量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

カテゴリ: ●読書記録(毎月のまとめ)

今月もマイクル・コナリーばっかり読んでいたので実はそれほど印象に残った作品がない。三浦しをんの「広辞苑をつくるひと」はさすが「舟を編む」の作者だけあって、この人は本当に色んな事を新鮮な目で捉えられるんだなあと感心。これを読んだら広辞苑が買いたくなります。そもそも広辞苑の初版限定付録なのだが、当たり前だが広辞苑をたくさん買っている図書館にはこの本がいっぱいある。つまり図書館でしか読めません。



4月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:6812
ナイス数:182

エンジェルズ・フライト〈下〉 (扶桑社ミステリー)エンジェルズ・フライト〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
やはりLA暴動に相当に引きずられているストーリー。そんな中でいかにマッチョを維持するかを、ハリーが問われている物語だった気がする。結局警官の犯罪にしてしまっているが、その必要はあったのか? コナリーは今やLAに住んでいないのにいったいどっちに行こうとしているんだろうか。読んでいてキツイ。☆☆☆。
読了日:04月01日 著者:マイクル コナリー

バッドラック・ムーン〈上〉 (講談社文庫)バッドラック・ムーン〈上〉 (講談社文庫)感想
うーん、ダーティヒロイン登場。コナリーで悪役が主役って初めてじゃないか? しかも生傷から血を流しているようなレディ。傷はあるけどカサブタができているハリーボッシュとはちょっと違うな。もうちょっと大人が正直好みなんだけど。まあいいか、下巻を読もう。☆☆☆。
読了日:04月04日 著者:マイクル コナリー

バッドラック・ムーン〈下〉 (講談社文庫)バッドラック・ムーン〈下〉 (講談社文庫)感想
う、うーん。ある意味大人の終わり方だったんだけど、娘に「宝物」という以上の意味があったのか? キャシーはただのオバさんで終ってないか? そこに親子の情愛の交流は要らなかったのか? ある意味、この強奪事件のいくつかある制約条件の一つでしかなかった感じ。父親も刑務所に入っている親になりたくなくて死を選んでるし。やはりコナリーはこういう細かいストーリーではなく、どんでん返しとか細密な推理の積み上げとか、そういうところで頑張ってほしい。☆☆☆。
読了日:04月04日 著者:マイクル コナリー

夜より暗き闇(上) (講談社文庫)夜より暗き闇(上) (講談社文庫)感想
最初はボッシュの事件が付け足しのように出てきたので、これは「ブラッドワーク」のマッケレイブが軸なのかと思ったら、確かに語り部はマッケレイブだったのだが、二つの事件が絡み合う様相を呈して下巻へすすむ。☆☆☆。
読了日:04月09日 著者:マイクル・コナリー

夜より暗き闇(下) (講談社文庫)夜より暗き闇(下) (講談社文庫)感想
No, No! マッケレイブ!そのくらいのことでひるんじゃだめ!ボッシュの闇の深さはこんなもんじゃないぞ!まあこんな「裁く気」満々の執行官ばかりだったら、それはそれでこの世は闇だが。☆☆☆。
読了日:04月09日 著者:マイクル・コナリー

広辞苑をつくるひと広辞苑をつくるひと感想
ケイさんが読んでたので真似して。以前なにかで三省堂になんで2種類の国語辞典があるのかという本を読んだときの壮絶な感じとは無縁の、ほのぼのとした辞書作り。三浦しをんの辞書との距離感もあるんでしょう。本書は広辞苑の予約得点非売品だが、これを読んだ人は広辞苑買いたくなるだろうなあ。オレもどうしよう。☆☆☆☆。
読了日:04月10日 著者:三浦しをん

そして生活はつづく (文春文庫)そして生活はつづく (文春文庫)感想
やっぱりこの人の言葉の選択センスはいいなあ。自分を客観視して「これなら面白い」ってもう一人の自分が判断してくれてるみたいな。こんなブログを書きたいものである。☆☆☆☆。
読了日:04月11日 著者:星野 源

戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書)戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書)感想
お蔵入りになっていた幣原喜重郎肝いりの調査会資料が公開されそれを分析した本。日中戦争の拡大と南インドシナ進駐、独ソ開戦が日本を開戦に追い込んだという結論。整理されていて分かりやすかったが、はて、最終的に開戦を選択したときの日本としてのガバナンスの問題は?と思って著者履歴を見たら学習院大学の学長さんでした。原武史を読んだ後だと浅く感じるなあ。☆☆。
読了日:04月15日 著者:井上 寿一

宇宙飛行士が教える地球の歩き方宇宙飛行士が教える地球の歩き方感想
この間「宇宙兄弟」全32巻読んだばっかりだったから、新しい情報無し(笑)しかもロシアのロケットで西側の人間が宇宙へ行くのも設定が同じ。でもエリート集団の中でも「マイナスにはなってはならないが、プラスになろうとするのも違う。ゼロであろうとすべき」という言葉が響いた。でもムッタも同じようなキャラだなあ。決して目立とうとはしないがみんながその価値を認めているという。☆☆☆。
読了日:04月17日 著者:クリス・ハドフィールド

もう年はとれない (創元推理文庫)もう年はとれない (創元推理文庫)感想
87歳(作中で88歳に)の爺さんが孫と一緒に金塊の奪取をもくろむ。カラダは動かなくてもハードボイルドな精神は健在だ。まさに年老いたダーティハリー。憲法修正第二項支持であることを差っぴいても☆☆☆。
読了日:04月19日 著者:ダニエル・フリードマン

シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
8千年前にもシリアルキラーがいたかも、という下りはびびった。ヒーローになりたくて消えたジュリア。望まずともヒーローになり自ら消えるボッシュ。そこで反省するならまずその直情径行をなんとかしようよって思うのだが。まあそれを治しようも無いと思ったんだろうか。いずれにせよ、速く続編が読みたい!リリーを早く読み終えなければ!☆☆☆☆。
読了日:04月20日 著者:マイクル コナリー

