から69歳の部、1位、××○子さん」

おっ、女性だ。

「時間、2時間59分××秒」

ウオー!! 会場がどよめく。60代でサブスリーとは!!
あるいは自分の記録への失笑(笑)



せっかくなので、会場でスマホのシャッターを押してくれる暇そうな人を探す。できれば若くてきれいな女性がいい。こういうときなら声を掛けても拒否られないはずだから(笑 しかし若くてきれいには若干隔たりのある人たちしかおらず、すごすごと荷物の場所まで戻る。でもそこにたまたまこの運動公園の職員の方がいたので写真を撮ってもらう。モザイクだけど結構いい顔(^^ そしてさっさと着替えてまたシャトルバスで館山駅に戻ることにする。帰りのバスはほとんど待たずに乗れた。駅には14時過ぎについた。



館山駅では15:15発の特急さざなみ10号の切符を求める人の長蛇の列が。幸いにも私は事前に予約していたので、並ぶことなく乗ることができた。そして車内ではこれ。ま一応自分へのごほうびですよ。まあ今日の走りが褒美に値するのかという話はありますけどね。それに胸焼けしてるくせにビールなんか飲めるのか、というご意見もあるかと思いますが、リバースしてから3時間経ってますからね。そんなわけで缶ビール2本でいい気持ちになりながら帰途に着いたのでした。





さて、まずはこのレースで3時間半を切るチャンスが本当にあったのかを考えてみたい。参考になるのは1月12日の松戸七草マラソンおよび正月の30km走。松戸の20km通過タイムは1時間33分21秒。この日の20km通過タイムは1時間39分58秒。松戸の時もかなりのアップダウンがあり、累計獲得標高は200m。この日の若潮のコースの累計標高は300m。距離との比較で言えば松戸のほうが厳しい。しかも若潮の登りは大半が20km過ぎだ。従って普段の調子であればこのタイムでは余裕があったと考えて差し支えなく、残り22kmで今回ほど失速はしなくても済んだのではないか。

30km走の時のゴールタイムは2時間33分9秒だった。それなりに厳しかったものの、この日の30km地点での疲労度合いとは比べ物にならないくらい余裕があった。ちなみにこの日の30kmの通過タイムは2時間33分36秒。やはり今日は20km地点までで消耗しきっていた感じがする。あと可能性があるとすれば風だ。10kmから15kmあたりまでの風は相応に強かった。でも練習ではもっと厳しいときもあったが、今日ほどには消耗しなかった気がする。

そうなってくるとやはり胸焼けによる体調不良、消化系の不全は大きな要因だったと考えられる。では前半スムーズに例えば予定通り1時間36分くらいで来たとして、後半のスピードダウンはありえなかったのか? もし折り返しで4分のマージンが得られていたら、後半が今日と同じペースだとしても3時間37分。ここまでならば予想可能というのが今日のところの結論だ。それだけのペースなら後半はもっと速かったかもしれないが、それはあくまで想像の世界。やはり若潮マラソンのコースは厳しいのだ。あれほど練習したのにこの結果か、とも思ったが、あれほど練習したからこそ、体調が悪くてもこの結果が出せたのだ。

明日からの練習だが、今回の反省を踏まえるとスピードよりも持久力に力点を置くべきと考えられる。そうするとやるべき練習はロング走。特に今回一度もやらなかった35km以上のロング走を4回ぐらいはやりたい。そしてクロストレーニングで1回くらいは自転車の100km走もやっておきたい。山登りはなし。ちなみにこの記事を書いている月曜日は、ありえないくらい脚が筋肉痛だ。これはやはり残り3kmの頑張りが効いているものと思われる。そういえば普段の練習では筋肉痛になることなど絶えてない。そのくらい追い込まないといけないのではないかと深く反省したのであった。

左の脹脛靭帯が今になって痛いYoshi-Tである。昨日お伝えした通り胸焼け→リバースが原因で力が出しきれなかったと思い込んでるのだが、レースの経過も含め悔やむべきなのかそれとも今の実力なのか、振り返ってみたいと思う。

