量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

カテゴリ: ●読書記録(RUN&RIDE)

今日で職場も納会。といってもまだ8日間しか勤務してない(笑) まあこれから色々面白そうな予感がする。

さて、今年も頑張って本を読んだが、読書量はだんだん落ちてきた。これは走行距離と反比例か。今年は現時点で163冊。300冊読んでいたころが遠く霞む。でも冊数が減っているので記憶に残る本の数も減るかというとそうでもない。冊数が減った分、乱読も減ってるからかも。

まずは小説編から。

まずは第2位。
そうです。今回は小説は2作しかありません。
強行偵察: 宇宙兵志願2 (ハヤカワ文庫SF)
マルコ クロウス
早川書房
2016-09-21

これは前作「宇宙兵志願」を去年の総合6位にしたので、新鮮味の点でちょっと気が引けるのだが、それにしても面白い!前作よりも面白さに磨きがかかり、断然スケールアップしている。おまけに主人公が正規軍の宇宙船を乗っ取って、その船につけた名前が「ローグワン」。シャレが効きすぎてる(笑)

いや、何が面白いって主人公がとにかく頭を使って窮地を凌いでいく様が面白いのだ。これは一昨年の1位に輝いた「火星の人」に通ずるものがある。米国ではもう6作目まで出ているらしい。日本でも早く翻訳してくれないか。

第1位
ブラック・ウィドウ 上 (ハーパーBOOKS)
ダニエル シルヴァ
ハーパーコリンズ・ ジャパン
2017-07-22

ダニエルシルバはテレビのディレクターで、今は職を辞して小説一本。ノルマンディ上陸作戦での欺瞞作戦を描いたデビュー作「マルベリー作戦」で大いに注目を集め、その次の2作がCIA工作員の話だったのだが、その次がイスラエルの諜報員ガブリエル・アロンを主人公とするシリーズ。

本作は翻訳ベースでは7作目かな? 中東の状況に焦点を当て、イスラエルの立場から描くスパイものっていうのが珍しい。しかも主人公は本職が絵画修復士。全部読んだら中東情勢に詳しくなれる。


続いてノンフィクション編。今年は手ごたえのある作品が多かった。

まずは第5位。

意外と知らない、旧国鉄が民営化されるまでのプロセス。この過程において、旧総評が力を失い社会党も没落し、今の自民党一党独裁体制になった。特に、旧国鉄が組合とどう対峙してきたか、これは注目です。

自分も社会に出たのがまさに国鉄民営化元年だったので、それまでの経緯は知らなかった。かつての国鉄の緑の窓口の横柄さとかなかったな~。

続いて第4位。

すでに先々代の国連事務総長となったアナン氏の回顧録。事務総長になる前の時代の扮装への介入の歴史にまで言及しているので、国連が紛争地域においてどういうポジションだったのかよく分かる。特にルワンダで国連軍が虐殺を目の前にして立ち往生したときの記録などは、ここでしか読めない。

第3位。

DARPAってインターネットを開発した機関、というポジティブな印象しかないが、実は原爆とかナパーム弾とかを開発した悪魔の組織。その傍らでステルス機とかも開発したということでしょうか。生物兵器にかかわる経緯も壮絶だ。これは必読。ちなみにこの作者はこの次に「ナチ科学者を獲得せよ」という、ナチの科学者をアメリカがいかに重用していたかの本も書いている。こちらも必読。

第2位。
アウトサイダー 陰謀の中の人生
フレデリック・フォーサイス
KADOKAWA
2016-12-28

これまで散々世界の暗部に光を当ててきたフレデリック・フォーサイスが著した半生記。「ジャッカルの日」「オデッサファイル」とか「戦争の犬たち」とかがいかに描かれたかがよく分かる、まさにファン必読の書です。でも戦争の犬たちでの首謀者疑惑にはさらりと答えを返している。あとは飛行機パイロットとしてのこだわり。スピットファイアをついに操縦した場面とかはじわっと来るものがある。

第1位
ダーク・マネー
ジェイン メイヤー
東洋経済新報社
2017-01-27

この本は、当ブログのすべての読者に読んで欲しい。民主主義の国アメリカがいかに金にまみれいているか、世界を動かしている人物たちがいかにエゴイスティックなのか、よくこの本は出版された!
トランプ大統領の奇行もこれでかなり分かります。