チェイシング・リリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)チェイシング・リリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
Wikipediaにはハリーボッシュシリーズと書いてあったが違った。科学オタクのかまってちゃんが主人公。この主人公の弱っちぶりが自分のことのように思えて苦しかった。振られた彼女への夜中の電話とか・・・ やっぱり暴力が彼を変えたってことなんだろうか。最後に頼りになるのは自分だけというラストも秀逸。強くなると失うものもある。HBからここまで切り替えられるマイクルコナリーの手腕に脱帽です。☆☆☆☆。
読了日:04月22日 著者:マイクル コナリー

刑事ザック 夜の顎(あぎと)〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)刑事ザック 夜の顎(あぎと)〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
北欧でちょっといかれた刑事といえばジョーネスボのハリー・ホーレを思いつくが、こちらの刑事ザックはさらにいかれている。だってヤク中なんだよ。行く先々で人が死ぬし。こういう小説はアメリカでは絶対書かれないよな。下巻へ。☆☆☆。
読了日:04月23日 著者:モンス・カッレントフト,マルクス・ルッテマン

刑事ザック 夜の顎(あぎと)〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)刑事ザック 夜の顎(あぎと)〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
トルコ人が必要以上に人種オリエンテッドな感じで残虐に書かれている気がする。失踪したカレン族マッサージ嬢という現在進行形の危機が小説に緊迫感を与えているけど、容疑者のPCに侵入したら謎が全部解けるとか、謎解きの深さがちょっと不十分かなあ。主人公の過剰なダーティさが気になった。特にラスト。☆☆☆。
読了日:04月23日 著者:モンス・カッレントフト,マルクス・ルッテマン

宝くじで1億円当たった人の末路宝くじで1億円当たった人の末路感想
タイトルの話とか電車内で迷惑な人とか世界を10年放浪した後の人とかいろんな末路話。要するに、安易で楽な道を選ぶ人は、まさに本人が望まない末路をたどるということらしい。やはり若いうちの苦労は買ってでもしたほうがいいんだな。実際に末路をたどった人ではなく、その道に詳しい人へのインタビュー形式なのでちょっと期待と違ってた。☆☆。
読了日:04月23日 著者:鈴木 信行

贖い主 上 顔なき暗殺者 (集英社文庫)贖い主 上 顔なき暗殺者 (集英社文庫)感想
救世軍がテーマだけあって宗教性の強いエピソード満載。アルコールを絶ったハリー。若い部下との当意即妙な受け答えが楽しい。そして登場人物の全てが怪しい。刑事ザックよりもハリー・ホーレがいい。マイクルコナリーもハリーが好きらしい。☆☆☆。
読了日:04月26日 著者:ジョー ネスボ

贖い主 下 顔なき暗殺者 (集英社文庫)贖い主 下 顔なき暗殺者 (集英社文庫)感想
この殺し屋を見ているとマークグリーニーの暗殺者グレイマンを思い出した。そしてまたそっちも読みたくなる。それにしても前作での警察の内部不正の影響は大きかったんだなあ。ハリーシリーズももう一回読み直そう。(除くザ・バット) しかし依頼者を洗い出すためとはいえ、この取引はありなんだろうか。そしてエージェントもこんなに簡単に現れるものなんだろうか。ハリーホーレシリーズはまだまだ続く。☆☆☆。
読了日:04月26日 著者:ジョー ネスボ

もう過去はいらない (創元推理文庫)もう過去はいらない (創元推理文庫)感想
前作から主人公はさらに歳をとっていて普通に歩行することもままならない。そのせいか回想シーンが半分くらいあって、現在のシーンも少々痛々しい。ちょっと弱らせすぎ?でも最後は前作でかなわなかったことがかなえられて良かった。これ以上弱ったらそもそも小説として成立するのか、その興味で次作も読むかも。☆☆。
読了日:04月27日 著者:ダニエル・フリードマン

暗く聖なる夜(上) (講談社文庫)暗く聖なる夜(上) (講談社文庫)感想
うわー、ついにボッシュはテロに巻き込まれるのか?一人称の語り口も新鮮だ。探偵だから他人の目線は不要ということだろう。どこに物語が進むのか全く分からない。下巻へ。☆☆☆☆。
読了日:04月29日 著者:マイクル・コナリー

暗く聖なる夜(下) (講談社文庫)暗く聖なる夜(下) (講談社文庫)感想
テロでもなんでもなかった。しかしこの物語はこの全身麻痺の元刑事の電話で始まったんじゃなかったっけ?そして最後もこの元刑事で終る。ブーメランになるのが分かってなかった?やっぱり仕返ししたかったということだろうか。記憶が最近よみがえってきたんだ、って言わせてるのもその伏線か。ラストは予想通り。何回か前から怪しかったし(笑)☆☆☆☆。
読了日:04月29日 著者:マイクル・コナリー

読書メーター

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月の初めにインフルになったおかげか(笑)、今月は先月より40%増しくらい読めた。出張はホテルでは酔ってるので読めないが(笑)、往復の電車の中では読書が進む。今月はルカレに始まりコナリーに終わったのだが、やっぱりルカレは凄い。

宿敵カーラと決着をつける「スマイリーと仲間たち」は、フリーマントルとかフォレットとかのスパイものの中でも多分ピカイチの出来なんだろう。相手を知り、次々と手を打つと、ある時点のある場所にまさに狙った獲物が突然に浮上する。まるで魚群探知機があるかのようだが、その水面下では相手との心理戦のやり取りが繰り広げられている。