前日受付から帰宅し、夕食は妻特製の塩にんにく鍋。鶏ガラスープの素にニンニク、生姜、塩で味付けしたスープに、豚しゃぶ肉、ニラ、キャベツ、油揚げ、キノコ類を具にしている。とにかく食欲が増すのでご飯が一杯食べられる。調子に乗って4杯もお代わりしてしまった。これで動けないくらいに満腹に。そして22時に就寝。ちなみにこの時点で翌日の現地天気予報は朝9時まで雨。その後は晴れだが風は南西の風9m~5m。気温は朝は10度前後。正午ごろは15度くらいまで上がるようだ。これを見て、アンダーウェアの上は長袖ではなく半袖のTシャツを着ることにする。



そして当日の朝、5時に起床。5時半には朝食を食べ終え、トイレへ♪ いつになくスムーズな朝だ。6時に妻と珍しく早起きしてきた息子に見送られ、まだバスは動いてないので徒歩で駅へ向かう。途中のコンビニで、オニギリ1個、500mlと350mlのお茶を買う。350mlはベルトポーチ携行用だ。もちろんエイドステーションはあるのだが、自分のペースで補給したくなることもあると考えてのことだ。

京葉線で蘇我まで行き、そこから本大会専用の臨時列車、特急さざなみ81号に乗車。乗客は全員大会参加者だ。戦いを前に車内は静かだ。せっかくなので車内のトイレへ。列も数人ですぐに個室へ。これで万全だ。好記録へ期待が高まる。そのあとレース2時間前のタイミングでオニギリをほおばる。しかしなぜか喉に入っていかない。緊張のせいか!? 空は重たい雲があるが徐々に晴れてきている様子。



館山には8:15に到着したが、ホームの階段が狭いのと、会場までのシャトルバスに長蛇の列のため、会場についたのは結局8:50くらい。前日受付しておいて良かった。でもバスの列に並んでいたときに前の人がVAAMウォーターをもっているのを見て、VAAMを忘れてきたのに気づく。ショック!普段の練習でも一度も欠かしたことがないのに!! 会場の中の売店にないか探したが無い。まあ仕方がない。今回はその代わりにエナジーサプリ盛ってるし。そして会場内に適当に場所を取って、持ってきた小さいレジャーシートを広げ、その上で着替える。レース装備になって、もう一度トイレ(小)へ。スタート前にウィダーインゼリー・エネルギーチャージとショッツのコーラ味を摂る。

そうこうしているうちに時間は9:20。この大会では目標時間別に召集がなされる。スタート地点が狭いため、後ろのほうから並ぶという趣旨のようだ。まずは5時間半以上の人たちが呼ばれる。その後、30分ごとに順次召集がかかる。私は9:45に召集される目標3時間~3時間半のグループにもぐりこむ。まああくまで目標だから(笑 ちなみに携行品は、10kmごとに飲むSAVASピットインリキッド梅味×2、ピーチ味×1、雲が変な色だったので念のためのウィンドブレーカー。試走したときにSAVASと一緒にあまりに腰で揺れたので、350mlのペットボトルは持たず。これは後で後悔した。



スタート15分前から、スターター台上でベイFMのアナウンサーがMC開始。なんとなく会場の反応が悪いのはオッサンだからか。しかしトライアスロン日本代表の上田藍ちゃんが登場しても今ひとつ盛り上がらず。風が強いのでみんな緊張しているのか。時々自転車が倒されるくらいの強風が吹いている。海も白兎が一杯。一番盛り上がったのは、みんな何回くらいこの大会に参加しているのか聞かれたとき。20回以上参加しているツワモノが何人もいたのには驚いた。



そしてついに号砲とともにスタート!!最初の1kmは5:40。しかしその後は4:56.4:54とガーミン上では20kmまでの間で5分を越えたのは14km(5:03)、16km(5:01)、19km(5:02)の3回だけ。平均4:55。実はガーミン上ではこの結果20kmの通過タイムは98分20秒だったのだが、コース上の距離表示では99分58秒。この時点で1分半(=約300m)GPSでの距離とコース上の距離に乖離があったようだ。