ということで全7作、お送りしました。kindelになってる本も多いので、正月休みに楽しんでくださいね~。それでは、よろしく!哀愁。
20170918ブログ村

今週笑えた小咄。


清原




30㎞走の翌日なのに、またロング走を試みた。
今日はキロ6で25㎞。
とおもったら膝に微妙に違和感があったので17㎞でやめた。

これで今週は78㎞、今月211㎞。
300㎞に対してほぼオンラインだ。
やっぱり最近、距離に対する耐性が増している気がする。

誤解を恐れずに言うと、ある程度以上の負荷を体に掛け続けると、
長距離のタイムって勝手に伸びていくんじゃないか。
もちろん上限とか、伸びの速さに個人差はあると思うが。

それよりも、インターバルとか閾値走といった辛い練習しなくても、
どうもタイムが伸びるような気がするのだ。
筋力じゃなくてエネルギー変換力みたいなものが伸びるのかも。
これは別に自分の経験だけではなく、
他の人のブログを見ていて感じること。

なんて思ってたら、この本で久々に「マフェトン理論」という言葉を目にした。
著者は「Born to Run」で一世を風靡したC.マクドゥーガル。
彼は本書で、クレタ島の人たちの食生活に着目している。

本自体はクレタ島に侵攻したナチスの将官を、
イギリス特殊部隊とクレタ人が誘拐する話。
クレタ人は類まれな持久力で作戦を成功に導く。




例によって「人間が木から降りた時に食べていたものを食べる」という発想。
特に、カーボローディングなど糖質に頼ったカロリー補給を強く否定している。
一方で出てくるのが、脂質を代謝するチカラを強めるマフェトン理論。

食事面だけではなく、「180-年齢」の心拍数で運動を継続することを推奨。
この心拍数で続けることで脂質がエネルギーに変換しやすくなるという。
自分だと128になるので結構低め。
本書ではマフェトン理論によって、高齢者でもPBを更新した例が出てくる。

そうなんだよなあ。
単に筋力だけだったら20歳前後が人間のピークなはずなので、
50歳前後でマラソンを始めてサブスリーとかなかなか説明できない。

しかしこういうエネルギーの変換力は筋力とは違うので、
年齢が高くても能力が向上するのかもしれない。

そういえば今日も青梅や荒川、泉州、京都など走られた皆さん、
お疲れさまでした!!
PB更新している人も何人もいらっしゃいましたね。
やっぱり去年の自分を超えるって快感だよね。
自分もはなももに向けて、レースプランを練らないと。



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以前から気になっていたのだが、ついに読んでしまった。
これは三浦しをんが直木賞を受賞した直後に発表した作品。
それなりに荒削りだ。

風が強く吹いている (新潮文庫)風が強く吹いている (新潮文庫)
(2009/06/27)
三浦 しをん

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たまたま同じ下宿にいた10人で箱根駅伝に挑むお話。
「ほとんどファンタジー」という批判もあったらしいのだが、最初に数週間ジョグを続けた後に行う5kmTTが驚愕だ。主人公の2人は14分台、他にも15分台数名、遅くても18分台だ。もう一人全く運動経験が無い漫画オタク君ですら25分。それが4月だから、予選会までに20kmを1時間、ありえなくない。みんな相当に素質があったのだ。

とはいえ、当人たちがそれを認識していたという気配はなく、なんで全員が箱根に挑もうという気になったのか、3分の1くらいまでもやもやした。でも予選会ではメンバーのランナーとしての心理描写があまりに的を得ていて、もう完全にハート鷲掴みw。そして箱根本番にも全体の3分の1を割いている。一人一人の競争にかける想いが徹底的に描かれている。

もう、自分の過去のレースとか思い出して涙腺崩壊しながら読んでいた。思えば陸上の素人ながら、自分の実体験に照らしながら読書できるなんて、本当に幸せな体験だと思う。ま、いつも思い出すのは横浜の40km地点や佐倉の35km地点なんですけどね。

読み終わったらもう、走るでしょう、普通(笑)
で、やりましたビルドアップ。
最初は4:42→4:30→4:12で5kmづつのつもりで入ったのだが、
自然に上がったので4:36→4:24→4:12に変更。
しかし早め早めにスピードアップしすぎたこともあり、
12kmでギブアップ。



