量は質を凌駕する

 ~ アウトドアと読書の日記

カテゴリ:●RUN&RIDE > 2018アクアラインマラソン

箱根駅伝ドラフト、ついに全ランナーが明らかになった。明らかになってしまったメンバーを見たらこれは箱根駅伝というよりは稲毛リレマラではないかと我ながら思う。
駅伝メンバー
注目の走順はまた改めて。たのくるさんとmotoさんの不調が気になるところではありますが。



さて、アクアラインマラソンのレポも本日最終回。大会の素晴らしさについてはトヨチンが100もの良いところを挙げてくれているので自分は目についたところだけ。

やっぱりアクアラインマラソンは森田健作知事に尽きると思う(政治的な功績はよく知りません)。歴史を紐解くと2009年に森田健作が知事に就任してアクアラインの料金値下げを断行したのは記憶に新しいところ。普通車の料金を片道3000円から800円に下げた。同時にアクアラインをコースの一部にしたマラソン大会の検討が始まった。

そして第1回大会が2012年だから相応に準備には時間が割かれている。自分が中野から浦安に引っ越してきたのが2009年だったのでこの辺の経緯はよく覚えている。千葉の中でも房総半島がこれのお陰でずいぶん活気づいたって思うんだけどどうでしょう。木更津のアウトレットもこの流れに乗ったんだと思うんだけど。

そして県を挙げてのイベントだけに、誰もが指摘するトイレの充実をはじめとして各種ファシリティは素晴らしいと思います。何よりも沿道の動員が凄い。前も書いたが木更津市と袖ヶ浦市は小中学校が登校日扱い。あとは沿道の若奥様が非常に美しい。やっぱり鎌倉時代から豪族がいたり江戸時代にも有力大名がいたりした土地柄のせいだろうか・・・・

タイムは出ないコースなんだがそんなこんなで県民としてはついつい出てしまう大会だ。今回攻略方法も見つけた気がするので開催される限り出場したい。




さて、自分のランのまとめとして前回大会のラップとの比較をしてみた。3時間半ペースであるキロ5分に対する勝ち幅の累積を比較してみた。これが例えば6分のラインに達したままでゴールしていれば3時間24分だったわけです。
2018アクアライン
結果としては実は前回よりも今回の方が前半は飛ばしていたことが明らかに。その貯金を15kmくらいで使い果たし30km過ぎでは一旦逆転されるが、35kmからの粘りで跳ね返しさらにそこから巻き返している。これに比べると前回は最後なすすべもなく落ちていっている感じ。あとは今年の方がグラフがキレイだ。

前回も今回も12kmから15kmが乱れているのは橋の上下のせい。それにしても34kmからの二つの大きな坂を1分内外の遅れで抑えた今年の出来は素晴らしい。これで気温が15度以下だったら3時間15分台も夢じゃない。ちなみに今年は23度まで上がった。



あとは何度も書いている「やわらか着地」。前回よりも速いペースで入ったにもかかわらず最後に脚を残したのはこのお陰以外に考えられない。やっぱりフルマラソンにおいて着地衝撃をいかにやわらげるかは重要だ。ハーフマラソンとは明らかに別のスポーツということを改めて感じる。

前に進む力を最後まで維持するだけじゃなくて、着地衝撃によって失われる体力をいかに温存するか。これまでフルマラソンで「負けた気」がする大会は後半につぶれるパターン。後半につぶれさえしなければ多少タイムが悪くてもこんなに満足感を感じられる。

それは単に遅筋を鍛えるとか心肺を鍛えるだけじゃないんじゃないの?という今シーズンのテーマへの答えでもある。うん、楽しい。何よりも「脚と肺だけを追い込む練習」以外にもやることがあるのが嬉しい。また詳しく書きますがやっぱりポイントは体幹あるいは上半身。

そしてそれは人生の中で長く走り続けられるランニングにつながる可能性も秘めている。マジで「やわらか党」を立ち上げたいと思うくらい。今シーズンは自分のタイムでもってその可能性を確認したい。



ちょっと大上段に構えすぎたかもしれないがシーズン初戦なのでご勘弁を。試すことがあるのは素晴らしい。これで今年のアクアラインマラソンのレポは終わりです。


カミさんの着地の話を早く書きたい!