スマイリーが世に出た「寒い国から帰ってきたスパイ」の後日談である「スパイたちの遺産」もかなりの出来。40年間隔があいているのに見事にストーリーを紡ぎ直した。まるで2作同時に書いていたかのよう。ルカレの文章は少々疲れるのだが、そのうちに難解だった「ティンカーテイラーソルジャースパイ」「スクールボーイ閣下」も読み直すか。

3月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:7159
ナイス数:168

スパイたちの遺産スパイたちの遺産感想
「寒い国から帰ってきたスパイ」の裏側が明かされる。「死者に掛かってきた電話」から連綿と続くあまりに狡猾すぎるその手口。スマイリーは主義こそ違えやってることは「ティンカー」のヘイドンと同じ。「寒い」の後にスマイリーはどういう心境で「ティンカー」に臨んだのか。だから最後のギラムとスマイリーのやり取りが重かった。 なお読む前には最低「寒い」は必読。それにしても半世紀経ってから一から物語を破綻なく紡ぎ直す手腕は凄い!☆☆☆☆。
読了日:03月02日 著者:ジョン ル・カレ

ラスト・コヨーテ〈上〉 (扶桑社ミステリー)ラスト・コヨーテ〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
コヨーテよりもむしろ倒れかけた自宅がボッシュの自己の暗示か。崩れる直前なのに無理に地面につなぎとめている。そして地震、さらにキング事件。LAPDの刑事が自己を顧みるというストーリーが求められる時代背景があった。前作よりも極端に内省的なのはそのせいだろう。下巻へ続く。☆☆☆☆。
読了日:03月03日 著者:マイクル コナリー

ラスト・コヨーテ〈下〉 (扶桑社ミステリー)ラスト・コヨーテ〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
ハリーボッシュはアクションシーンが少ないので落ち着いて読める。と思っていたら・・・(笑) 母の女友達が浮上した時点で、これまでの隠ぺいしようとしてきた動機が破たんする、って思ったがちゃんと最後に回収しに来ましたね。そこは安心した。でもやっぱりこのストレス状態はちょっと唐突だったかも。ジャスミンも必要だったんだろうか。ボッシュ、そこまで傷ついてる? ☆☆☆☆。
読了日:03月03日 著者:マイクル コナリー

ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
ボッシュシリーズで煮詰まったのか主人公が新聞記者になった本作、ここでも少し捻りの効き過ぎた犯罪手口の設定がちょっと気になる。主人公が何かの義務感に駆られて行動するところはボッシュシリーズと同じで読み応えあり。謎解きは下巻で。とりあえずちょっと辛めに☆☆☆。
読了日:03月04日 著者:マイクル コナリー

ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
今作ではストーリーが重くなりすぎないようどんでん返しをたくさん用意しておいた、ということだろうか。でもやっぱり一度疑われたレイチェル怪しい。バッカスですらショーンとの間にあったことを告白したのに、レイチェルと父親の間にあったことは最後まで秘密。バッカスの動機もよく分からない。と思ったらこの二人が登場する続編があるのか!!読みたい!☆☆☆☆。
読了日:03月05日 著者:マイクル コナリー

新幹線電車技術の真髄: 「より速く」を追い求めた半世紀の歩み (交通新聞社新書)新幹線電車技術の真髄: 「より速く」を追い求めた半世紀の歩み (交通新聞社新書)感想
神髄というだけあって難解。物理じゃなくて機械工学が分かってないと読めない。それでもなんとか最後まで読みました。☆☆☆。
読了日:03月10日 著者:望月 旭

米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争感想
以前もどこかで読んだが、中国の対艦弾道ミサイルの能力の高さ。イージスってこれの対抗するためのシステムなんだ。中国が太平洋を支配するのも時間の問題?☆☆☆。
読了日:03月10日 著者:徳地 秀士,マイケル ファベイ

セロニアス・モンク 独創のジャズ物語セロニアス・モンク 独創のジャズ物語感想
アメリカ史学者によるモンク伝記。公民権運動の流れの中でモンクの人生を捉えると称しているが、そこに浮かび上がってくるのはあくまでも「サウンド」にこだわり続けた伝説的なミュージシャンの姿。600ページ以上あるので最初は躊躇うが、読み始めたらあっという間。最近聴いてない「ラウンドミッドナイト」を改めて聴きたくなった。☆☆☆☆。
読了日:03月13日 著者:ロビン・ケリー

スクールボーイ閣下〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)スクールボーイ閣下〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)感想
ホント何とかならないんスかっていうくらい難解。今戸外にいるのか屋内なのか、イギリスなのかベトナムなのか香港なのかも分からない。もちろん敵か見方かも分からない。断片的な理解をつなぎ合わせて状況がどっちに流れているのかを見極めるのが大事。これは読書なのか。☆☆☆。
読了日:03月13日 著者:ジョン ル・カレ

スクールボーイ閣下〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)スクールボーイ閣下〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)感想
無事にネルソンをあぶりだしたウェスタビーだったが、彼に春は訪れなかった。ということでいいでしょうか。ウェスタビーが暴走したおかげでネルソンが出てきたんですよね?そこにカーラがどう絡んだのか、まったく見えてません。本当に難解。☆☆☆。
読了日:03月14日 著者:ジョン ル・カレ

トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
前作が休職中の設定だったので、まさに復帰作。復職したばかりだけにボッシュの心のさざなみが手に取るよう。そして家は建て直したのか?休職していてそんな金はどこにあったんだろう。そしてエレノアの登場だが、ボッシュは本当に彼女を信用しているんだろうか。前作でひどい目にあったのに。どちらにしても、分かりやすい小説大歓迎(笑)☆☆☆。
読了日:03月16日 著者:マイクル コナリー

トランク・ミュージック〈下〉 (扶桑社ミステリー)トランク・ミュージック〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
あまりに鮮やかでない終わり方。そして落とし前の付け方。今作ではボッシュの人間らしさが表に出てきていた。アーヴィングとの信頼関係も健在。この二人の関係性はいい!最初のころのような推理の緻密さが失われつつあるのが気になるなあ。☆☆☆。
読了日:03月16日 著者:マイクル コナリー

