4月20日(土)、ついにこの日がやってきた。同期入社のMに誘われて、東京都民の森に自転車で上るのだ。千葉県在住の私から見れば、この規模の山は非常に新鮮で、かつ緊張感を伴う。自転車に乗り始めて5ヶ月、累積走行距離2,500kmで、本格的なヒルクライムについに挑戦だ。秋川駅から都民の森まで約35km、標高差800m。
当日は秋川駅前になんと5時集合。自宅からは80kmなので4時には家を出る必要がある。つまり3時半起き(!)。当然いつものようには朝食は期待できないので、前日帰り道のコンビニでパンなどを買って帰る。そして10時に寝る。目覚ましは、2個追加。これで万全だ。
そして翌朝、なんと目覚ましが鳴る前に目が覚める。相当気合が入っているのを自分でも感じる。そして食事を摂って早々に出かける。首都高速、中央道、圏央道と乗り継いで秋川に到着。えきまえのコインパーキングに車を駐めて自転車を下ろす。あー、盛り上がってきた!
MはスペシャライズドのS-WORKSターマックという超高級自転車。彼の先導で秋川駅前をスタートする。およそ25km~30kmくらいでしずしずと進む。多少のアップダウンを伴いつつ、道は檜原村役場前交差点へ。この辺りから道が登り調子になる。しかしまた下る。時々現れるきつめの坂で少しずつダメージが蓄積される気がする。
そして上川乗の信号を過ぎた辺りから道が明らかに登り始める。次第にMに離されていく。かなりきつい。時々ダンシングしてみるが、乳酸が溜まりまくっている感じがする。確かにアップダウンはあったものの、こんなんではとても最後まで行かない。
と、ふと気が付いてペダルをもっと上のほうで踏んでみる。いわゆる12時~3時の辺りで力を入れるようにすると、イメージはリカンベント(乗ったことは無いが多分こんな感じ)のように、前に向かってペダルを蹴る感じになって、スピードは出ないものの着実に登っていく。スピードは10~15km。段々坂がきつくなってくると、8kmくらいにまで落ちることもある。でも止まらず、そのまま登っていくことができる。
それにしても後何kmあるのか。と思っていたら「都民の森4km」の表示が。時速8kmだと30分かかることに。それが「残り3km」になり「残り1km」になる。ふと気が付くと、相当上まで登ってきている。そりゃあ1,000まで登るんだから高いよな。
そしてついに都民の森の入り口に。思わずMと握手!!まだ7時半なので、ここから先の奥多摩周遊道路は通行止めになっている。都民の森の入り口も閉まっている。しょうがないので、ゲートの上を自転車を持ち上げて中に入る。しばし呆然。秋川駅前を出発したのが5:15くらいだったはずなので、ちょうど2時間。檜原村役場前からだと多分1時間半くらいか。タイムはともかく、休まずにここまで登ってきたことで自分をほめてやりたい。
しばし休憩の後、帰路につく。いきなり後輪がロック。怖くなってここからあまりスピードが出せなくなる。マックス45kmくらいで、タラタラと降りていく。それにしても相当足に来ている。下りとはいえ時々現れる登り斜面では太ももが悲鳴を上げる。
そして秋川駅前に到着。距離はちょうど70km。初めてのヒルクライムとしては上出来だった。でも、坂にもっと強くならないと。しっかりクランクの上で回せるよう練習をつもう。