本日の走行距離:10.2km
今月の走行距離:256.0km
本日の最低体重:61.2kg(←出張中に増えた)

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30kmでシーズンにベストを出すという小さいが1つの目標をクリアしたオレ。30km過ぎで最初のトイレに入る。かれこれ20kmも我慢していたのだ!ようやく入れた。

いや、探していたのはトイレももちろんだがもう一つ。前日の夜に市川のオンナZから秘密の連絡が入っていた。

「えりまきさん33kmあたりでリコーダー吹いてるって」

おお!えりまきさんといえば病み上がりの佐倉で応援してくれたあの人か!そういえば「史上最大の作戦」だけじゃあなくて「大脱走」も吹いてくださいなんて図々しいお願いをしてしまっていたな。久々にお会いできる。

今回はちゃんとご挨拶しようとスタート前から決めていて、そのためにスマホを持って走っていたのだ。

そして33km過ぎ。オレの耳にリコーダーの音色が入ってきた。えりまきさん捕獲!
IMG_2690

これで今日のもう1つの目標もクリアだ。

30-35km 25:46(5:25,5:04,5:11,5:17,4:47)avg5:09
30km過ぎでトイレに入り33km過ぎで激写した様子がよくわかるラップだ。そのままコース最大の難所、ほたる野の激坂に差し掛かる。

ここで後ろから「ペース守って!」という大きな声が。なんと3時間半のペーサーがすぐ後ろに迫っていた。この時点でオレの通算のアベレージペースは4:50。いや、これに追い付くなんていくらなんでも速過ぎでしょう。

上り坂で集団に一旦飲み込まれるがなんとか耐えて抜き返す。坂の上からは少し間を空けられたか。しかし下り切ったところで追い付かれた。

30km地点で3時間半に対しては約6分の貯金があったが、この5キロで約1分使ってしまった。

35-40km 25:23(5:07,5:08,5:23,4:50,4:54)avg5:04
ここからは次の清見台の坂まで長い下りが続くがキロ5を切れない。無理なペースアップで接地が狂って抵抗が増えてる感じだ。

この辺りで園児児童とのハイタッチを断念。まだサブ3.5は安心できない。これ以上体力を消耗するわけには行かず苦渋の決断。「チーバくーん!」とか「キミピョーン!」とか声をかけられた時だけ手を振り返すことにする。

そして清見台の坂。なんとか最小ロスで切り抜ける。前回に比べても脚が結構残ってるって思ったのもこの辺。腕を振ればなんとかなる。

下りながら接地のズレを修正。接地がスムーズになったせいか平地になってもペースが落ちない。フルマラソンで40kmまで来てキロ5切ってるって久しぶり!半年間着地衝撃を吸収する練習して来て良かった!

この時点でようやくサブ3.5を確信。

このへんで「四谷に今住んでいる」という方から声をかけられた。それ以外にも何人かブログ読者の方から。

オーケイ、なんでも来い!オレはサブ3.5するぜ!

40-GOAL 11:44(4:53,4:54,1:56)avg4:53
ここまで来ればあとはビクトリーロード。40km走った後で普通にキロ5を切れるのが嬉しい。やっぱり踏んだ距離は嘘をつかない。堀の反対側にゴールゲートが見えてくる。もう後数百メートル。今シーズン初フルマランは意外に簡単だったな。

てことでゴール!

最終回に続く。
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ではここから30kmまでをとりあえずお伝えしよう。

いきなり4分半から入った最初の5km。4分半でもしかしたらいけるかもと一瞬思ったが今日の気温を考えたらそんなわけは無いので回りに流されずにペースを抑える。おかげでどんどん抜かれていく。かっきぃさんとさえさんにも気持ちよく抜かれていった。

0-5km 23:24(4:32,4:35,4:45,4:47,4:43)
橋に上がる前から沿道の応援がものすごい。(詳しくはトヨチンのブログをご参照ください) なにせこの日は木更津市と袖ヶ浦市の小中学校幼稚園は登校日扱い。応援する人や会場の運営にかかわる人など市内の児童学生には大会に出ると全員にあえるぞ!

そうすると前のほうに妙にのっぽの人が一生懸命幼稚園児にハイタッチしているのが見える。ああ、このいい人な感じはマサさんだなと思ったらやっぱりそうだった。両手で丁寧に一人一人ハイタッチしている。オレもその後に続いてハイタッチ。幼稚園児や小学生たちは本当に元気がいい。

多分彼らの周囲にはフルマラソンを走る人なんていないだろうから、彼らの目から見ると我々はフルマラソンを走る凄い人、異人種くらいに見えてるんだろうなあ。いちおうテレビにも映るしトップ選手との区別はあまりないはず。そんな微妙な憧れの視線を感じつつハイタッチに応える。