アメリカの汚名:第二次世界大戦下の日系人強制収容所アメリカの汚名:第二次世界大戦下の日系人強制収容所感想
米国人がこの日本人強制収容について書くことで客観性が増し、全体像がよくつかめた。米国人っていうアイデンティティが本当にあるのかどうか分からないが、どうも排外的なメンタリティが根底にある?外国に対しては上から目線で人権を訴えている人たちなんだけどなあ。しかも特に民主党に実はその傾向が強いような。だから日本政府はむしろ共和党のほうがうまくやっていけている。いつか再読するぞ。子供にもこれが「国家レベルでの虐め」の例として読ませたい。☆☆☆☆☆。
読了日:03月18日 著者:リチャード・リーヴス

イップス―スポーツ選手を悩ます謎の症状に挑むイップス―スポーツ選手を悩ます謎の症状に挑む感想
早稲田大学院の研究者の論文。ボールが小さいほうがイップスを起こしやすいというのは納得だが、プレッシャーが掛かる場面の方が起きやすいというのは経験則過ぎないか。むしろ、視界に普段無いものがある、といった直接的な状況が原因の場合もあると思う。結論決め付けすぎ。☆☆。
読了日:03月19日 著者:石原 心

スマイリーと仲間たち (ハヤカワ文庫 NV (439))スマイリーと仲間たち (ハヤカワ文庫 NV (439))感想
スマイリー3部作完結。前2作に比べてやたらと分かりやすかったのはなぜなんだろう。真ん中あたりでのコニーの独白で、物語のポイントがどこにあるのかが分かったからか。最後は一気だったなあ。しばらくルカレはいいかな(笑) ☆☆☆。
読了日:03月24日 著者:ジョン・ル・カレ

わが心臓の痛み〈上〉 (扶桑社ミステリー)わが心臓の痛み〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
自分の心臓を提供してくれたドナーを殺害した犯人を追うという奇想天外なストーリー。ここでもマイクルコナリーならではの地道な謎解きがめちゃくちゃ面白い。九厘とイーストウッドの映画も見たいな~。☆☆☆☆。
読了日:03月27日 著者:マイクル コナリー

わが心臓の痛み〈下〉 (扶桑社ミステリー)わが心臓の痛み〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
殺人の動機が次から次へと変遷。そしてその切っ先は主人公へと向けられる。巻末の著者の謝辞になんとクリントイーストウッドの名前が!書いてるときから意見交換していたんだろうか。これはますます映画が楽しみになってきた。☆☆☆☆。
読了日:03月27日 著者:マイクル コナリー

あと少し、もう少し (新潮文庫)あと少し、もう少し (新潮文庫)感想
これさあ、俊介の桝井に対する気持ちってさあ・・・ こういうの仕込むのって悪い意味でズルい。実生活では別に気にならないし差別なんてする気もないけど、本は好みというものがある。そういう本ならそういう本だという心の準備がしたかった。純愛物映画だと思ってみたらホラーだったら怒るでしょ。ネタとして入れたなら本当に失礼な話。☆。
読了日:03月30日 著者:瀬尾 まいこ

エンジェルズ・フライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)エンジェルズ・フライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
久々にハリーボッシュ。いつのまにかトラウマは克服している様子で黒人の部下を二人率いている。この基本設定はかなり重要で、特にLA暴動の直後のLAを舞台にする本作としてはこう描かざるを得なかったのではないか。ハリーがマッチョ過ぎてちょっとNG。☆☆。
読了日:03月31日 著者:マイクル コナリー

読書メーター

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出張の移動中とかにもっと読めるかと思ったが、2月の読書量は1月のほぼ半分。体調不良のせいか。マイクルコナリーはkyokoさんに頂いて気持ちよく読んでいるが、どんどん引き込まれる。あとは「鉄道の裏面史」が予想外に面白かった。この人にはもっとノンフィクションを書いてほしい。


2月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5786
ナイス数:166

対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方対デジタル・ディスラプター戦略 既存企業の戦い方感想
やっぱりビジネスの人じゃなくて学者が最新ビジネスを語るとどうしてもカタログみたいな本になっちゃうんだよね。新しい領域を見つけるのが大事なんであって、すでに登場しているビジネスを分類してもしょうがないのに。日々個々の情報に接している人は読むメリットあんまり感じない本。☆☆。
読了日:02月02日 著者:マイケル・ウェイド,ジェフ・ルークス,ジェイムズ・マコーレー,アンディ・ノロニャ

グランプリ (ハヤカワ文庫JA)グランプリ (ハヤカワ文庫JA)感想
登場人物が多い!章ごとに主人公が違うので、ある章で超人に描かれた人が違う章では凡人になるのはご愛嬌。なんどもほろりとさせられた、筋肉バカたちのエレジー。☆☆☆。
読了日:02月02日 著者:高千穂 遙

鉄道ダイヤを支える技術鉄道ダイヤを支える技術感想
結構難解なのでWikipediaを参照しながら読んだ。Wikipediaで十分だと思った。☆。
読了日:02月03日 著者:梅原 淳

教場0: 刑事指導官・風間公親教場0: 刑事指導官・風間公親感想
風間刑事、ちょっと捻り過ぎ。ネタあかしではなるほど~、となるよりも、ええ?それ無理がない?っていう方が多かった。認知症の奥さんの話はちょっと泣けたけど。あえて辛めの☆☆。
読了日:02月03日 著者:長岡 弘樹