タイムはさておき調子のほうだがスタート直後こそ快調に走り始めたものの、5km過ぎあたりからどうも様子がおかしいことに気がついた。一言でいえば身体が重い。久しぶりのレースで知らないうちに緊張していたのだろうか。とにかくスピードが乗っていかない。最近の傾向として、キロ5分のペースのつもりで入ったときは、身体が暖まってくると自然にオーバーペースになって、そのタイムを見てペースを抑え気味に持っていくというのがパターンだった。しかし今日はそういうことが起こらない。これはあまりよい傾向ではない。風のせいか?しかしまだ集団が密集しているためか、それほど強烈なアゲインストは感じない。

これはもしやエネルギー不足ではないかと思い、ちょっと早めだが8kmあたりから今日準備してきたSAVASピットインリキッドを飲む。3分の1だけ飲んでポーチに戻す。9km付近でまた取り出し、3分の1飲んでまた戻す。そして11kmあたりの給水。水を手に取り3口だけ飲んでコースに復帰。このあたりからコースは起伏が多くなってくる。それでもSAVASが効いたのか、12kmあたりから少しからだが軽くなる。その代わりに洲崎灯台を右に見るあたりから風を身体にまともに受ける。南西の風との予報だったので、岬を回って山陰から出たことで風が強くなったのかもしれない。思わず身体を縮めるくらいの風の勢いだ。そう言えばこの辺りから対岸に富士山が見えることがあるらしいが、残念ながら今年は一度も見えなかった。

そのまま15kmを通過。ここでエイドの水を取り損ねるというミスを犯す。10kmで少なめに飲んだので、ここではしっかり飲んでおきたかったのだが。その代わりに道はフラワーロードに向かって一気に下っていく。道の両側には菜の花が満開で、今度は風が追い風だ。左は館山カントリークラブ。門からみえる小高い丘の上にクラブハウスが見える。あの辺が30km手前の最高点のはず。この辺からまたSAVASを取り出し、少しづつ飲んでいく。朝から微妙に感じていた胸焼けがこのへんではっきりと感じられる。朝食べたオニギリが途中で詰まっている感じだ。SAVASを飲んでもそこから下にいっていない。これでは身体にエネルギーが回っていかない。

もしお茶があれば多少でも胸がスッキリするのだが、これも残念ながら直前の判断で置いてきた。やむをえず20kmの南房パラダイスを過ぎた辺りで、思い切って立ち止まりリバースさせようとする。水も何も無い状態で戻すのはキツい。それでも何がしか出てくる。(食事中の人すいません) 逆にこれをやったせいで、自分がダメージを受けていることを再認識してしまう。再び走り出すも力が入らない。ここからコースが登りに差し掛かったこともあって、タイムがじりじりと下がっていく。21km・5:13、22km・5:12、23km・5:12。結局この5kmは26:28.この時点で3時間半を断念。25km過ぎからコースは国道をそれて間道に入る。一旦下って館山カントリーの裏口に向かって強烈に登っていく。しかしここをこなせば登りは30km過ぎの後1回だけ。ここが全体を通じてもっともきつかった。ラップも5:35。



ここから一気に下って、例の「この先急坂、頑張れ!」の看板を過ぎ、最後の急坂に差し掛かる。25km~30kmは27:10。看板から100mくらいは強烈に登り、さらに右折してから50mくらいも結構登るが、それから後はほとんど斜度を感じないくらいのダラダラした登り。それでも31kmのラップは6:07。ダラダラ登りが効いているようだ。ここから海岸に出るまでは下り&平坦の組み合わせ。でも脚はもう動かない。32kmは5:07、33kmは5:15。33km地点で海岸沿いのとおりに戻ってくる。ここから約9kmがまさにホームストレッチというところだ。実はここから地獄が待っていた。

後編に続く。

若潮マラソン、お陰さまで無事完走しました! 応援のコメントをくださった皆さん、お陰さまで最後まで走りきることが出来ました。本当にありがとうございました!!

で、肝心の記録なんですが、3時間41分でした。目標の3時間半には届かず、自己記録も更新できませんでした。でも原因も分かっているので、3月には再チャレンジしたいと思います。

スプリットタイムです。
25:34
24:12
25:26
24:46
26:28
27:10
27:35
28:31
11:22

朝から胸焼けしていて嫌な感じだったのですが、20kmで耐えられなくなりリバース。そこからは立て直せませんでした。
朝電車のなかでオニギリを食べなければ、と思いましたが、前日に食べ過ぎたせいだと思われます。完全に自分のせいです。

でも悪いなりに年代別で上位2割には入れたし、自己セカンドベストだし、10年ぶりのレースとしては上出来という気もします。3月に出場予定の佐倉健康マラソンに向けて、また明日から頑張ります!!

