「うわの空」のほうがうまくいく!?入学試験から就職の面接、重要なプレゼンやスピーチ、そしてゴルフのパットまで、大事なときに緊張するとなぜ失敗するのかを、最新の脳科学をもとに分析。解決策も満載。


なぜ本番でしくじるのか---プレッシャーに強い人と弱い人なぜ本番でしくじるのか---プレッシャーに強い人と弱い人
(2011/10/20)
シアン バイロック

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人間の脳には「ワーキングメモリー」というコンピュータでいうところのRAMみたいな領域があり、プレッシャーがかかる場面になるとこの動きが悪くなるらしい。本書では1996年マスターズのグレッグ・ノーマンやその後の全英オープンのバンデベルデの例が引かれているが、通常なら頭で考えながらできることができなくなる。

これを読んで以前受けたゴルフのレッスンを思い出したのだが、その時のコーチは「昇りのパッティングであれば、眼で見たままを身体で受け入れること。頭で昇りを調整してはいけない」と言っていた。この辺は科学よりもゴルフ理論の方がはるか先を行っているかも(笑)

またマイケル・ジョーダンが野球に転進したときのエピソードにも触れ「生まれながらの天才はいない。ジョーダンですら気の遠くなる練習量でバスケットの能力を開花させたことが示されている」と説明している。先日読んだ「天才を考察する」よりも数倍クリアな説明である。

もう一つ本書で見逃せないのは、差別意識からくるプレッシャーがパフォーマンスに与える影響。かつてハーバードのローレンス・サマーズが「女性は男性に比べて知的能力が低い」という蔑視発言をして話題になったが、このような見方が世の中にあるというだけで、女性は試験などの場で能力を十分発揮できていない可能性があるという。

そうなのだ。お金持ちのお坊ちゃまの集団の中で田舎の貧乏人の子弟がどれほどコンプレックスにさいなまれているか。それゆえ本番でどれほどのプレッシャーにさらされているか。そういった恵まれた人たちにも「できて当然」という逆のプレッシャーはかかるかもしれないが、劣等感からくるプレッシャーよりはましなはずである。と私などは強く思います。そんな田舎者の感情をうまく拾い上げてくれているので☆☆☆☆。(ゴルフのルーティンの話は既出なので☆一個マイナス)

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