誰も語りたがらない 鉄道の裏面史誰も語りたがらない 鉄道の裏面史感想
これは久々に面白い本。著者は元鉄道会社勤務らしいが、これだけ広いテーマをよく調べたものだ。信楽鉄道や福知山線の事故がこういうことで起きたとは知らなかった。「あの事故はこうして起きた」並みのインパクト。5年もかかったのがうなずける、濃い内容のノンフィクション。☆☆☆☆☆。
読了日:02月06日 著者:佐藤 充

人類史上最強 ナノ兵器:その誕生から未来まで人類史上最強 ナノ兵器:その誕生から未来まで感想
さすが元技術者だけあって、説明がプラクティカル。恐ろしさを強調しようとしすぎるきらいもあるものの、ナノテクノロジー、ナノ兵器の怖さは十分伝わってくる。ちなみに今世紀末までにAIのせいで人類が滅亡する確率は5%、ナノ兵器も5%らしい。組み合わさって暴走されると怖い。☆☆☆☆。
読了日:02月08日 著者:ルイス・A. デルモンテ

おもかげおもかげ感想
浅田次郎は本当にズルい。もともとストーリーテラーだったのに、こんなに人物描写に踏み込んで、と思ったら最後はストーリーで号泣させる。年頃の男の子の親は電車で読んではいけない。10年前まで新中野に住んでいたので、妙に感情移入してしまった。☆☆☆☆。
読了日:02月09日 著者:浅田 次郎

社名は絶対明かせない鉄道業界のウラ話社名は絶対明かせない鉄道業界のウラ話感想
たぶん著者が勤務していたのはJR九州だと思うけど、組合との関係は国鉄時代同様に緊張感あるんだな~。それにしても技術者なのに、といっては失礼だが文章がうまい。このあとの作も面白かったし、もっと読んでみたい。☆☆☆☆。
読了日:02月11日 著者:佐藤 充

サルは大西洋を渡ったサルは大西洋を渡った感想
サルが大西洋を渡るスペクタクルを期待して読み始めたのだが、270ページまではダーウィン以降の種の分散をめぐる学説の紹介でかなり退屈。そして270ページからは、思ったよりもサルは大西洋を渡りそうだ、って話。スゲエぜ(笑)☆☆☆。
読了日:02月12日 著者:アラン・デケイロス

死者にかかってきた電話 (ハヤカワ文庫 NV 188)死者にかかってきた電話 (ハヤカワ文庫 NV 188)感想
ルカレのデビュー作。「寒い国から・・」のヒットで本策も見直されたらしいが、確かに暗いしパッとしないので売れなさそう。ただここでも欺瞞工作があったり、登場人物が信念を持ってたりと、後年のルカレらしさの萌芽は十分に感じられる。☆☆☆。
読了日:02月13日 著者:ジョン・ル・カレ

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)感想
いやー、難解。多分もう一回読むな。今回もWikipediaの解説を見ながら読みました。でも分からなかった。何よりこの小説では会話が大事。会話でストーリーが展開していく。みんな、すごく大事なことを言っている。でもこれを読まないと「スパイたちの遺産」は読めないんだよね(笑)。☆☆☆☆。
読了日:02月18日 著者:ジョン ル・カレ

テロテロ感想
戯曲として書かれたいわゆる「究極の選択」本。でもよく読むとスタジアムの人を避難させてれば撃墜しなくてもよかったと読める。それって、責められるべきは国防省の人たちじゃない?設定として微妙な感じがした。まあシーラッハーが書くものは何でも受け入れようって思っちゃうんだけど。☆☆☆。
読了日:02月18日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ

阿久悠と松本隆 (朝日新書)阿久悠と松本隆 (朝日新書)感想
沢田研二→山口百恵→ピンクレディ→松田聖子と続くヒット歌手の裏に阿久悠と松本隆あり。74年くらいからチャートの動きを丹念に追うだけの本なのだが、その合間合間の二人のエピソードが、同時代に彼らに熱中したものとしては超面白い。逆に知らないと読めない。☆☆☆☆。
読了日:02月20日 著者:中川右介

ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)感想
普段は読んだままを受け止めるのだが、この作品は色々裏のストーリーを読んでしまう。 死んだはずだった汚職警官ムーアに麻薬王である弟を殺させ、すり替わって逃亡するよう仕向けたのは、結局は美しい元妻シルヴィアとの別れではなかったのか。最後のシルヴィアの「ありがとう」は行き場の無くなった元夫を苦しみから解放してくれたことへのお礼? 本当は共犯だったなんて陳腐なオチだけはやめてほしいけどそれは無いな。久々の傑作。☆☆☆☆☆。
読了日:02月23日 著者:マイクル コナリー

テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲームテトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム感想
鉄のカーテンの向こうのゲーム製作者と契約成立交渉する話。テトリスエフェクトってタイトルと内容があんまり関係ない。ソ連が崩壊した今、この本にニーズはあるのか?☆☆。
読了日:02月27日 著者:ダン・アッカーマン

ブラック・ハート〈上〉 (扶桑社ミステリー)ブラック・ハート〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
ハリーボッシュシリーズ第3弾。前半の見ものは法廷劇か。欺瞞と出し抜き、ブラフ、ありとあらゆる手口。やっぱりコナリーのベースはこういうところにある。だから刑事物として読んでも面白い。☆☆☆☆。
読了日:02月28日 著者:マイクル コナリー

ブラック・ハート〈下〉 (扶桑社ミステリー)ブラック・ハート〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
前作でムーアを倒したことで自分の中の怪物の存在を恐れるようになったボッシュ。シルヴィアの別れ話に淡白なのもそのせいか。ラストはあっちこっち行き過ぎかも。3人とも最初から可能性あったんだから、同時に洗わないと。☆☆☆☆。
読了日:02月28日 著者:マイクル コナリー