ついに若潮マラソンが明日に迫った。事前受付がてらコースを視察。25km過ぎの登りが有名だが、それ以前の海岸線もそれなりに小刻みなアップダウンがあり、油断ならない。




途中で立ち寄った「味処あさみ」。相浜の交差点から館山方面に向かってすぐのコメリの向かい。



海鮮丼を注文した(\1,500)が、刺身が多い!カーボローディングも兼ねてご飯追加♪



そして30kmの登りの手前の看板(笑)



ここから1kmほどのあいだに20m強の登り。でもこの直前の館山カントリー裏門までの登りもかなりきつい。海岸側から見える館山カントリーのクラブハウスの高さが登りの高さ。

この2ヶ月で走った距離は330km。30kmのロング3回、20km以上なら6回、インターバル走2回、ファルトレク1回。自分史上最高に練習したが、実は不思議とキツいとは感じなかった。これは自転車でロングを夏場までにやっていたお陰の気がする。



一応明日のプランだが、目標は3時間30分を切ること。そのためには各5kmを24分以内におさめることが必須だ。ということは平均するとキロ5分以内なので、ペースとしてはキロ4分50を維持するイメージでいいと思う。

昔はランナーを悩ませたスタミナ問題も、サプリも確定したので不安はない。唯一の心配はハムストリングス。松戸七草マラソンでの最後の1kmを4分で走ったダメージが消えてない気がする。微妙に張っている。でも最大の弱点てある脹脛靭帯は、もう2ヶ月以上トラブル知らずだ。だから多分最後まで行けるだろう。

当日は今のところ降水確率60%(^^;
でも気温はそんなに下がらないようなので、これも不安要因にはならない。

しかも昨日ご紹介した我がオークリー、パーツを交換し脱リブストロング♪



でもよく見るとオークリーのマークの真ん中に黄色が(^^; ランスの遺伝子?(笑)



まあアクセントということで(笑) でもわずかな出費で気分転換ができたのでよかった♪

じゃあ頑張って目標達成しろよ、と思ったあなた。その通りです。今困っているのは、なんの言い訳の材料もないこと(笑)
やるしかないっスね♪
続きを読む

若潮マラソンまであと4日! 昨日もレースペース+αで8kmのいつものコースを流してみたが、ハムストリングスが痛い・・・ いきなりロキソニンテープのお世話になっている。ま、大丈夫でしょ。

そういえば昨日から柴又100kマラソンの受付が始まっている。今シーズン、フルマラソンでそれなりに走れれば、ウルトラとかトレランとかトライアスロンとか、さらにエクストリーム系に行こうと考えているのだが、6月には若潮トライアスロンもあるはずだし、思案中。今からスイム練習するよりは100kのほうが身近に感じるのだが。参加費は22kとかなり高額ではあるが、家から近いので遠方の大会に出るよりは気が楽だ。若潮マラソンが終わったら考えよう♪

自分がフルマラソンを走ったのはもう10年前なのだが、当時は今愛用しているcw-xもそんなに普及してなかったし、サプリメントも種類がなかった。レース中の補給は自分では飴をポケットにしのばせるくらいで、あとは給水のときにバナナが配られたり。ところが最近は、レース中に必要な炭水化物を自分で持って走る。

長距離を走るときは有酸素運動なので脂肪が燃焼する。この時に触媒として機能するのがグリコーゲンだ。レース前にカーボローディングするのは、それを直接燃焼させるためではなく、脂肪の燃焼のためなのだ。だからグリコーゲンが枯渇すると脂肪も燃焼できなくなる。これがハンガーノックといわれる現象だ。

人間が貯蔵できるグリコーゲンには限度があるため、長時間有酸素運動をするならば途中で補給が必要になるわけだ。そう考えると、昔は補給もなしでよく走っていたものだと思う。今はサプリ自体も種類が豊富で、容器も工夫されているようだ。ということで、幾つか味見のためにアートスポーツで購入してみた。今回買ったのは(左上から時計回り)



