39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。
このお話は映画をめぐってある男が人生を取り戻すお話です。というか、そう読めました。
主人公のゴウは、これほどに冴え渡る映画評論を書ける人ですから、さぞや知性に溢れた人なのでしょう。それが何かのきっかけでつまづいた。こんなはずじゃなかったのにと思いながら、ギャンブルに癒しを求める、借金がかさむ、さらに色んなものを失う、の繰り返し。自分を省みられる人ですから、どんどん虚しくなっていきます。
ギャンブルにはのめり込まなくとも、人生を虚しく感じている人はたくさんいると思います。
そんな老人が、ブログを通じて本当に心を通い合わせられる友人に出会った。
お互いに老い先短い2人はその出会いをかけがえのないものだと思い、全力でお互いにぶつかりあった。
そして2人は自分の人生を取り戻すのです。この二人のやり取りが実にいい。
そんなきっかけを与えてくれたキネマの神様も、二人のことを温かく見守っていることでしょう。
やっぱり、こういう喪失感を感じている人が何かを取り戻す話って、いいですね。
と言いながら、実は私、「ニューシネマパラダイス」観てません。でも観てなくても十分楽しめるお話でした。
もっと登場人物を減らしても良かったかも。☆☆☆☆。
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このお話は映画をめぐってある男が人生を取り戻すお話です。というか、そう読めました。
主人公のゴウは、これほどに冴え渡る映画評論を書ける人ですから、さぞや知性に溢れた人なのでしょう。それが何かのきっかけでつまづいた。こんなはずじゃなかったのにと思いながら、ギャンブルに癒しを求める、借金がかさむ、さらに色んなものを失う、の繰り返し。自分を省みられる人ですから、どんどん虚しくなっていきます。
ギャンブルにはのめり込まなくとも、人生を虚しく感じている人はたくさんいると思います。
そんな老人が、ブログを通じて本当に心を通い合わせられる友人に出会った。
お互いに老い先短い2人はその出会いをかけがえのないものだと思い、全力でお互いにぶつかりあった。
そして2人は自分の人生を取り戻すのです。この二人のやり取りが実にいい。
そんなきっかけを与えてくれたキネマの神様も、二人のことを温かく見守っていることでしょう。
やっぱり、こういう喪失感を感じている人が何かを取り戻す話って、いいですね。
と言いながら、実は私、「ニューシネマパラダイス」観てません。でも観てなくても十分楽しめるお話でした。
もっと登場人物を減らしても良かったかも。☆☆☆☆。
コメント
コメント一覧 (2)
おっしゃるように、喪失感を抱えた人が力を取り戻す物語はいいですね。
再生物語は若い主人公になりがちなところ、この父と娘の設定だったのが尚良かったです。
おぉ!
カテゴリがとても細かく整理されていますね。
手直し中だと書かれていましたが、仕事が速くてびっくりです。
いつも思うのですが、文章を書かれるのも速いですね。
書くようなお仕事を普段からなされているのでしょうか?
数日手直しをしないとアップできない私のような人間には、とても真似できないことです。
私もしょっちゅうカテゴリなど手入れしています。
カテゴリが長いほうが見やすいのか、長くない方が見やすいのか、試行錯誤していました。
最近は、細かく分けた方が過去記事検索していただきたいように思い、今はものすごく長いです。
こうしていじっていることも楽しかったりします^^
ゴロちゃんさんに倣って作者で分けているのですが、私の場合ノンフィクションが多いので、同じ作家を2冊以上読むことがあまりなく、これって有効なんだろうかなんて思ってます。
でも、読書ブログでその人がどんな本を読んでるのか、一覧できると読書傾向がわかっていいですよね。
文章を書くのは確かに早いかもしれません。少なくともブラインドタッチです(笑
でも駄文をいくら垂れ流してもねえ・・・
どうも私の場合、表現をこねくり回して奇をてらおうとする傾向があります。
でもゴロちゃんさんはじめいろんな方のブログを見ていて、その本を自分としてどう表現するのかではなく、その本の作者がそもそも何を言いたいのか、自分なりに捉えることが大事だと改めて思いました。
私の場合(ブログのタイトルどおりw)どうしても量を追い求めてしまうのですが、ブログに記録するようになってからは多少は読書に深みがでてきたかななんて思っています。