量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

カテゴリ:●レース観戦 > ツールドフランス2014

なんかよく似たタイトルで、ごく最近書いた気がするな~。いや、気のせいだ、気のせい。


昨日の第9ステージは意外な展開。まさに昨日の自分のロジックから言うと、総合成績が上位の選手(ギャロパン)の先行を許したまま、総合首位のニーバリがレースを終えた。つまり総合首位陥落ということだ。

しかしギャロパンは総合争いにおいてはほぼ無名の選手。まだレースは2週間も残っているので、ニーバリ属するアスタナは、ここは全体でのペース配分を考えたということか。いつでも逆転できるぞ、と。一方ギャロパンはフランス人。ちょうど翌日の第10ステージはフランス革命記念日。その日にフランス人が総合首位を示す黄色いジャージ(マイヨジョーヌ)を着て走ることになる。

そういう観点では、お互い納得ずくでの首位交代劇とも言える。いや、もちろんこの展開は予想してませんでしたよ。もっとトップ争いで荒れると思ったのでああいうタイトルを昨日は付けました。

見所という意味では、このステージのスタート直後からトップに立ち、そのままゴールまでなんと150kmの大逃げを打ったトニー・マルティンの走りが凄かった!マルティンは世界選手権タイムトライアル3連覇中の実力者。坂にも強い♪その意味で、昨日の第9ステージは必見だったのだ(笑)



そして私の大好きなカンチェラーラ。本来はタイムトライアルのスペシャリストで、石畳にも滅法強いので第5ステージでは期待したのだが不発だった。しかし昨日はマルティンの追走集団内のゴールスプリントを制してステージ2位!久々に勇姿が拝めた。(写真は逃げを打った去年のツールデフランドル)



しかし明日はツールも休息日。休み前のステージはだいたい荒れる。しかも今日は山岳ステージ。今日こそは荒れてもらおうじゃないの♪




いつも読んで頂きありがとうございます♪
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村

こちらもポチッとお願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ キャンプへ
にほんブログ村

少し更新頻度が落ちているので、体を張って投稿しているキミ兄です。


ツールドフランスは今日からいよいよ最初の本格的な山岳ステージ。ここまでの流れを振り返ってみたい。

自分のためにも、こういったサイクルロードレースを見るポイントを整理してみる。選手は総合優勝を狙う者とステージ優勝を狙う者の二種類に分かれる。走行優勝はトータルのタイムで競われ、ステージ優勝はその日のタイムで競われるので、それまでのステージで総合上位にいない選手は、そのステージだけで上位にいても、総合狙いの選手からは相手にもされない。

特にゴールスプリントでそのステージの優勝を狙う選手は、山岳コースが苦手な場合が多く、総合成績は最初から狙っていない。

自転車の特性として、平地では個人の脚力よりもチームの技術力が優劣を左右する。この技術とはチームで集団になって風の抵抗を最小限にして走行するテクニックだ。ゴールスプリント狙いの選手はゴールまではチームの力て運んでもらい、最後のスプリントで力の勝負をする。

もうひとつ言えば、ゴールスプリント勝負になるようなステージではタイムの差はほとんど付かない。平地がほとんどなので、先行しようとするチームは他のステージ優勝狙い(総合優勝狙いではない)のチームに徹底的にマークされるからだ。今回で言えばジャイアントシマノ、オメガファルマ、ロットベリソルなどがこれに当たる。波乱のひとつはオメガファルマのエース、カベンデイッシュが第1ステージ終了後リタイアしてしまったことか。(写真は上から、ジャイアントシマノ、オメガファルマのカベンデイッシュ)







一方、山岳ステージでは場合によっては大きく差がつく。チーム力ではなく、個人の能力に依存せざるを得ないからだ。
今回出場している選手で山岳に強い、すなわち優勝候補なのは、ツール優勝経験のあるサクソティンコフのアルベルト・コンタドール、昨年のジロデイタリア優勝者のヴィンチェンツォ・ニーバリ、昨年のツール優勝者クリス・フルームの3人。ところがフルームは雨の石畳の第5ステージで落車しDNFとなってしまった。(上から、有名な引き金を引くポーズのコンタドール、ニーバリ)





実はこの第5ステージは前半のハイライトとも言えるステージで、コンタドールと2秒差で総合首位だったニーバリが、突然石畳での強さを発揮して差を2分半以上に広げたのだ。ただでさえ走行抵抗の高い石畳だが、この日は雨が降っていて相当滑りやすいコンディションだった。それをテクニックで逆に味方に付けたニーバリの執念の走りだった。


レースの総合成績についてのこれからの見所は、ここまでニーバリが確保したタイム差を、ここからどこまで維持できるのか、という点に尽きる。ニーバリもジロデイタリアに勝っている位なので、山岳ステージには相当強いのだが、なにせ21日間、3,000km以上を走るわけだから、選手の調子も上下する。今後の山岳コースでコンタドールが追い付くことは充分に考えられる。昨日の第8ステージのゴール直前にも、それを予感させる出来事があった。

第8ステージのゴールは急坂を駆け登ったところにあるのだが、ゴール直前の200mのところで、それまでコンタドールをぴったりマークしていたニーバリが少しだけ遅れたのだ。ヒルクライムはとにかく諦めた方が負け。こんなところで弱味をあえて見せる理由は見つからない。ついていけなくなったのが真相ではないか。

そんなわけで今日は険しい山が続く山岳コース。ゴールは山の上ではないので厳密には山岳ステージではないが、ニーバリとコンタドールの今後の戦いの行方を見守る上で、見逃せない1日なのである。


いつも読んで頂きありがとうございます♪
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村

こちらもポチッとお願いします。
にほんブログ村 アウトドアブログ キャンプへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