ツイートでは既報ですが、今朝の通勤電車で行き倒れている女性に遭遇しました。
ちなみにツイッターはリアルタイムではなく、一連のできごとが終わった後でリアルタイムな体で書いている。

自分は東京駅から秋葉原まで山手線若しくは京浜東北線に乗車する。東京駅では乗車号車は常に3号車。4番線のホームに階段で上がったところが3号車の先頭のドア。自分はそこから最後尾のドアへ移動している。

今日は乗った瞬間になんだか異臭がした。おかしいなと思いながら後ろへ向かうとそこに女性が倒れていた。年のころは30代くらいか。普通のなりだが回りに液体がこぼれている。とっさに「失禁している」と思った。

それにしても周りの人も遠巻きにして眺めるばかりなので状況がよく分からない。表情を見ると多少血の気が差している。でも生きているのか死んでいるのか。それにしてもどうして誰も助けようとしないのか。

非常に行動を起こしづらい空気。自分が乗車する前に何があったのか。ここで動いたらお節介なのか。何もするなみたいな圧力があるわけではないのだが。

そのまま電車は発車し、自分は女性の横を通っていつもの定位置へ。



実はこういう状況はこれが初めてではない。20年以上前に、神田の駅前で飲み会に向かう途中の細い路地にサラリーマン風の男性がうずくまっていたことがあった。ただのヨッパライにしては顔色が異常に悪い。ただその時はヨッパライだと思うことにして通り過ぎてしまった。

この記憶が何年経っても何度も頭の中によみがえってくる。あれは何とかしたほうが良かったんじゃないかと。



一旦は行動を起こすことを躊躇したものの、このまま何もしないで秋葉原で下車したらまた20年この思いに憑りつかれる。そうだ。神田で降りて駅員さんを探そう!

あとになって思ったんですが、神田で止まった時に非常停止ボタンを押せばよかったんですね。そうしたら電車は神田から動かないので救助もできるし、そもそも車掌さんにも異常が伝わる。

何でそうできなかったかって考えたら、最初に発見したときに電車が停車してたんですよね。停車していると、非常「停車」ボタンを押すことを思いつかない。ま、そもそも気が動転してるというのもありますけどね。

でもとにかくホームで駅員を探した。しかし山手線の神田駅、というかあの辺の駅ってホームに駅員がいないんですね。ラッシュアワーからちょっと外れているからか。

ホームの端まで走って行って駅員さんが見つからないので、ホームから改札へと向かう。しかし有人の改札がなかなか見つからない。

ようやく駅員さんを見つけて「今行った山手線のアキバ行きの3号車に女性が倒れてます!」と告げた。そのままホームに戻って普通に会社に出勤した。


一応自分は救急救命講習を受けてるんですよ。講習では、倒れている人を見つけた時の手順はこうだ。

①倒れている人の肩を叩きながら「分かりますか?分かりますか?」と反応があるかどうかを観察。
②反応が無いようであれば呼吸停止していると想定し、周りの人に援助を依頼する。
③援助は「あなた!救急車を呼んでください。あなた!AEDを持ってきてください」と、相手を指さして指示する。
④心臓マッサージを開始する。1人では無理なので周りから数人マッサージする人を指名する。

しかし今朝の状況は異様だった。みんながその女性をなんとなく遠巻きにしているところに自分が突然乗ってきたわけだ。その状態から「あ、倒れている人がいる!分かりますか?」と声をかけられるか?

少なくとも今朝の自分には無理だったし、そもそも自分が講習を受けた事すらまったく思い出さなかった。いくら訓練うけてても、全く役に立たない。

東京駅から神田駅に走る電車の中で何を考えたかっていうと、もし自分があの女性の親族で、そしてもし命にかかわるようなことがあったら、多分同じ電車に乗っていた人を恨むだろうなと。
最善ではなかった気がするが、でもやれることはやったんじゃないかと。別に俺スゲーってことじゃなくて、少しは以前よりマシになった気がする。もし次に同じ状況に遭遇したら、今日よりはもうちょっとうまくやれると思う。そういう意味でも今日は頑張った。分水嶺越えた。




いつも自分はブログにはできるだけ正直に自分の気持ちは書こうと思っていて(事実は多少デフォルメしているけど)、そして普段から正直でありたいし親切でありたいと思っていて、もし今朝なにも行動に移せていなかったら多分それはブログには書けなくて、そうしたらブログではキレイごとだけ書くウソつき野郎になってるところだった。

倒れた人には申し訳ないんですが、それだけは良かったと思います。

なおその倒れていた女性がどうなったかは現時点ではわかりませんが、電車は日暮里でようやく停車したようです。無事を祈るばかりです。


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