4kmづつだとしても、3段目が足りない。切腹。
走り終わったら脚がガクガク。こんなの久しぶり。
これが木曜の夜だったのだが、土曜日の今日になっても疲れが抜けていない。

当面はこれをクリアできるように頑張ろう。
と思ったら、ハナぽんさんが全く同じ設定で、すでに2勝2敗らしい。
うーん。サブ3.5、戦国時代(笑)

このゾーン、もう向こう側直前のmotoさんを始め、キクチさん、かまかまさん、ハナぽんさん、ちゃららさん、san-anさん、ムネコフさん、proceedさん、コッコさん、ワタナベさん、メテオデさん、kinさん、みそらさん、アンジーさん、かな?(順不同)
自己ベストベースです。漏れてたらすいません。まさに群雄割拠。

ある方が「これ以上は陸上競技になっちゃう」と書いてましたが、
それだよ、それ!自分が感じてるこの緊張感。
いや、それは女子の場合で男子はサブ3以上かもしれないが。


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「非常識マラソンメソッド」「非常識マラソンマネジメント」ときてこちらの本。

読んだことがなくても、大会直前の「ソツケン」という言葉は聞いたことがある人が多いのでは。
多分この著者が最初に言ったのではないか。
大会10日前の25-24-22分半ビルドアップのあれだ。
峠走もすっかり市民権を得た。

「メソッド」では元キャバ嬢に国際基準をクリアさせ、「マネジメント」では大会前日の行動の重要性を説いた。
今回は「ラン反射」なる言葉を編み出し我々を翻弄して(失礼w)くれる。

「ラン反射」。一言で言うと、筋肉は着地の直前に地面からの衝撃を予測して準備しているので、その力をもっと活用せよ、という内容。

むむむ、これって自分が言ってるランニングレボリューションっぽくないか。
ここは以前中途半端に書いたので、改めて整理したい。
自分の整理は、地面からの力を上半身に出きるだけ無駄なく伝えるということ。
そのために、ぐらぐらしている箇所を固めて、筋肉ではなく骨で力を伝える。

だから着地衝撃をがっつり受け止めるのが非常に大事という点では共通している気がする。
岩本氏の本では衝撃を受け止めるところまでで、その力をどう使うかまでは書いてないように思う。

でも人間の体の重さの大半は上半身であり、上半身にいかに力を伝えるかが大事と言っている人は、自分だけでなく結構いる。体幹が大事というのは、脚を動かすために大事と思われがちだが、同時に上半身に効率的に力を伝えるためにも重要だということを、見過ごさないほうがいいと思う。

とか言ってると岩本○史というHNの読者がまたコメントを入れてきそうなので、今日はこの辺で。

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さぁ、一緒に走ろう!

引退から5年、一市民ランナーとして初めて走ったフルマラソンで、走ることの新たな楽しみを開拓したQちゃん。
どんなに苦しい状況でも、いつも笑顔で楽しく走っている姿が印象的で、選手を引退後もキャスターとして各地へ飛び回り、スマイルアフリカプロジェクトや環境活動を行うなど、幅広く活躍している。

引退後に改めて実感し、開拓した走ることの魅力、楽しさを語りつつ、走る上で役に立つ姿勢の保ち方やストレッチ、トレーニングなど実用的なアドバイスも語った一冊。



こんなに楽しいのに走らなきゃもったいない!  (一般書)こんなに楽しいのに走らなきゃもったいない! (一般書)
(2014/04/26)
高橋尚子

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高橋尚子のランニング入門書。体幹と股関節のドリルは必見。特に股関節はこれで5000mのタイムが目に見えて縮んだらしい。腕立て伏せもいいらしいです。体幹を鍛える意味として「疲れてくると上半身がグラグラする」ことを防ぐらしい。

といっても本書はトレーニング本ではなく、ファンランの楽しさに焦点をあてている。旅先だったり、早朝だったり。面白かったのが「水がよどんだ沼」「街中の噴水」「渓谷の滝」の話。おのおの「運動しない人」「サウナで汗だけかく人」「ランニングする人」の例え。走る気持ちよさをどうやって伝えるか、Qちゃん自身が頭をひねったと推察される。

随所にQちゃんならではのレースでの勝負の掛け方、小出監督から得たもの、アテネ出場を逃した時のことなど、見所がいっぱい。キャスターになってからの苦労話もある。ファンならずとも、選手として、あるいはその後のQちゃんの本音を読んでおいて損はない。


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