5-10km 24:03(4:46,4:44,4:47,4:52,4:52)
コースは木更津市内の交差点を何度も曲がりながら時に風上に向かって進む。データによれば10時前後の瞬間風速は10m前後。キロ10秒くらいは落ちる感じだがこの辺はまだまだ密集集団が多いので風除けには事欠かない。相変わらずスタート時点のアドレナリンを保ちつつ淡々と進む。8kmあたりから高架道路に入って海上に。

幸い風は横風で邪魔になるほどではないが高架に上がった瞬間にそれと分かるほど路面が固くなる。スタート時点からやわらかい着地には気をつけていたがここをうまく切り抜ければ最後まで走りきれると自分に言い聞かせながらさらに腕をしっかり振って柔らかい着地を心がける。

息はほとんど上がらず楽なのだが気温はスタート時の17度からじりじり上がって油断できない感じ。まだランニングハイが来なくてこの時点でも完走するイメージが全く湧かなかった。

10-15km 24:33(4:50,5:06,4:46,4:50,4:59)
12km付近でアクアラインの最高地点に到達。さすがに少しラップは落ちるが傾斜が緩いのでそんなにキツく感じない。今回はご覧のようにキャップにチーバ君とキミピョンをセットした。
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この辺で微妙にトイレに行きたくなってきたのだがまだ破滅的な感じでもない。橋の上にはトイレがたくさん備え付けられているが軽トラの荷台に置いてあってあまりに目立つせいか使っている人はほとんどいなかった。

ここまで4分40秒台をキープしていたペースが4分50秒台に落ちたのは上り坂のせいか。

15-20km 23:46(4:43,4:45,4:47,4:44,4:44)
15km過ぎで折り返しの最高地点を通過し下り坂を利用して落ちたペースを立て直す。背景のせいもあるが緩やかな下りに感じてこのペースでも苦しくない。

心拍は橋に上がったあたりがピークで180くらい。海ほたるで折り返してからは心拍はどんどん落ち着いていって160前後でゴールまで行ったのだ。ここらでようやく気持ちよく走れ始めた。

20-25km 23:59(4:49,4:55,4:53,4:54,4:59)
20kmで橋を降りて左折した途端に向かい風に歓迎されてちょっとペースが落ちる。しかし柔らか着地を続けてきたお陰でコンクリートのダメージはほとんど感じない。この辺でmotoさんの奥様のmakiさんが沿道で応援してくれた!

2年前はこの辺でもう脚が疲れて終わってる感じがあったが今年は30kmまでは行けそうだと思ったし、このペースなら今シーズンの30kmベストも出るかもと思った。ちなみにここまでの平均ペースが4:48で1週間前の30km走が4:52。

かすかにランニングハイを感じたのもこの辺り。しかし25km近辺から細かいアップダウンが増えてきて向かい風と合わせて4:40台を保つのが厳しくなってくる。

25-30km 24:32(4:49,4:55,4:53,4:54,4:59)
このへんでとにかく意識したのは腰高な姿勢を保つこと。脚は疲れても上半身は疲れてないんだから姿勢は保てるはずだ!

丹田に力を入れて脚が軽く回るように意識する。そして着地がバタつかないように足裏の接地角度に気を付けて。ずーっとそんなことを考えていたらキロ4分台をなんとか保って30kmに到達。2時間24分はもちろんシーズンベストだ。


30kmを過ぎてからオレは沿道にある人の姿を探しながら走っていた。
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今日から出張で山口県に来ている。昨日フルを走ったとは思えないほどどこも痛くない。強いて言えば左右の内転筋に少し張りがある程度。自宅ならマッサージポールを抱いて寝ればすぐに治るんだが。昨日はもう少し追い込めたのか、あるいは暑さのせいであれ以上はペースが上がらなかったのか。





この3週間で30km走を4本入れたのでスタミナ的には十分だったが、大会2日前まで体調が最悪で酸素カプセルにも入ったこともあり、サブ3.5は微妙だなと思っていた。

前日にラーメン屋でニンニクを3つぶち込んだトンコツラーメンを食べたらちょっとチカラがみなぎってきた。もしかしたら行けるかもしれない。

普段のこのシチュエーションなら間違いなく晩酌するところだが、それも心を鬼にして我慢。当日朝は5時半に気持ちよく目覚める。

スタート前にみんなで集まってエール交換。20人以上が集まって大いに盛り上がった。しかしオレは今日をどう走るのかまだ腹が決まらない。選択肢は2つでサブ3.5を狙うかあくまで完走狙いか。