読書メーター

20170918ブログ村

大きく環境が変わった1月だったが、しかも走行距離は400kmを超えたのだが、読書ページ数は1万を超え、冊数も27。けっこうリラックスできてるんだな~。

印象に残ったのはマイクル・コナリーですかね。主人公の若いころと老いた後の姿を両方読んだのでなおさら分かりやすかった。老いた後も若いころの頑固一徹さが健在なのが素晴らしい。作者の中で主人公の人間像がイキイキとしているのが分かる。続編もどんどん読むぞ。


1月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:10328
ナイス数:187

アメリカン・ウォー(上) (新潮文庫)アメリカン・ウォー(上) (新潮文庫)感想
アメリカをアフガンに置き換え、アメリカ人があんな目に遭ったら、という架空戦記。作者が中東出身だけあって、細部がまるでレバノンの難民キャンプにいるかのように感じられる。下巻へ。☆☆☆。
読了日:01月01日 著者:オマル エル=アッカド
アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)感想
主人公がアブグレイブかと思うような収容所に収監され、ますますアフガンやイラクの疑似戦記に見えてくる。しかも主人公はアジア系・アフリカ系なので、単に場所を変えたようにしか見えない。もっと同胞白人同士の闘いをみせてくれないとせっかくの舞台設定が活きない。☆☆☆。
読了日:01月01日 著者:オマル エル=アッカド
穢れた風 (創元推理文庫)穢れた風 (創元推理文庫)感想
また道ならぬ恋に落ち復讐に利用されるオリバー。事件解決にはほとんど寄与していない気が(笑)。それにしても温暖化偽装ネタって今日的にはどうなのか。まあオリバーとピアの存在感だけで読んでて楽しいのだが。☆☆☆。
読了日:01月04日 著者:ネレ・ノイハウス
弾道衝撃 (ハヤカワ文庫NV)弾道衝撃 (ハヤカワ文庫NV)感想
前作では復讐のために個人行動に走った主人公が、今作では組織の力を徹底的に活用するところが新鮮。やはり実際のSAS出身者が書くだけあってリアリティがすばらしい。☆☆☆。
読了日:01月04日 著者:クリス ライアン
偽装殱滅 (ハヤカワ文庫NV)偽装殱滅 (ハヤカワ文庫NV)感想
親しくなったロシアの軍人に申し訳ないと思いながら核爆弾を設置する主人公。それがブーメランのようにロンドンに送り返される様子はなんとも皮肉。俺の好きな映画「ピースメーカー」を思い出した。そして最後のどんでん返しには笑った。マフィアのお金もくすねたんだなあ。☆☆☆☆。
読了日:01月05日 著者:クリス ライアン
孤立突破 (ハヤカワ文庫NV)孤立突破 (ハヤカワ文庫NV)感想
「10人の白人が死ぬ」という予言に振り回されるが、放射能にやられた主人公が死ぬかどうか、原題の「10th MAN DOWN」に示されてるんでは? 著者はイラク潜入時に放射能に汚染された水を飲んでダメージを受けたという経験があるので、それをここに書きたかったのだろうか。それにしても、このシリーズ最終作に来てやけにオカルト臭の強い作品を書いたものだ。ストーリーもかなり荒っぽいです。☆☆☆。
読了日:01月07日 著者:クリス ライアン
七帝柔道記七帝柔道記感想
いや、もう1ページごとに泣くポイント満載です。自分も七帝体育会の一員だったので、いちいち共感するところ満載で、特に苦しい練習の中から一筋の光明を見出す、という辺り、メチャメチャ共感した。大学柔道やったからってどこに出口があるわけでもないのに何でそんなに頑張るのか。それは応援団だった自分にも完全にあてはまる言葉。でも4年間やり遂げて一切後悔はないです。これぞ大学体育会。☆☆☆☆☆。
読了日:01月07日 著者:増田 俊也
クライシス・フォア (角川文庫)クライシス・フォア (角川文庫)感想
ストーリーのキーワードは「誰も信用できない人生」か。中盤の逃走劇の描写がすごい。設定も1999年にこれを書いたのがすごい。読後はスカッとしないのもいい。☆☆☆。
読了日:01月09日 著者:アンディ マクナブ
定年バカ (SB新書)定年バカ (SB新書)感想
定年後をどう過ごすかの指南本の批判に終始。確かに「こうすべき」という言い方には違和感は感じるが、みんな家に居場所がなくなって追い詰められるから藁にもすがる気持ちで指南本を読むんだよね。人それぞれ好きなことをすればいいっていうけど、それに自信がもてないからみんな困ってるってことにもう少し暖かい気持ちを持ってほしかった。☆☆。
読了日:01月09日 著者:勢古 浩爾
転落の街(上) (講談社文庫)転落の街(上) (講談社文庫)感想
初マイクルコナリー。数少ない証拠を丹念に少しずつ掘り出して確認して事実に迫る。突然天啓に恵まれたりしない現実的な描写に引き込まれる。「マークスの山」読んだ時の感覚がよみがえるな~。これは第1作から読むべきか。☆☆☆。
読了日:01月11日 著者:マイクル・コナリー
転落の街(下) (講談社文庫)転落の街(下) (講談社文庫)感想
Wikiによれば主人公はブリットの頃のスティーブマックイーんをイメージしているらしい。ただ本作の設定は60前後らしいので補正が必要。どっちにしてもハードボイルドですね。主人公が酒びたりじゃない刑事ものって久しぶりに読んだw。1作目から読み直しだ。☆☆☆☆。
読了日:01月11日 著者:マイクル・コナリー
ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」感想
選択と集中を行い少人数で物事を決め、自身はラストマンとしての覚悟を決める・・・ 個別のビジネスでなにをどうしたということよりも、社内の抵抗勢力をどうやって説得し動かしていったのかをもっと読みたかった。☆☆☆。