①エナジージェル メダリスト リンゴとはちみつ 106kcal 45g
②ショッツ・エナジージェル コーラ味 117kcal 45g
1つ飛んで(スーパーヴァームはレース前に飲む)
③ウィダーinゼリー エネルギーイン 180kcal 180g
④パワーバージェル トロピカルフルーツフレーバー 120kcal 41g
⑤メイタンCCC 109kcal 40g
⑥ザバス ピットイン アップル風味 100kcal 50g
⑦スポーツようかん 171kcal 60g

この中で①③⑥はゼリータイプ。②④⑤がジェルタイプだ。注目したいのが重量とカロリーの比率。③はコンビニでも売っているので入手は容易だが、重い。①と⑤は実はクエン酸が入っている。クエン酸は乳酸を吸収し疲労回復に効果があるのだが、同時に脂肪の燃焼を抑えるとも言われている。そうすると、実戦に適しそうなのは②④⑥か。⑦は腹には溜まるが即効性が低いとの評価がある。

そこまで判ってるなら最初から②④⑥だけ買えよ!と突込みが入りそうだが、実はこれらは味が凄いらしいのだ。実際に走りながら食べてみた。まず④。キロ5分前半を維持しながらこの封を切るのはなかなか難しい。よく書かれているのは、これが食べるときに飛び散るので注意、というものだ。切った封もどこに捨てればいいのか。しょうがないので、買ってきたポリ袋に戻す。これだけでペースがキロ30秒くらい落ちそうだ。

おずおずと口に含んでみる。袋からジェルを口の中に押し出す要領で味を見る。口にジェルが入ってきたとたん、咽が焼けるような衝撃が走る。「なんじゃ、この甘さは?!」松田優作バリの悲鳴が漏れる。マジでえぐい。ポーチに350mlの「おーいお茶」持ってきてよかった!あわててお茶で口をゆすぐ。濃縮練乳を食べたような食感だ。もちろんそんなもの食べたことは無いが。以前冗談でアマチュアの自転車選手が練乳のチューブを美味しそうに吸っていたのを思い出した。ああ、あれは冗談ではなかったんだ。しかしどこが「トロピカルフルーツフレーバー」やねん!!

そうは言っても一応全部食し、食べガラをポリ袋に入れて気を取り直してペースを上げる。3キロくらい走ったところで今度は②にチャレンジだ。うわさではこちらのほうが強烈という情報もある。同じくそっと口の中に押し出してみる。「ぐえっ!」まったく同じ食感だ。強いて言うなら、富士そばと小諸そばくらいの違いか。アートスポーツには、これらのジェルの隣に小さなボトル(フラスクというらしい)が並んでいて、「水で割ってもよい」と書かれていたが、それは「水で割らないとだめ」の間違いだろう。しかも一度封を切ると全部食べきらないといけないし、ゴミもベタベタしている。

あー、なんか長くなってきたのでこの辺にしときますけど、この時は買わなかった⑥のジェル版「ザバスピットインリキッド」というのが68gで170kcalと最強らしい。しかも一旦封を切ってもまた封ができるらしいので、ジェルが飛び散らなくてすむかもしれない。水で割っちゃうとウィダーインゼリーと変わらなくなるし。で、多分ゼエゼエいうくらいの時に飲んだらうまいはずだ。それに自分は、ちょっと重くなるがポーチには小さいペットボトルに水を入れて持って行こうと思っている。情報では若潮マラソンの給水間隔は5kmらしいので、多少の水分は持ち運んだほうが安心なのだ。そうするとジェルが多少濃い味でも、一緒に水を飲めば多分大丈夫。

ん、で結局せっかく買ったサンプルの意味は?



(追記)
今朝は朝ごはんを抜いて代わりにザバスピットインリキッドを飲んできたが、今ひとつ効いてこず低血糖っぽい感じで頭が重い。でも味は②④とは段違いにいいんだけど。安いし(笑)ブドウ糖ではなく、この「マルトデキストリン」が入っているところが重要らしい♪ こいつを三つ持って走ることにします。


↑このページのトップヘ