喜多マラソンの反省は引き続き整理中です。タイム狙いでなかった分、色々と出てきて面白い。




さて、たのくるさんのお勧めで読んでみたこちらの本。もう、目から鱗の連発。




軸足ではなく蹴り足をボールに合わせる感覚で蹴って体重を乗せる「二軸動作」キックなど、一流アスリートが見せる驚異のパフォーマンスの例を挙げながら、科学と感覚の両面から身体運動の不思議に迫る。

アスリートの科学  身体に秘められた能力 (角川ソフィア文庫)アスリートの科学 身体に秘められた能力 (角川ソフィア文庫)
(2013/04/25)
小田 伸午

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もちろん代謝のメカニズムや走るための体の使い方なども新鮮なのだが、これはすごいと思ったのが「教え方・教わり方」の秘密。「コーチが主観で言っているのか客観に基づいて言っているのかを見極める」。これにより、吸収力は全く変わるらしい。例えば走るときの脚の使い方。客観的には後ろに蹴っているが、主観では下に踏みつけないとそうならない。教える人が主観で語っているのか、客観で語っているのか、それを見極められれば上達も早い。

そういえば、自分はブログで走り方とかについて書くときは、常に無意識に主観をベースに書いてるな。今度からはどっちで書いているのか意識するように気を付けなければ。

さらに、無酸素運動という運動はないという説。すべては有酸素運動であり、代謝する物質が違うだけというのも新しい(いや、本自体はそれなりに古いが)。無酸素運動という言葉のイメージではなく、実際には体内で何が起きているのか、正しく見極める必要がある。

また一度ぜひ試してみたいのが、ターンオーバー(蹴った後のうしろ脚を前に持ってくる動作)を早くするためのエクササイズとして、他の人にお尻を押してもらう、というのがある。これにより、腰が前にぐいぐい押し出される感じを味わえるらしい。ただ走るときは2軸がよい、というところは、自分も試してみたのだが長距離走では1軸のほうが楽にスピードが出る気がする。短距離走が前提なんだろうか。

もうひとつ悩むのが、脚の外旋を使うと力が入りやすい、という部分。ラグビーの強い国のフォワードは、この力でスクラムはグイグイ押すらしい。相撲取りもしかり。青山コーチによれば、ランニングは体の後ろの筋肉を縮め、前の筋肉を伸ばす運動らしいのだが、それとも符合する。お尻の穴を締めるイメージだ。

しかし脚を外旋させるとつま先が開く。体重が小指から拇指球に抜ける感じは非常によくわかったのだが、つま先が開いていいんだろうか。喜多マラソンでも途中までは外旋を意識して走ったのだが、ペースが上がらなかったのはそのせいか。長距離だと外旋させず、内転筋を使ってまっすぐ脚を出したほうがスムーズに回転する気がするんだけど。

ちなみに自分の中ではフルマラソンは「疾走する」というイメージではなく、軽い下り坂をいかにフリクションロスなく転がるか、というイメージなのだ。従って軸は1本の方が支点に掛かる力が回転運動だけでいいし、脚の動きもできるだけ体の中心線に乗せたいという意識がある。

これ以外にも、脳の運動認識など、ためになる話が一杯だ。最初、図書館で借りていたが、すぐにKindleで購入してしまった。上に書いたように、色々試す価値のあるお話がいっぱいだ♪ 今まで考えたこともなかった切り口がたくさん示されているので、自分で取捨選択していけばいいのではないか。


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