読了日:01月15日 著者:川村 隆
ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー)ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー)感想
「転落の街」を読んでシリーズ全巻読むことを決意。ハリーが乱暴!(笑)そして独身!しかし正義に身をゆだねていることはまったく変わらない。下巻へ続く。☆☆☆☆。
読了日:01月16日 著者:マイクル コナリー
ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー)ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー)感想
登場人物をあらゆる役割で全部使い切ってる感じがいい。ストーリーもぐるぐる回るが最後きちんと収まる。ハードボイルドだが腕力にも頼らない。さあ、早く次作を!☆☆☆☆。
読了日:01月16日 著者:マイクル コナリー
海外鉄道プロジェクト―技術輸出の現状と課題 (交通ブックス)海外鉄道プロジェクト―技術輸出の現状と課題 (交通ブックス)感想
「海外」と銘打っているが、鉄道をゼロから作る場合に考えなくてはならない要素が網羅されている。特に「信号」「車両」「線路」などの個別の技術要素同士のインターフェースのマトリックスが素人の自分には新鮮だった。これ一冊持ってれば鉄道がらみのニュースが面白く読めること請け合い。☆☆☆。
読了日:01月17日 著者:佐藤 芳彦
犬の力 上 (角川文庫)犬の力 上 (角川文庫)感想
この読後感は「LAコンフィデンシャル」のジェイムズエルロイ。いや、むしろデニスルヘインに近いか。1回読んだら同じ類は1年くらい読みたくなくなる。下巻へ。☆☆☆。
読了日:01月19日 著者:ドン・ウィンズロウ
犬の力 下 (角川文庫)犬の力 下 (角川文庫)感想
散々殺戮が繰り広げられるが、4人は生き延びる。これは4人にとって安息のときが訪れたということでいいんだろうか。このままであってほしいようなそうでもないような・・・ と思ったら続編があるんだ。これは読みたい。☆☆☆☆。
読了日:01月19日 著者:ドン・ウィンズロウ
国鉄改革の真実―「宮廷革命」と「啓蒙運動」国鉄改革の真実―「宮廷革命」と「啓蒙運動」感想
葛西氏の我田引水が凄い。東日本に行けなかった恨み節が凄い。西日本のこき降ろしが凄い。でも民営化の際の財務状況についてはこの本の右に出る本はないのでは。バブル崩壊直前に見事に処理しましたね。読み応え抜群でした。☆☆☆☆。
読了日:01月21日 著者:葛西 敬之
肉体の鎮魂歌(レクイエム) (新潮文庫)肉体の鎮魂歌(レクイエム) (新潮文庫)感想
Numberの抜粋。「江夏の21球」以来日本に本当に上質なスポーツ記事が増えた。まあそうでないものもあるけど(笑)。吉村引退の時にカープの応援団が吉村をレフトスタンドから応援した話には震えた。良くも悪くもオレの世代はプロ野球とともに育っている。☆☆☆☆。
読了日:01月21日 著者:
わたしの本棚わたしの本棚感想
読んだ本のチョイスから並々ならぬ読書量が伺える。文章もこなれていて安心して読める。もう少し本書けばいいのに。☆☆☆。
読了日:01月23日 著者:中江 有里
ファイアウォール (角川文庫)ファイアウォール (角川文庫)感想
シリーズ3作目。主人公の言う「首まで糞につかった状態」がどんどんひどくなってきている。もはやただの傭兵になったニックは、ミリタリー物における刑事フロストか。☆☆☆。
読了日:01月26日 著者:アンディ マクナブ
ラスト・ライト (角川文庫)ラスト・ライト (角川文庫)感想
前作は後半がグダグダだったが、今作は冒頭からグダグダ。命令守れよ、ニック(笑)「リモートコントロール」のころの緻密さはどこへ行ってしまったのか。小説としては面白い方向に向かってるからいいんだけど。これからもニックから目が離せない。☆☆☆。
読了日:01月26日 著者:アンディ・マクナブ
最後はなぜかうまくいくイタリア人最後はなぜかうまくいくイタリア人感想
仕事でイタリア人とかかわる機会が増えたので読んでみた。要するにイタリア人は誰とでも心を開いてコミュニケーションができる、あるいはしたい、それを前提に社会が回っているということですね。そうだと割り切ればこんな暮らしやすい国はないかも。☆☆☆。
読了日:01月26日 著者:宮嶋 勲
老人の壁老人の壁感想
養老先生が人間の自然な老い方を説く。無理に頑張るなよってことでしょうか。☆☆☆。
読了日:01月28日 著者:養老 孟司,南 伸坊
解放の日 (角川文庫)解放の日 (角川文庫)感想
今回は途中から延々と偵察、監視、待ち伏せの描写が続く。世界を救うとかいう視点も無いのでかなり冗長で退屈。でも本当はこんなもんでしょう。リアリティとして受け止めました。しかしタイトルが大げさ。☆☆☆。
読了日:01月28日 著者:アンディ マクナブ
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)感想
やっぱり本物の欺瞞はこうでなくっちゃな~。単に裏をかくだけではなく、相手を自分の思うままに操る。操っているのは誰か。操られているのは誰か。最後まで気が抜けない。そして翻弄される二人はまるでロミオとジュリエット。スマイリーシリーズも読もう。また新しい楽しみが増えた。☆☆☆☆。
読了日:01月31日 著者:ジョン・ル・カレ
鉄道の「鉄」学: 車両と軌道を支える金属材料のお話鉄道の「鉄」学: 車両と軌道を支える金属材料のお話
読了日:01月31日 著者:

読書メーター

今年最初の読書記録。もう昨年のベスト7を書いてしまったので今さら感があるが、No1はやはり昭和解体。ソ連・中国の影響を強く受けた組合が露骨なサボタージュを繰り広げるが、経済的論理性に目覚めた他の組合が民営化を後押しするのが印象的。

もう一作はナイキの創業者フィル・ナイトの自伝「シュー・ドッグ」。マイクロソフトやアップルが旗揚げするよりも10年以上前に、アメリカンドリームを体現していたということが凄い。なので今の目でみるとモタモタしている感があるが、当時としてはかなり先端を突っ走っていたんだろう。ナイキブランドの根幹が見えないのが残念。

なお2017年に読んだ冊数は177冊、ページ数は66,868ページ。

12月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:5855
ナイス数:114

湖の男湖の男感想
これまた前作「声」同様に、メインの出来事が語り部である刑事たちの手の届く外にある。微妙な疎外感。ただそういう時代があったということを思わせるお話。☆☆☆。
読了日:12月10日 著者:アーナルデュル・インドリダソン

顔のないテロリスト顔のないテロリスト感想
前作に続き、なんで主人公がそんなに強いのか分からない1作。舞台仕掛けは大掛かりなのだが、悪の組織が唐突すぎる。007のスペクターみたい。まあ、面白いんですが。☆☆☆。
読了日:12月10日 著者:ダニエル・シルヴァ

希望荘希望荘感想
「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」に続く杉村三郎第4弾。と思ったら短編集だった。過去3作ほどの毒は無いが、相変わらず日常に潜む悪意を描かせたら宮部みゆきは天下一品。☆☆☆☆。
読了日:12月10日 著者:宮部 みゆき

SHOE DOG(シュードッグ)SHOE DOG(シュードッグ)感想
ナイキ創業者フィル・ナイトの自伝。飾りもせず卑下もせず起こった事実を淡々と描いて行く。アシックスとのいきさつや日商岩井との関係など、日本と深い因縁がある企業だったんだなあ。事件の解決が中心で、何があの商品性の魅力になっているのかは少しよく分からなかった。☆☆☆☆。
読了日:12月10日 著者:フィル・ナイト

40代から最短で速くなるマラソン上達法 (SB新書)40代から最短で速くなるマラソン上達法 (SB新書)感想
いつも通っている鍼灸院のお客さん。50過ぎてサブ4してから急に速くなり、今は福岡国際を狙ってるんだとか。☆☆。
読了日:12月10日 著者:本間 俊之

ザ・サークルザ・サークル感想
まさにSNSを通じた現代の「1984」。SNSと監視カメラがセットになって一切の隠し事が否定されたら・・・ ただその破綻が特定の人物の悪意のせいになっているところがちょっと残念。直接民主主義のデメリットも描写不足でもったいない。でも☆☆☆☆☆。
読了日:12月10日 著者:デイヴ エガーズ,Dave Eggers

報復という名の芸術―美術修復師ガブリエル・アロン報復という名の芸術―美術修復師ガブリエル・アロン感想
ガブリエルアロンシリーズ第1作。前作と共通する登場人物もいるが、中東情勢を織り込んで新主人公を設定。やっぱりこの人の特徴である欺瞞って、これがあるほうが自然だよね。他のこの手の作品って主人公が裏をかかれなさすぎ。☆☆☆☆。
読了日:12月12日 著者:ダニエル シルヴァ

さらば死都ウィーン―美術修復師ガブリエル・アロンシリーズさらば死都ウィーン―美術修復師ガブリエル・アロンシリーズ感想
旧ナチス三部作の第3作から読んでしまった!これがイスラエルの人たちが現代においてホロコーストを捉える一般的な見方と思っていいんだろうか。それが一番気になった。意外と冷静。かついつまでも忘れない。パレスチナ問題が喫緊の課題だから?☆☆☆☆。
読了日:12月13日 著者:ダニエル シルヴァ

昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実感想
第二次臨調から民営化までを綴るドキュメント。自分が社会に出たのがまさに民営化の昭和62年。こんな動きがあったなんて全然知らなかった。でも国鉄の窓口が横柄だったのは覚えてる(笑) この合理化とか組合対応とか、30年経った今でも引きずってるよね。民営化前の惨状をもう少し書いて欲しかったかも。☆☆☆☆。
読了日:12月25日 著者:牧 久

イングリッシュ・アサシン―美術修復師ガブリエル・アロンシリーズイングリッシュ・アサシン―美術修復師ガブリエル・アロンシリーズ感想
最新作ブラックウイドウにも登場する元SASの暗殺者との戦いがテーマ。ガブリエルが微妙に脇が甘い気がするのは気のせいか? ☆☆☆。
読了日:12月25日 著者:ダニエル シルヴァ

告解―美術修復師ガブリエル・アロンシリーズ告解―美術修復師ガブリエル・アロンシリーズ感想
これはかなり実話に基づいてるんだろうけど、ナチスとバチカンの関係なんて、他ではあまりお目にかからない。ヨハネパウロ1世についてもっと知りたくなった。☆☆☆。
読了日:12月25日 著者:

襲撃待機 (ハヤカワ文庫NV)襲撃待機 (ハヤカワ文庫NV)感想
ブラヴォーツーゼロのクリスライアンが放つアクション小説。SAS隊員の話なので、かなり実体験が混じってると思われる。リアリティー高し。続編も読むぞ。☆☆☆。
読了日:12月25日 著者:クリス ライアン

息子と狩猟に息子と狩猟に感想
この読後感は最初からそのつもりで読んでないからなのか、あるいは描写があまりにリアルだからか、普通のサラリーマンが突然殺人者になるということのリアリティか。純文学として読まれるべきなのかも。単にグロテスクを追っている最近の小説とは一線を画す。☆☆☆☆。
読了日:12月30日 著者:服部 文祥

飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道 (講談社現代新書)飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道 (講談社現代新書)感想
戦前戦中の日本の空気は必ずしも大艦巨砲主義に縛られてはいなかったということを、現存する資料に基づき丹念に解説。ちょっと散漫に過ぎる感じもあるが、これは単なる歴史というより民俗学の範疇だという目線で読むと、非常に面白い。☆☆☆。
読了日:12月31日 著者:一ノ瀬 俊也

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