例年のオレのこの時期の走力ならサブ3.5は固いんだが何しろ苦手コースで体調もはっきりしないと来ている。前半突っ込んだランナーへのペナルティが厳しいコースなんだよなぁ。

疲れ果てた体でほたる野の坂を登るのは嫌だなあ…



モヤモヤしたままスタート時間に。今年から両側の車線を使うようになって格段にスタートがスムースになった。オレのスタートロスはわずか9秒。そして集団は一気に4分前半のペースに。オレも流れで付いていく。

こ、これはオレ、結構走れてるじゃないか。そこで気持ちが決まった。まずは30kmまでキロ5を切るペースで行ってみよう。そこから先のことはそこまで行ってから考える。もちろん脚は可能な限り温存。

普段にもまして柔らかい着地を心がけてオレの42.195kmが始まった。

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今日はゴールしたあと、そのままビールも飲まずにmotoさんと一番早い電車に乗った。早くゴールすると空いている電車で座って帰れる(笑)
これで混んでたら辛かっただろうなあ。
去年はきりさんとずっと話しながら帰ったのを思い出した。

家に帰ったら注文していたパソコンの増設用メモリーが届いていたのでとりあえずデスクトップパソコンから作業。パソコンが増設したメモリーをうまく認識してくれなくて冷や汗をかいたがなんとか終了。(ファンの右側の縦長2本のパーツがメモリー。これで8GBに。)
IMG_2668

今は新しい環境で書いているが、入力文字の変換速度が鬼のように速くなった。以前はもさもさしていたのだがこれはストレスフリーだわ。最初の起動時は相変わらず遅いので、落ち着いたらハードディスクをSSDに換装しよう。

楽しい(笑)



さて、今日の大会を振り返るわけだが今のところ驚くほどカラダは元気だ。酒を飲んでないせいもあるかもしれないが脚も売れ残った。

自分は同じ大会に何度も出るのが好きで、アクアラインは3回目。その意味では佐倉なんて5回連続で出ている。古河はなももは2回出て1回はDNS。若潮も2回出て1回はDNS。つくばも20年前から数えきれないくらい出ている。

じゃあ何回も出ているから好きなのかというと必ずしもそうでもない。自分が一番好きな大会は文句なしに館山若潮マラソン。今シーズンの強化方針とマッチしなかったので今回は出ないが、今後記録を狙わなくなってもここを気持ちよく走れる走力だけはきちんとつけたい。

なんだかんだで自分はここで2度PBを更新している。古河とかでPB更新した翌年に出場して古河の記録を上回るってなかなか我ながら凄い。なにか力がみなぎってくる感じがあるのだ。初サブ3.5の記憶もまだまだ生々しいし。

古河はなももはそもそもイージーなコースなので好きなのは当たり前だ。PBも2回更新している。大会前にイメージした通りの走りができる。好きにならないわけがない。

それに対して苦手意識のある大会の代表が佐倉マラソン。なんででしょうなあ。なぜかあそこでは思ったような走りができない。だいたい30kmから35kmあたりで力尽きるのだ。そこからの走りはいつもがっかりしながら走っている。

アクアラインマラソンも苦手な大会だった。最初に参加した4年前は前半1時間46分、後半2時間1分の大撃沈。2年前も前半で脚が売り切れて後半は本当に辛かった。タイムは2分弱しか変わらないが最後の5kmを見たら今年との違いは一目瞭然。

   16年 18年
38㎞ 5:38 5:23
39㎞ 5:05 4:50
40㎞ 4:53 4:54
41㎞ 5:07 4:53
42㎞ 5:01 4:54
goal 1:59 1:56

38kmは上り坂で今年はこの直前にある下りでフォームが乱れたのだが、38kmからの下りで立て直して最後の5kmは気持ちよく走れた。それが最後キロ5を切ったタイムに表れている。

今年はとにかくアクアラインの架橋部分で脚が売り切れない様に気を付けた。海の上の部分は完全に下がコンクリートなので脚に響く。普通に気持ちよく走ったらダメージ大だ。そこを今年はそーっと走るように気を付けた。そのお陰で最後脚が戻ってきたのだと思う。



今回のこの大会ではタイムは大したことなかったのだがそもそも苦手意識があるのでしょうがない。それよりも何がコース攻略に大事か自分で決めて決めた通りに走って思い通りになったということが大きな収穫だ。

そして今年意識している着地衝撃を吸収できるフォーム。早くも効果が表れた。これで今シーズンは行ける気がする。そんなことを思ったアクアラインマラソンの夜でした。

明日からは週一杯出張なので更新が不定期になるかもしれません。レポはまた追って。
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